初動対処能力の向上を目指して!!
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2023年2月17日
下京警察署で研修会&訓練を実施しました。
令和5年1月31日(火曜日)、京都府下京警察署で実施された「大震災警備訓練」に参加しました。
この訓練は災害発生時における警察署員の初動対処能力の向上を図ることを目的として、大規模地震が京都府内で発生したと想定し、建物火災を含めた総合的な警備訓練として実施されました。
約50名の警察署員に対して、当署の消防隊員から、地震被害想定に基づく講話の後、地震による電気火災対策として感震ブレーカー等を紹介、また、令和元年7月に多数の死傷者が発生した伏見区の事業所火災を踏まえて作成した「火災から命を守る避難」のパンフレットを用いて、建物火災が発生した際の避難の方法について説明しました。


続いて、下京警察署に設置されている垂直式救助袋の使用方法等について、避難器具製造販売会社の方から、使用上の注意点や、体験訓練の説明を受けました。

続いて、警察署員手作りの煙体験ハウスによる濃煙からの避難訓練を実施しました。
ハウス内にスモークマシーンの煙を充満させ、姿勢を低くした「ダック・ウォーク避難」や「四つばい避難」で、約5メートル先の出口を目指しましたが、昼間で、照明も付いて明るい場合でも、煙が充満し目の前が真っ白であれば、直進すれば出られるはずの出口にもなかなかたどり着けず、煙の恐ろしさを身をもって体験することとなりました。


その後、垂直式救助袋を使用し、6階から地上まで約18メールの降下体験訓練を実施しました。
設置されている避難器具は、使用方法を知っていれば簡単に伸展が可能で、緊急時の最後の避難経路として活用することができますが、実際に使用し体験しておくことが大切であると、この訓練を通じて学んでいただきました。
内部はらせん状になっており急激な降下はしませんが、靴が脱げたり、思いのほか引っ掛かったりと、様々な気付きがありました。





最後は、消火器の取扱訓練を実施しました。
京都市内には、初期消火のための町内所有の消火器が数多く設置されており、通常のパトロールの際に火災を発見した警察署員が、初期消火を実施する可能性もあることから、皆さん、熱心に説明を聞き、訓練に取り組んでいました。


下京警察署長からの「行政機関として、お互い手を取り合い、協同して、区民の皆さんに安心安全を提供していかなければいけない」との講評にて、今回の訓練が締めくくられました。

- 火災から命を守る避難のパンフレット
火災から命を守る避難の指針~動画・パンフレット~のページです。
- わかりやすい消防用設備の取扱説明書
下京消防署が作成しました「わかりやすい消防用設備の取扱説明書」のページです。 本日の訓練で使用した消火器や避難器具の取扱方法を、イラストや図を用いて説明しています。この機会に、ご確認ください。
お問い合わせ先
京都市 消防局下京消防署
電話:075-361-4411
ファックス:075-341-1999