N.慈照寺
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2019年1月24日
慈照寺(じしょうじ)は,足利義政が文明14年(1482)に東山山麓に造営した別邸東山殿を,義政の死後禅寺に改めたものです。東山殿は西芳寺をモデルに造られ,池を囲むように観音堂(銀閣),持仏堂(東求堂(とうぐどう)などの建物が配されて,文化人のサロンとして賑わっていました。その後,一時荒廃しましたが,17世紀中期に復興されました。
銀閣は,長享3年(1489)建築の二層の楼閣で,下層は和洋の書院風,上層は禅宗様の仏堂風につくられています。
東求堂は守護仏をまつる持仏堂と書斎を兼ねた建物で,文明17年(1485)に建てられました。背面東側にある4畳半の「同仁斎(どうじんさい)には現存最古の付書院と違棚が設けられており,書院造の源流と位置づけられています。
また庭園は,戦国時代に荒廃していたのを元和元年(1615)の復興時に改修したものと考えられており,池を中心に多くの名石・樹木が配された池泉廻遊式で,石組の細部などにきめ細かい意匠が凝らされています。
写真撮影 神崎順一 氏
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