「京都市SDGs未来都市計画」の策定について
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2024年1月24日
「京都市SDGs未来都市計画」の策定について ~「千年の都・京都発!SDGsとレジリエンスの融合 しなやかに強く,持続可能な魅力あふれる都市を目指して」~
京都市では,これまでから「誰一人取り残さない持続可能な社会」の実現を目指す「SDGs」を市政運営の基本理念として掲げ,その達成に向け,レジリエンス及び地方創生と一体で推進してきました。
本年3月には,SDGsの達成に向けた取組の推進を目指して,国が募集する「SDGs未来都市」に応募し,5月には「SDGs未来都市」として,先導的取組である「自治体SDGsモデル事業」と併せて選定されました。
この度,選定された都市に求められる「SDGs未来都市計画」を策定しましたので,お知らせします。
(参考)SDGs未来都市について
SDGsを原動力とした地方創生の達成に向け,経済・社会・環境の三側面における新しい価値創出を通して,持続可能なまちづくりを推進する能力が高い自治体を国(内閣府)が選定する(平成30年度から毎年度30都市程度を選定。これまでの累計は本市を含めた124都市)。
また,その中で特に優れた先導的な取組が「自治体SDGsモデル事業」として選定される(毎年度10件を選定。これまでの累計は本市を含めた40件)。
※詳細については,内閣府地方創生推進事務局ホームページを参照。
1 計画の位置付け
京都市基本計画の下,「京都市レジリエンス戦略」等の分野別計画とも整合性を図りながら,SDGsの目標年次である2030年のビジョンや目標,今後3年間のSDGsに関する特徴的・先導的な取組を取りまとめています。
また,本計画内の「全体計画」は,国からの地方創生推進交付金等の交付要件ともなる「市町村まち・ひと・しごと創生総合戦略」に位置付けています。
なお,本計画に基づいて今年度進める事業の一部については,国の補助金を活用して実施します。
2 計画期間
令和3年度~令和5年度(3箇年)
3 計画のテーマ
『千年の都・京都発!SDGsとレジリエンスの融合 しなやかに強く,持続可能な魅力あふれる都市を目指して』
4 計画の概要
(1)全体計画(京都市全体での取組) ※別紙1(P.2~)参照
ア 2030年のあるべき姿(将来ビジョン)
『あらゆる危機を乗り越え,将来にわたって人々がいきいきと暮らせる,魅力と活気にみちた持続可能な京都のまち』
イ 目指す未来像の実現に向けた優先的なゴール・ターゲット(基本方針)
2030年のあるべき姿の実現に向け,SDGsの主要3側面とされる「経済」・「社会」・「環境」について,「京都市レジリエンス戦略」に基づく,6つの重点的取組分野(下図参照)に沿って,様々な施策・取組を実施します。また,施策・取組を通じて,あらゆる危機にも対応し得る,持続可能な京都のまちを実現していきます。

【6つの重点的取組分野の関係図と関連の深いSDGsのゴール】
※6つの分野が相互に作用するイメージとともに,それぞれに関連の深いSDGsのゴールを示した図です。このうち中段の3つが京都ならではの特徴であり,強みとなる反面,課題にもなり得る分野です。
例えば,京都ならではの強みである文化・芸術,地域コミュニティは,コロナ禍による活動の自粛により,持続可能なまちづくりを支えてきた地域力の低下につながりかねない課題にもなっています。
(2)自治体SDGsモデル事業(特に注力する先導的取組) ※別紙1(P.34~),別紙2参照
タイトル:
『京都の文化が息づく3側面,“みんなごと”で取り組むレジリエンスモデル~SDGsのその先へ~』
取組概要:
多様なセクターが協働して課題解決を図る,統合的取組「超SDGs×レジリエンス テラス事業」(※1)を実施することで,「経済」,「環境」,「社会」の3側面を高め合い,その相乗効果(※2)によって新たな価値や自律的好循環を生み出す仕組みを構築し,SDGs達成の2030年のその先を見据えた「レジリエント・シティ」の実現に貢献します。
(※1)「超SDGs×レジリエンス テラス事業」
経済・社会・環境の3側面をつなぐ統合的取組。多様な主体が協働して課題解決に取り組み好循環を生み出す場『テラス』において,以下[1]~[3]の公民連携プラットフォームを中心に,課題解決に必要な技術提供や投資などが実施できる仕組みを構築し,社会実験を通じてSDGsの社会実装(実験や研究の結果を実際に社会で使われるものとすること)に取り組みます。
[1]「京都産学公SDGsプロジェクト」
京都大学や株式会社リコーなど産学公が組織して取り組むプロジェクト。2025年の大阪・関西万博をターゲットに,京北地域をフィールドに「持続可能な里山モデル」の構築を目指します。また,全国の地方創生に貢献する取組や,2050年カーボンニュートラルにつながる「ごみ減量,脱プラ,創エネ」,「SDGs教育・研究」といった幅広い取組により,全国への発信・展開を目指します。
[2]「公民連携・課題解決推進事業」
本市が抱える社会課題・行政課題に対し,民間企業等から課題の解決に資する技術やノウハウ,アイデアなどを募集します。また,課題に関連する本市各部署と民間企業等が一緒になって,実証実験や具体的実践等により課題解決に取り組みます。
○取組事例 …「京都スタートアップによる職員の心の健康サポート」
…「電照広告の空き枠を使った地下鉄の賑わい創出」
○URL: https://open-labo.city.kyoto.lg.jp/
[3]「国連大学との連携協定事業」
京都をフィールドに社会実験を行い,社会課題解決とともに参加企業のビジネスモデルを構築して,国内外への展開を目指します。

(※2)「超SDGs×レジリエンス テラス事業」による3側面への相乗効果
「超SDGs×レジリエンス テラス事業」の3つのプラットフォームで,課題の見える化と,課題解決のための実証実験や具体的な実践を行うとともに,その取組内容を広く発信・展開していくことで,新たなビジネスモデルの創出やSDGsの社会実装につなげます。これにより,経済,社会,環境の各側面の個別効果だけでなく,各分野における双方向の,より高い相乗効果の発揮(新しい価値の創出)を目指します。
例:【環境⇔社会】SDGsについて学ぶ機会(教育)が増えると,環境と調和した持続可能な社会への啓発 が進むことにより,人々のライフスタイルの転換が進み,環境に配慮した選択や消費活動が促進される。

広報資料等
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京都市 総合企画局国際都市共創推進室 SDGs・共創推進担当
電話:075-222-3379
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