B.賀茂御祖神社
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2019年1月24日
賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)の旧境内地では,縄文時代の遺跡も発見されており,歴史的に重要な場所に位置していることが早くから知られています。
平安京造営にあたっては国家鎮護の神社として朝廷の崇敬を集めており,11世紀初頭には現在に近い姿に整えられました。その後14世紀はじめまでは式年造替(ぞうたい)が実施されていましたが,応仁・文明の乱により,境内は,当時広大な原野であった糺(ただす)の森の樹林とともにほとんどが焼亡しました。
天正9年(1581)の造替の時境内全体に整備が進められて平安時代の状況が再現されました。現在の東本殿・西本殿は文久3年(1863)の造替の時のものです。流造の本殿は,古い形式をよく残しています。境内にはこれらの他,寛永6年(1629)に造替された祝詞舎(のりとや)以下の建物が残り,当時の景観を現在に伝えています。
当神社は,葵祭(あおいまつり)が行われるなど古代の祭事や芸能を継承し,境内の糺の森は,四季に移り変わる林泉の美が「源氏物語」をはじめ数々の文学に語りつがれています。
写真提供 賀茂御祖神社
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