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第4回御池通沿道のマップづくりワークショップの記録

ページ番号4854

2010年11月19日

 

日  時:平成17年2月25日(金)19時~21時
場  所:元龍池小学校1階会議室
参加者数:計33人(市民20人,スタッフ 13人)

 

第4回マップづくりワークショップのようす

内容:

1 開会のあいさつとこれまでの振り返り(都市づくり推進課:江田担当課長)

(1)はじめに
・ これまでの3回のワークショップで,「どんなマップをつくっていくのか」ということで,誰に何を伝えていくかなどを話し合ってきました。
・ 前回の発表で,「何のためにやっているか見えてこない」というご意見もあったので,ねらいをもう一度確認した上で,今後の作業に進みたいと思います。

 

(2)ワークショップを始めたきっかけ
・ 御池通が市民の皆さんに親しまれる通りになるために,これから様々な取組をしていこうと「御池沿道関係者協議会」で話し合う中で,地域の方から名所や旧跡がたくさんあるのでそれを情報発信する「沿道のマップづくり」というアイディアが出されました。
・ これが出発点ですが,今回のワークショップ開催のねらいは,「マップをつくること」が目的というだけではなく,それよりもむしろ今回の作業を通じて御池通やその周辺も含めた地域の将来を考えたまちづくりのきっかけにしていきたいということです。
・ なぜ今後のまちづくりを考えていく上でマップをつくるのか,ということですが,マップはつくる過程で改めて地域を知ることができます。また,これまでのワークショップで様々なご意見をいただきましたが,地域の歴史や個人の思い出,誇りなど,地域にまつわる様々なことを書き込むことができます。そして,それを目に見える形にすることで人に伝えることができます。
・ ですから,まちづくりのきっかけとしてマップづくりが良いのではと考えました。
・ また,御池通沿道というのは一定の広がりを持っています。地域の方々が,お互いの地域の話をすることなど,この作業を通じてつながりが生まれればという思いもあります。
・ また,取り組むにあたっては,地域の魅力をご存知なのは地域の方々であり,皆さんの力を借りないとできないという思いや,御池通に関心や愛着を持った人が増えてほしいという思いがあります。

 

(3)今後の進め方
・ 今まで出していただいた意見やアイディアをすべて一つの形にまとめることは難しいと考えています。出された意見やアイディアそれぞれについて,何枚ものマップをつくるというのも今回の作業では難しいと考えています。話し合いの中で,どのようなマップにするかを決めていただき,いくつかのマップができればよいと考えています。
・ 成果品としては何らかのものをつくっていきたいと思っています。手にとって見られるような形にするには,印刷物もつくりたいと考えていますが,京都市のHPからダウンロードもできるようにしたいと思っています。
・ 今回つくるマップが完成形になるとは思っていません。どのように活用していただくかも話し合っていただき,皆さんのまちづくりのきっかけにしていただければと思っています。
・ このマップを充実させていく取組も各地域でしていただくとありがたいです。提案されたものすべてをマップにのせられなくても,できなかったものを今後,各地域で取り組んでいただけるとありがたいと考えています。
・ 以上がこのワークショップの趣旨として考えていることです。
・ 本日の具体的な作業は後ほど説明しますので,これまでの進め方や今後のことでご質問などがあればおっしゃってください。

 

2 意見交換

(参加者1)
・ 最初から参加していますが,第2回目に欠席したのでとんちんかんなところがあるかもしれませんがご了承ください。
・ このワークショップは,何のためにワークショップをしているのでしょうか。
・ 御池通がにぎわうためにつくりたいという思いを皆さんはお持ちだと思いますが,具体的に何を盛り込むか,「思い」という形の無いものをどのように盛り込むか,どういうふうに記していけばいいのかと思います。
・ また,もっとたくさんの方に参加していただきたいと思います。企業の方やそこで働いておられる方,御池通で犬の散歩をされている方とか,いろいろな立場の方にご参加いだければ幅広い交流ができると思っています。
・ 会場に私たちの意見をまとめたプリントを配っていただきました。マップをつくった後の,次のことを考えていかないといけないと思いますが,どこを最終点にするか,市も私たちも見えてないと思います。
・ 皆さんの気持ちは「マップづくり」にあると思いますが,それがどんな形になって波及していくか考えながら,市の方からも指導していただきながらしていかないと,焦点がちょっとぼけているなと思っていました。しかし先ほど江田さんのご説明を聞いて,「これでいけるのでは」という気持ちもしています。

 

(参加者2)
・ もともとシンボルロードから始まったことで,「沿道関係者協議会」で今後の方向を出して「沿道の魅力を発信するマップを」ということになったということでしたが,もともとこの地域の方の思いとのずれがあったと思います。
・ 京都市は御池通をシャンゼリゼにしたいという思いだったと聞いていますが,住んでいる人はシャンゼリゼにしていらないと思っているし,したいと思っていません。なるとも思っていません。そこにギャップがあるのが問題だと思います。
・ 1,2回目に宗田先生から「御池通のイメージや課題を掘り起こして共有して考えていこう」という提案があって,このことには大いに賛成だし考えていきたいと思います。
・ 地域の誇りや大切にしたいものを伝えるマップが大切ということですが,なぜ大切にしたいものを伝えるマップをつくらなければいけないかということが,しっかり確認がされていないのではと思います。
・ 2回目の摘録を読むと,「複雑な歴史を地域の若い人に語り伝えるために課題を整理すること」が前回の最大の合意点だと冒頭で話されたようですが,1回目に出ていた私は「それが最大の合意点だったかな?」と非常に疑問に思っています。そこから話がぼけてきた気がします。
・ 御池らしいにぎわいとは何かを考えることが大切だと話しましたが,皆さんがそう思われているかどうか疑問に思っています。
・ 最大のずれが出てきたのは,「シンボルロードの範囲だけでなく,西の方まで対象を広げようという意見があったので千本まで範囲を含めることになった」ということだと思います。東西南北に範囲を広げようという話はありましたが,それは御池通の背景を考えて対象を広げようということであって,対象エリアを広げようという話ではなかったと思います。
・ そんな中で,目的とか位置づけとか,マップをどう使うかということがはっきりしないまま進んできたのではないでしょうか。
・ なぜ「沿道の魅力を発信するマップ」という話が協議会で出たのかと思いますが,それをそのまま受け止めて,「なぜ」という話をもう少しみんなが理解できるように説明してほしかったと思います。
・ 何を情報発信しようとしているのか,もう少しクリアにしていかないと目的などがわかりません。

 

(江田担当課長)
・ 趣旨は冒頭に説明しましたように,御池通の魅力を伝えていくのは京都市だけで考えられることではなく,皆さんのお力を借りなければマップにできないので,一緒に考えていきたいということです。焦点がぼけているという指摘がありましたが,目指す方向やどう活用するかということも皆さんと一緒に考えたいということでご理解いただきたいと思います。
・ シンボルロードとしているのは鴨川から堀川までですが,情報発信ということもさることながら沿道地域のまちづくりのきっかけにしたいということを考えています。マップづくりで地域の魅力を伝えることで御池通を中心とした地域のつながりや交流を図ることをねらいとして持っていますので,千本まで範囲を広げることでまちづくりの展開が図れるならそれで良いと思っています。
・ また,「千本まで」のご意見に対して,市が「そうではない」というものでもないと思いますので,「範囲を限るべきというご意見があるならば」この場で議論してはどうでしょうか。

 

(参加者3)
・ 御池の魅力を発信するマップづくりということが前提だという話がありましたが,いろいろな立場の人がいます。沿道にお住まいの方が少なくなって,御池通で地域が分断されているという思いがあります。沿道にほとんど住民がおられないとか,地域にとってなじめないとか,そういう御池をどうするのか考える場ということで,考える材料にするためのマップづくりという話であれば皆さんは関心があると思いますが,いかがでしょうか。

 

(宗田先生)
・ 商工会議所では御池通をシャンゼリゼにという構想がありましたが,どういう通りにするのかということで,皆さんが自分の地域のこととしてご心配になるお気持ちはよく分かります。
・ 今おっしゃったようなご指摘が1回目にあったと思います。2回目,3回目でここにまとめられているようなことを話し合ってきて,強制疎開のときのことなど,過去を丁寧に振り返ることで皆さんの地域に対する思いを確認しながら,未来のことを考えていこうということになってきたわけです。
・ 学区コミュニティが分断されていることが深刻な問題だということですが,今分断されたわけではありません。直前でいえば,御所南小と高倉小ができたときにはもう議論になっていましたし,強制疎開があって道が広がったことによってまちの記憶が失われていて,そこからマップで伝えようという話も出てきました。
・ 先ほどおっしゃったように,前回,沿道の企業の方にもマップづくりに加わっていただけるようにしたいということも話をしましたし,まさにこういうワークショップは,他人がこうしろと言ってするのではなく,皆さんで話し合って確認してきました。
・ ただ,「御池通」というまちの中心にある通りなので,シャンゼリゼにしたいという思いを持っておられる方もいらっしゃるし,それが住民の思いと少し違うということもあると思います。
・ 京都市民がどういう通りを求めているかというと,147万人もの人がいればいろいろな意見があるはずなので,こういう学区の方もおられるし,沿道の企業の方もおられる,という状況の中で意見を聞きながら方向を確認しようという作業をしています。
・ そういう思いでまとめをしてきたつもりです。

 

(参加者3)
・ そういうつもりならいいのですが,御池通の魅力を発信するというマップということですが…。

 

(宗田先生)
・ 観光や商業振興に役立てるためのものではないということを話し合ってきたと思います。

 

(参加者2)
・ では,対象は誰になるのでしょうか。

 

(宗田先生)
・ 前に確認しましたが,一般市民です。地域に住んでおられる方が,小学生など地域に住んでおられる方に伝え,そこから多くの市民に伝えていきたいというご意見があったと思います。
・ そのために,皆さんに歴史を掘り起こしていただく作業を進めてきたつもりでいますし,皆さんの知恵を持ち寄っていただいて,ここまで来たと思っています。

 

(参加者2)
・ そういう理解を皆さんがされているのなら良いと思います。

 

(参加者4)
・ 「シンボルロード」というのは何をシンボルというのでしょうか。広い通りならよいのでしょうか。
・ そこに今住んでいる人や住んでいた人,新しく移って来られた方にも「ここはすごい歴史があって,そして現在がある」ということを認識してもらわないと,アッチむいてホイになるのではないかと思います。
・ いくつかのグループで作業していると,我々も新しい発見ができています。
・ 役所が考える「シンボルロード」がイベント道路だというのは違うと言いたいし,私たちが自慢のできるまちだとマップの中に表して,地域に新しく来られる方や観光客にも渡したいと思っています。100人が100人分かってもらえなくても5人でもわかってもらえるようなものでも良いのではと思います。
・ 堀川から西の地域が遅ればせながら参加させてもらいましたが,歴史をたずねていくとそのへんまでが御池通なのだと考えてもらって,西の方は西の人が自慢する御池通,真ん中は真ん中の人が自慢できる御池通,東の方は東の人が自慢できる御池通と,それぞれを中心に地図をつくるといいのではないでしょうか。
・ シンボルロードだからつくるというのではなく,住んでいる私たちや事業者が「いいところにいる」ということを言えるようになったらいいのではないでしょうか。
・ 「商業ベースにならない」とか,そういうことをいうのではなく,すごい場所だということを発信できるのが大切だと思います。
・ 1200年の歴史があってすごいということを,もう一度御池通を中心にした界わいのことを,私たちも再認識して皆さんにも知ってもらいたいという思いでマップづくりができたらと思っています。

 

第4回マップづくりワークショップのようす

 

(参加者2)
・ おっしゃっていることはよく分かります。
・ なぜこういうことを言っているのかといえば,位置づけや目的がはっきりしていないと,と思うからです。
・ どこかの地域でみんなで考えようというワークショップならこれでよいと思いますが,先ほど話があったように御池通の沿道関係者協議会で沿道のマップをと話し合って,シンボルロードのエリアを対象にして考えようということから出発しているという前提があると思うのです。そこを確認することが必要ではないでしょうか。地域を広げるということなら,その意味を整理しておくことが必要だと思います。各回できちんと整理されてきたとは思えません。
・ 毎回始めるときも,前回の話を簡単に言うだけで始まって,そのあたりがはっきりしなかったと思っています。
・ そもそもの目的や位置づけにからめて,今後どうするかということを決めておかないと話が進まないと思います。
・ 前回の帰り道に,このままではまとまらないのではということを言っていた人がたくさんおられました。

 

(参加者5)
・ 京都市はそういうことを言うのを遠慮しているのではないですか?
・ その土地がどうなったらいいかということをみんなにアンケートしたら良いのではないかと思います。
・ 私は世界に誇れる,50年,100年たってもすばらしいと思える御池通にしたいと思っています。誇れるまちになることを最終目標にしたいと思います。
・ 京都市はそういうことを言いたくて遠慮していると思うので,地域の方が意思を持ったらいいのではないでしょうか。

 

(参加者6)
・ 行政として将来の展望を見据えて物事をしないといけないと思います。ある日突然「御池通をシンボルロードにしましょう」と歯の浮くような言葉を言っていますが,現実を見れば,地上のことばかりをあれこれと言っていると思います。
・ 失敗は失敗でいいと思います。御池通は疎開の後,将来を見据えて工事をされたわけですが,次のまちづくりにどう接続するかしっかりと整理できてないと思います。
・ 現実を横に置いて理想論ばかり持ち出していると思います。
・ とはいえ,これまでに作業は進んでいるので,将来を見据えた部分を大切にしながらこのワークショップは進めていきたいと思います。
・ 御池通は単に観光道路やイベント道路ではなく,災害があったときの重要な補給路にもなると思います。

 

(宗田先生)
・ 失敗をのりこえて反省の上に立った新しい御池への提案を目指すことから始めようというのが1回目だったと思います。
・ その後,一つ一つ掘り下げていけば歴史からいろんなことが見えてきて,皆さんで知恵を持ち寄って話し合ってきて,もっと誇りを発信できるようにしようという前向きなご意見をいただいたので,では誇りとは何だという話に移ってきたと思っています。
・ 誰かにまかせるのではなく,皆さんで考えたいというのが今回の取組です。

 

(参加者7)
・ 私は新聞を見て参加しました。
・ 御池通に住んでいる人も事業をしている人も,ここが好きだからここにいるのだろうし,近辺にある古い歴史をみんなに知ってもらっていつまでも残していきたいという気持ちがあると思います。
・ それを出し切ろうというのが1,2回目で,3回目はそれを歩いて見てみようということで見に行ったつもりです。
・ それぞれの人が見た感想を,地図にしようが本にしようがそれはこれから話し合うことで,現状はそういう状態だと思います。
・ 御池通が今よりもっと自分たちの好きな状態になってほしいし,私の住んでいるところを知ってほしいし,そういう方向に向かって今も参加しているつもりでいます。

 

(山本課長)
・ 京都市政のお話も伺いましたが,こうやって夜にもかかわらず毎回参加されているのは,何か残したい,言いたいというお気持ちがあるからだと思います。
・ 説明のまずさもあったかもしれません。分かりにくいとか,将来何をしたいのかという話もありましたが,マップづくりはあくまで手段であって,それを使いながら自分の地域をどうしていこうと話し合っていただいて,少しでもにぎわいをつくり出せればと考えています。
・ 都市づくり推進課のやれることは商業の活性化ができるわけではなくて,都市計画的な手法をつかって,地区計画の策定とか景観協定などをすることかもしれませんが,いずれにしてもコミュニティが分断されているなら,もう少しみんなで考えていこうということで取り組んでいます。
・ みんなで考えて話し合って,知恵を出し合ったことが形になってマップになり,それが広く市民に,または観光客にも伝わっていくということができればと考えています。
・ まだまだ言い足りない方もおられるかもしれませんが,具体的な作業も進めていきたいと思いますし,まだ何かおっしゃりたいことがあれば,個別に私のところにでもお話に来ていただけたらと思います。

 

(参加者2)
・ では,一点だけお聞きしますが,マップづくりの範囲はどこにしますか?

 

(山本課長)
・ 今は行政として「こうだ」という時代ではなく,皆さんと一緒に考えようという時代だと思いますので,私たちとしてはニュートラルです。
・ 例えば「山科まで広げよう」と言われると困りますが,堀川までであろうが,千本までであろうが,そこはあまりこだわっていません。皆さんの議論の中で決まっていくのではないかと思っています。

 

第4回マップづくりワークショップのようす

 

(参加者2)
・ なぜこだわっているかというと,あまりに御池通の条件が違うからです。
・ そもそもの目的でいえば「シンボルロード」から出発している中で,全然条件の違うところを含めて,それもちゃんと確認をしないで進んでいくのかということを気にしているのです。

 

(宗田先生)
・ 確認しなかったわけではありません。
・ 二条城の城下町の皆さんがこれまでに熱心にご参加になって話し合いをされる中で,前回皆さんが歩かれたときには,東のほうの方も一緒に歩かれて,結構良い通りではないかということになって範囲が決まったと思うのですが。

 

(参加者2)
・ そういうふうには思っていないので言ったのですが,2回目も「西の方まで広げようという意見があったので,千本までということになった」ということでしたが,摘録を見ているとそういうふうには読めません。
・ 少なくとも1回目にはそんな話になっていなかったと思うのですが。

 

(宗田先生)
・ なぜそんなところを気にされるのかが分からないのですが。

 

(参加者2)
・ 私たちも「歩いて暮らせるまちづくり」の取組をしているから一緒に手を結んでやっていきたいし,一生懸命まちのことを考えておられるのだから,けんかしたいわけではなく,これから先のことを考えていきたいと思っています。
・ ただ,違和感を持っておられる方はたくさんおられるということです。
・ 京都のまちなかの人は面と向かってあまりこういうことを言わないものですが,あえて言えば,このまま進めていけば,わだかまりをもったまま話を進めることになるから整理をした方がいいと思っているわけです。

 

(参加者4)
・ 堀川から千本まで入るのはお邪魔ですか?

 

(参加者2)
・ そうではありません。お入りいただくのは歓迎ですが…。

 

(参加者3)
・ 堀川から西側の主な課題と,東側の課題は違います。この場で一緒に話し合うと焦点がぼけるのではないでしょうか。

 

(宗田先生)
・ だからゾーンごとに進めようという話をしていたのではなかったでしょうか。

 

(参加者2)
・ 烏丸で区切るのと堀川で区切るのは大いに意味が違うと思います。

 

(参加者4)
・ 鴨川から烏丸が第1ゾーンで,烏丸から堀川が第2ゾーン,堀川から千本が第3ゾーンということで3班に分かれて,おもしろいつながりができるのかなと思っているのですが。
・ 「シンボルロード」ということでいえば,堀川から西が行政の考えるシンボルになるのかどうかは分かりませんが,我々は京都の中で「御池通」は京都のシンボルだと思っています。
・ 堀川から東側の道幅の広い,反対側からオーイと呼んでも相手の顔が分からない通りの動き方と,くしゃみしたらすぐわかるような道幅の通りの動き方は違うと思います。
・ 御池通がすばらしいシャンゼリゼ通のようなシンボルロードになったらと思いますが,堀川から西はそれをねらってもできないので,昔ながらの形でする以外ないなと思っています。
・ 「御池通」ということで,お仲間の端っこにでも入れてもらえればと思っていますのでよろしくお願いします。
・ シンボルロードの部分の広いところでも「こんなことをしたい」ということはどんどん出してもらって,私たちも勉強させてもらえたらと思っています。
・ 広ければ広いなりに悩みもあると思いますが,代わりにすばらしい希望の話題も出ると思うし,その辺は私たちも参考にさせてもらえたらと思っています。
・ 畑違いということではなしに,私たちも広い通りのことを考えているので言いたいことも言わしてもらうかもしれませんし,逆に細いところのことも言ってもらえたら参考にしたいと思います。

 

(参加者8)
・ 1,2回目と参加しましたが,課長が話し合って決めていくということ言っておられましたが,それほど話し合っていないと思います。

 

(参加者5)
・ どこからどこまでということは小さな話だと思います。
・ 原点に返ってみると,御池通だけでなく京都中で考えることだと思います。事実,ここにある魅力で人が来られているですので,地域エゴのようなことを言わずに進めていきたいと思いますが。
・ 例えば私も「柳池中学校」をなぜ「御池中学校」にしたのかと思っていますし,「柳池中学校」に価値があったと思いますが,遠慮して間をとってあの名前にしたのではないでしょうか。
・ 100年,200年後のことを考えていかないとと思います。

 

(参加者2)
・ 私が口火を切ったので言わせてもらいますが,堀川から西と東でこだわっているのは,それぞれの課題が違うということが一つと,今のぐちゃぐちゃに進んでいる状況がいやなので,整理した上で進めたいと思ったことの二点です。
・ 参加者4さんがおっしゃることに異存はないし,地域エゴをいうつもりはないので,それはそれで結構だと思います。

 

(宗田先生)
・ 無理やりまとめて皆さんを従わせようという進め方はしていないつもりです。
・ あいまいだとおっしゃいますが,いろいろな意見のあるがままに,できるだけ忘れずに,なんとか皆さんでお互いを尊重しながら一緒にやっていこうという精神でやっているのです。

 

(参加者2)
・ みんなばらばらのイメージで,ばらばらの地図ができて,それでいいのですか?

 

(宗田先生)
・ 東本願寺の前に「ばらばらで一緒。多様性を認め合う社会」と書いて貼ってありましたが,御池通もばらばらでどこか一緒だったら良いということではないでしょうか。

 

(参加者1)
・ 私の個人的な意見ですが,他にもいろいろな会議に出ていると,堀川を境に「東は西を知らず,西は東を知らない」ということがとてもよく出てくるんです。西でイベントをしたら東の人はほとんど行かない。西の方ですれば本当ににぎわうんです。東でしても義理で集まられるだけというのがあって,西は人情的に厚いという気がします。
・ また,私の学区では,御池通を隔てて「北は南知らず,南は北知らず」ということがあります。古い人の中で言われています。ですので,いつでも役員を決めるときは,北と南の人が平均になるようにと考えています。
・ この際ですので,北は南のことを知りたいし,東の人も西の人も混ぜて取り組めばいいのではないでしょうか。今回のことはいいチャンスだと思います。これでイベントをすれば,両方から全部寄って来るということができたらいいなという思いがしています。

 

(参加者7)
・ 「御池通シンボルロード活性化ガイド」というパンフレットがありますが,皆さん客観的に見て「これが私の住んでいるまちだ」といわれたら,どう思われますか?これだったら東京や大阪と変わらないじゃないかと私は思います。
・ 西だ東だということでなく,こういうところじゃないはずだという思いで参加しました。
・ 御池通の「川端から堀川まで」ということで地図をつくられるのならそれでいいと思いますが,「御池通」ということでつくられるのならそれは違うのでは,と私は思っています。
・ ワークショップとはどういうものか,もう一度説明されたらどうでしょうか。

 

(宗田先生)
・ ワークショップというのは,一つの結論を強引にまとめていくものではないのです。だから最後に多数決はしないのです。

 

(参加者3)
・ きれいにまとめなくて良くて,皆さんが思っていることを何でも出し合ってそのまま成果にしていいのなら良いのではないですか?

 

(宗田先生)
・ この事業はそれでいいんです。今の思いが表されているのが今のまとめなのです。それだけ難しい長い歴史をひきずっているところなのです。

 

(参加者8)
・ 歴史の話が出ていましたが,江戸時代以前の話ばかり出てきます。今生きてここにおられる方の子どものころの話などが非常に少ないのではないでしょうか。

 

(参加者3)
・ 沿道の方がどれだけ集まっておられるか分かりませんが,ここにいる人の記憶だけで歴史があるわけでもないし,ここに集まった情報だけが御池の歴史でもないし,ここで出し合うことだけが問題のすべてでもないので,さらに出してもらうためのたたき台として活用してはどうでしょうか。

 

(宗田先生)
・ まさにそのつもりです。決して成果物にこだわることではないということは大きく方向転換しています。

 

(参加者4)
・ 先ほど参加者1さんがおっしゃっていましたが,本当に区切り区切りで全然違うというのは,歴史が町や学区単位で動いていたので,隣のことは全然知らないというすれ違いがあるのだと思います。道路が変わったりするうちにごちゃごちゃになってきたので,周辺の地域は一緒に行動しないとと思います。
・ この間のワークショップの帰り道に,御池通をどうしたらいいのか話し合っていて,広い通りはせめて一車線ぐらい駐車できるようにしたら買い物をしやすくなって店舗が増えるのにと話しました。犬の散歩と自転車のためだけの通りになっているなとつぶやきながら帰りました。
・ 広い通りのことも考えながらご一緒させてもらっていますので,よろしくお願いします。

 

(岩城課長補佐)
・ 今まで3回進めてきましたが,こうして振り返ってみて皆さんが考えておられることを共有できる話し合いができて良かったと思います。
・ 今のお話でも出ていましたが,範囲は鴨川から千本までということで,この間まちあるきをした3つのゾーンでマップをまとめてはどうかと考えていますが,そういう形で作業を進めさせていただいてよろしいでしょうか。
・ それぞれのゾーンで目標があるでしょうし,伝えたい思いも違うと思います。それぞれのゾーンで伝えたい思いを表現するには,例えば東西の範囲はこれで了解がされたと思いますが,南北はどういう範囲にするかとか,特色を出すにはどういうものをのせるか,ということを今回話し合いたいと思います。それぞれのゾーンで話を進めるとすれば,参加されている班の方でご都合をあわせていけたらと思いますが,よろしいでしょうか。
・ 今後固定したメンバーで進めていきたいと思いますが,初めて来られた方もおられるとおもいますので,ご希望のゾーンに席を変わっていただけたらと思います。

 

第4回マップづくりワークショップのようす

 

⇒つづきはこちらをご覧ください。

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