D.清水寺
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2019年1月24日
清水寺(きよみずでら)は,宝亀9年(778)に僧延鎮が音羽の滝上に観音を祀ったことに始まり,延暦17年(798)には坂上田村麻呂が仏殿を建立して桓武天皇の勅願寺となったと伝えられています。現在は西門・三重塔・経堂・開山堂・轟門(とどろきもん)・朝倉堂・本堂・阿弥陀堂が東西に並び,そのほか周囲に仁王門・馬駐(うまとどめ)・鐘楼・北総門・釈迦堂・奥の院・子安塔(こやすのとう)・鎮守堂(春日社),そして鎮守社の地主神社社殿が建っています。大半の建物は17世紀前半に再建されたものですが,こうした景観は13世紀には成立していました。
伽藍の中心となる本堂は寛永10年(1633)に再建された懸造(かけづくり)の建物で,いわゆる「清水の舞台」として知られ,林立する高い束柱に貫を縦横に通して豪快な姿をみせています。
これらの建造物のほか,境内の東寄りに江戸時代初期の借景の技法を用いた成就院庭園が設けられています。
写真撮影 神崎順一 氏
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