洛西ニュータウンまちづくりビジョンを策定

 　「洛西ニュータウン」は，住宅難の解消，乱開発の防止，秩序ある住宅地の供給を目的に，京都で初めて大規模計画住宅団地として開発された260ヘクタールの広大なまちであり，豊かな緑の中で勾配屋根の低層住宅や中高層住宅等がゆとりを持って建ち並び，その中に約3万人の住民が生活されています。

　しかし，まち開き（入居開始）から30年を迎え，自然環境に調和した緑豊かなまちとして誕生した洛西ニュータウンも，時の流れとともに，地域の住民の少子・高齢化，コミュニティの希薄化，サブセンターの機能の低下，土地利用の変化など様々な課題を抱えてきています。

　このような状況を踏まえ，京都市によって，平成17年8月に，地域住民や学識経験者，事業者，行政等による「洛西ニュータウンまちづくり検討会」が設置され，これからのまちづくりについて検討を行うこととしました。

　検討会では，5回に及ぶタウンミーティング（住民や事業者等の皆さんが参加し，情報を共有し，話し合い，ともに考えていただくための取組），住民アンケート調査，団体等へのヒアリングなどを行いながら，洛西ニュータウンが抱える様々な課題を確認しつつ，議論を重ねてきました。

　「洛西ニュータウンまちづくりビジョン」（以下「ビジョン」という。）は，検討会での論議だけでなく，タウンミーティング，ヒアリング，アンケート調査，パブリックコメント等で出された様々な意見なども踏まえ，今後向かうべきまちの目標像や，その実現に向けて地域住民，地域に関わっている各種事業者及び行政等が協働して取り組む必要のある課題，方策などをとりまとめ，策定したものです。

　なお，このビジョンは，今後の取組の起点となるものでありますが，その一方で，今後の更なる議論や洛西ニュータウンの魅力発信の素材にも活用されるものと考えています。

平成18年11月

洛西ニュータウンまちづくり検討会