G.仁和寺
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2019年1月24日
仁和寺(にんなじ)は,仁和4年(888)に宇多天皇により完成した勅願寺で,また皇子・皇孫が門跡を務めたことから門跡寺院の筆頭とされて,「御室御所」といわれています。
応仁の乱により全伽藍を焼失しましたが,寛永18~正保3年(1641~46)に再興され,このとき当時御所にあった紫宸殿と常御殿が移築されて,それぞれ金堂と仁和寺御殿(明治20年焼失)に転用されました。また清涼殿の古材を用いて御影堂が造営されたほか,ニ王門・中門・五重塔などが建てられ,境内の整備が進められました。現在みられる伽藍は,主としてこのときのものです。
金堂は,正面7間,側面5間の大規模な建物で,屋根が檜皮葺から本瓦葺へ改められているものの,蔀戸(しとみど)をめぐらせるなど桃山時代の宮殿建築の趣をよく伝えています。
写真撮影 神崎順一 氏
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