三条大橋の歴史(明治時代~大正時代)
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2021年12月3日
明治時代の架替工事
明治時代になると,幕府の直轄管理であった三条大橋は京都府に引き継がれ,その後,明治13(1880)年12月に架け替えられました。(現在は京都市が管理しています。)
下の写真は,明治33(1900)年当時の三条大橋です。橋の下に仮設の足場を設置して赤毛せんを敷いています。床の上では行灯に火を入れて,料理を楽しんだそうです。(3)
国立国会図書館デジタルコレクションより
大正時代の架替工事(橋の永久化)
20世紀に入ると,これまでの木材からより耐久性の高い鋼やコンクリートといった材料を用いた橋が多く架けられるようになり,いわゆる「橋の永久化」が進みました。三条大橋は国道二号線のルートになり,拡幅の要請が高かったことから,大正元(1912)年,幅員を14.5mに拡幅し,主桁にH型鋼を用いて橋脚の数を少なくしました。(3)
※ 橋の永久化:橋の主材料に木材ではなく鋼やコンクリートを用いること。
京都府立京都学・歴彩館「京の記憶アーカイブ」
黒川翠山撮影写真資料
<参考文献>
(1)田端泰子「京の鴨川と橋 その歴史と生活-橋と寺社・関所の修造事業」
(2)朝尾直弘「京の鴨川と橋 その歴史と生活-公儀橋から町衆の橋まで」
(3)松村博「京の橋ものがたり」
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