三条大橋の歴史(京都大水害から現在の姿まで)
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2021年12月3日
京都大水害
昭和10(1935)年6月28日深夜から29日にかけて未曾有と表現されるような集中豪雨が発生。京都市を中心とした地域には大きな被害を受けました。この豪雨により,市内の主要な橋で流出したものは74橋に及び,一部が破壊したものは12橋ありました。三条大橋も一部が流出し,通行不能となりました。(3)
一部が流出した三条大橋
昭和の架替工事(現在の三条大橋)
現在の三条大橋は,昭和25(1950)年4月に完成し,赤ずきん,赤じゅばん,赤たびを身につけた夫婦が,子,孫世代の夫婦とともに,渡り初めの先頭に立って三条大橋を渡り,橋の完成を祝いました。
親子三代の渡り初めには,一家に三代の夫婦が健在であることは大変珍しく,おめでたいことから,これにあやかり「三代夫婦のように,橋も永続して欲しい」という願いが込められているのではないかという説があります。
竣工当時の状況
高欄更新工事
現在の木製高欄は,昭和49年3月に完成しました。高欄の木材は台湾製のヒノキで,擬宝珠は当時のものをそのまま活用しています。事業費は約8,500万円でした。
なお,橋の右奥にある構造物は,昭和45年に設置された歩道橋です。(現在は撤去されています。)昭和49年当時の三条大橋
<参考文献>
(1)田端泰子「京の鴨川と橋 その歴史と生活-橋と寺社・関所の修造事業」
(2)朝尾直弘「京の鴨川と橋 その歴史と生活-公儀橋から町衆の橋まで」
(3)松村博「京の橋ものがたり」
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