都市再生緊急整備地域
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2016年12月22日
都市再生緊急整備地域
都市再生緊急整備地域は,都市再生特別措置法(平成14年6月1日施行)に基づき,都市再生の拠点として,民間の都市
開発事業等を通じて緊急かつ重点的に市街地の整備を推進すべき地域として政令で定めるものです。
本市では「京都駅周辺地域」及び「京都南部油小路通沿道地域」が国(都市再生本部)から地域の指定を受けています。
(平成28年11月24日現在)
都市再生緊急整備地域
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都市再生緊急整備地域指定のメリット
都市再生緊急整備地域内で,都市再生事業(地域整備方針に定められた都市機能の増進を主たる目的とし,道路,公園,
広場等の公共施設の整備を伴う開発事業)を行おうとする者(以下「都市再生事業者」という。)に対しては,以下の都市計
画上の特例措置が講じられるとともに,金融支援が行われます。
1 都市計画上の特別措置
(1) 都市再生特別地区<法第36条>を都市計画に定めることにより,既存の用途規制や容積率制限,高さ制限,日影規
制にとらわれず,自由度の高い計画を定めることができ,容積率制限の緩和等が可能となります。
(2) 都市再生事業者が,都市計画を提案することができます。<法第37条>
(3) 都市再生事業者による都市計画提案が行われた場合には,都市計画提案された日から6箇月以内において都市計
画決定の可否の判断が行われます。<法第41条>
2 民間都市再生事業(金融支援・税制特例)
民間事業者が施行する都市再生事業(事業区域面積:1.0ヘクタール以上<法施行令第7 条>,国土交通大臣が事業計
画を認定<法第21条>)に対して, 一般財団法人民間都市開発推進機構による貸付(公共施設等及び公益的施設の整
備費),社債取得等の金融支援を受けることができます。
また,土地所得や建築物の整備等に対して,税制上の特例をうけることもできます。
なお,認定の申請期限は令和9年3月31日まで<法附則第3条>となっております。
・ 民間都市再生事業に係る支援措置 -都市再生関連施策:都市再生関連施策として以下のような取り組み
を行っています。(国土交通省都市局)
参考
・ 都市再生本部(内閣官房地域創生推進室) -全国の都市再生緊急整備地域の一覧など都市再
生に関する情報が公開されています。
京都市域における都市再生緊急整備地域
地区名 | 指定年月日 | 面積 | 区域図 | 地域整備 方針 | 都市再生安全 確保計画 |
---|---|---|---|---|---|
京都駅周辺地域 ※ H25.7.12 名称変更 (旧名:京都駅南地域) | H14.10.25 H25.7.12(拡大) H27.7.24(拡大) | 162ha | 区域 | 方針![]() | |
京都南部油小路通沿道地域 | H14.10.25 | 213ha | 区域 | 方針 |
京都駅周辺地域(約162ha)
京都駅周辺地域は,一日平均65万人が利用する京都の玄関口である京都駅や京都水族館・鉄道博物館の建設による魅
力向上により年間500万人の集客が見込まれる梅小路公園を含んでいます。
JR西日本山陰線の新駅設置により飛躍的に向上する交通利便性を最大限活用し,新たな京都の魅力づくりをめざし,商
業・業務機能・サービス機能などの立地を誘導するとともに,多様な都市機能の集積を図る地域として都市再生緊急整備
地域の指定を受けています。
また,大規模災害時には観光や通勤・通学などで京都を訪れた多くの来訪者が帰宅を急ぎ,京都駅に集まり大きな混乱
が懸念されることから,平成25年9月に「京都駅周辺地域都市再生安全確保計画」を策定しました。
さらに,帰宅困難者対策としての一時滞在施設を確保しやすくするとともに,商業・業務等の用途を誘導しつつ,京都駅
の交通結節機能を最大限に生かした土地利用と都市機能の更新を図るため西堀川通より東側の区域について平成26年
5月に高度利用地区の決定を行いました。
【地域指定後の公共施設整備事業】
・京都駅北口駅前広場交通施設(平成25年完成)
・京都駅南口駅前広場整備(平成28年完成)
・崇仁北部第一地区土地区画整理事業
京都南部油小路沿道地域(約213ha)
「京都南部油小路沿道地域」は,新しい京都を発信するものづくり拠点である「らくなん進都(高度集積地域)」の主要南北
幹線道路である油小路沿道の拠点形成を目指し,平成14年10月に都市再生緊急整備地域の指定がされました。
(参考)
「らくなん進都(高度集積地域)」は,「南部創造のまちづくり」の先導地区として,平成4年に高度情報機能,流通機能,商
業・業務機能や文化機能の集積を図る地区として設定し,平成10年に「高度集積地区整備ガイドライン」を策定,都市基盤
整備や産業集積の充実に向けた総合設計制度の要件緩和などの施策を展開しています。(現在は「らくなん進都まちづくり
取組方針」によるまちづくりを推進中です。)
京都市南部地域には,世界をリードする先端的なものづくり企業が数多く立地し,21世紀の新しい京都の活力を支える地
域として重要性が高まっています。
近年では,特別用途地区(らくなん進都鴨川以北産業集積地区)の決定など「らくなん進都(高度集積地区)」の都市づく
りを進めています。
【地域指定後の公共施設整備事業】
・京都高速道路8号京都線(直線区間。平成20年完成,地域内に上鳥羽,城南宮北,城南宮南及び伏見出入口が完成,
第二京阪道路と直結。)
・油小路通再整備(平成23年完成。歩道拡幅等の実施。)
事業完了に伴う指定解除地域
京都久世高田・向日寺戸地域(約28ha)
地区名 | 指定年月日 | 面積 | 区域図 | 地域整備 方針 | 都市再生安全 確保計画 |
---|---|---|---|---|---|
京都久世高田・向日寺戸地域 (向日市域を含む) | H14.10.25~ H28.11.24 | 28ha | 区域![]() | 方針![]() |
京都久世高田・向日寺戸地域は,平成11年8月に閉鎖されたキリンビール京都工場跡地とその周辺地域で,京都市の南
西に位置し,向日市域にまたがった区域です。
約22ヘクタールに及ぶキリンビール京都工場跡地の活用に当たっては,京都府,向日市と連携し,JR新駅設置(現JR桂
川駅)と合わせた複合的な都市機能の導入によるにぎわいとおるおいのある拠点形成を目指し,平成14年10月都市再生緊
急整備地域の指定がされました。
大規模工場跡地の土地利用転換を一体的かつ総合的に誘導するため地区計画や道路,自転車駐輪場の都市計画施設,
久世高田地区土地区画整理事業の決定等が行われました。
その結果,地域内の都市基盤整備が進められるとともに中山稲荷線の拡幅,JR東海道線のアンダーパス化や隣接する
阪急京都線の高架事業により,鉄道との交差が解消され,東西の道路基盤強化が図られ,交通利便性が飛躍的に向上し,
平成23年10月,健康機器開発・販売会社の移転・営業開始を皮切りに金融機関の研修センター,学校法人,大規模商業
施設,自動車販売会社の立地が立て続けに進みました。
都市開発事業及び公共施設整備事業が完了し,「にぎわいとうるおいのある,災害にも強い複合拠点を形成する」という
地域の目標が達成されたため,平成28年11月24日に指定解除となりました。
【地域指定後の公共施設整備事業】
・JR桂川駅開業(平成20年)
・久世高田地区土地区画整理事業(平成22年完了)
・地区幹線道路1号~3号,区画道路(平成23年供用開始)
お問い合わせ先
京都市 都市計画局都市企画部都市計画課
電話:075-222-3505 【受付時間】午前8時45分~11時30分、午後1時~3時 (事業者のみなさまからのお問い合わせは受付時間内でのご協力をお願いします。)
ファックス:075-222-3472