飲食店からの火災に注意!!
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2024年12月3日
飲食店からの火災が増加しています!!
令和5年に市内の飲食店で発生した火災は24件(前年比13件増)で、昭和23年の自治体消防発足以来最多の件数となりました。
火災原因別では、天ぷらなべ火災(天ぷら油を加熱したまま放置した状態で火災となること)とこんろ火災が多く発生しています。
飲食店関係者だけでなく、市民の皆様にも知っていただきたい5つのポイントをお知らせしますので、最後までご覧ください。
1 こんろ等の厨房設備やダクトと可燃物との離隔距離の確保について
・低温出火にご注意ください。
木材は、一般的に260~400℃を超えるくらい加熱しないと自ら発火しませんが、木製の壁面等を金属材料等で覆っていても、長期間熱を受け続ける(伝導加熱)と木材の水分などが蒸発し、木材に小さな穴が多数できます。
その穴に酸素が入り込み、酸化熱が蓄積されて、内部の木材が炭化状態になり、低温(100℃程度)の状態でも木材に着火するのが低温出火です。
低温出火は、ラーメンスープ煮込み用の寸胴鍋や、パスタを茹でる調理鍋等、大きな鍋を使用し、長時間の煮炊きをする調理において発生しやすくなっています。
・着衣着火にご注意ください。
調理中は衣服にこんろの火が燃え移らないように、ゆったりした衣類や袖、裾の広がった衣類は着ないようにしましょう。
2 ダクト、フード、換気扇の適切な清掃及び維持管理について
・ダクト、フード、換気扇等が清掃されていない場合、火災が拡大する恐れがあります。
定期的に、ダクト、フード、換気扇等の清掃に努めてください。ただし、ダクトの清掃については、手が届きにくいため、専門業者へ依頼することが効果的です。
ダクトについて
- ダクト チェック表(PDF形式, 163.32KB)
排気ダクト等を点検する際にお使いください。
- ダクト 解説図(PDF形式, 2.25MB)
ダクトの構成について解説しています。
- PDFファイルの閲覧には Adobe Reader が必要です。同ソフトがインストールされていない場合には、Adobe 社のサイトから Adobe Reader をダウンロード(無償)してください。
3 こんろ使用時における従業員等による常時監視と初期消火方法について
・こんろ使用時は常時監視をお願いします。
一般的に設置されている業務用のこんろ等は、過熱防止装置等が設けられたSiセンサーコンロではありません。 調理油過熱防止装置や立ち消え安全装置等の機能はありませんので、常時監視の徹底をお願いします。
・天ぷらなべから出火した場合、絶対に水をかけないでください。
天ぷらなべから出火した際、水を掛けると水蒸気爆発が発生し、周りに火の付いた油が飛び散り、火災が拡大したり、初期消火者が負傷(火傷)することがあります。消火器を使い、安全に消火してください。
4 喫煙管理及び終業後の火気管理の徹底について
・消火不十分のたばこの吸い殻が他の可燃物に燃え移り、火災となることがあります。
たばこの吸い殻は水に浸す等をして、完全に消火してから廃棄してください
5 電気配線の適正な維持管理について
テーブルタップ(延長コード)の表面上に不具合がなくても、内部で断線している可能性があるので、定期的に交換しましょう。
・コンセント周りを定期的に清掃しましょう。
コンセントに長期間電源プラグを差し込んだままにしていると、コンセントとプラグの隙間に徐々にほこりが溜まり、そのほこりが湿気を吸収することで、電気が流れるようになり、火災に発展してしまう危険があります。
お問い合わせ先
京都市 消防局予防部予防課
電話:075-212-6672 ※「消防用設備等に関する相談等」は、消防指導センターにお問い合わせください。 (075-212-6925(第一係)左京・下京担当)(075-212-6926(第二係)北・上京・伏見担当)(075-212-6927(第三係)中京・山科・右京担当)(075-212-6928(第四係)東山・南・西京担当)
ファックス:075-252-2076