第一市場の概要
ページ番号22575
2015年8月26日
6 出荷者
市場取引にとって欠くことのできない存在であり,集散市場的性格の強い本市場では,出荷者の範囲は全国各地に及んでいます。
7 市場関係事業者
(1) 卸売業者
農林水産大臣の許可を受け,京都市に一定の保証金を納め,卸売業務を行っている業者をいいます。
部 別 | 卸 売 業者数 | 委 託 手数料率 | 年間売上金額 | 保証金の額 | |
青果部 | 1 | 野 菜 | 8.5% | 100億円未満 | 400万円 |
100億円以上 200億円未満 | 600万円 | ||||
200億円以上 300億円未満 | 900万円 | ||||
果 実 | 7.0% | 300億円以上 400億円未満 | 1,200万円 | ||
400億円以上 | 1,600万円 | ||||
水産物部 | 2 | 5.5% | 200億円未満 | 600万円 | |
200億円以上 300億円未満 | 900万円 | ||||
300億円以上 400億円未満 | 1,200万円 | ||||
400億円以上 | 1,600万円 |
(平成27年4月1日現在)
(2) 仲卸業者
市長の許可を受け,京都市に一定の保証金を納め,卸売業者との売買取引に参加して仲卸の業務を行うものをいいます。
部 別 | 仲卸業者数 | 保証金の額 |
青果部 | 78 | 30,000円 |
水産物部 | 106 | |
計 | 184 |
|
(平成27年4月1日現在)
(3) 売買参加者
市場内に店舗を持たないが,市長の承認を受け卸売業者の行う卸売に直接参加する小売業者,大口需要者をいいます。
部 別 | 売買参加者数 |
青果部 | 0 |
水産物部 | 2 |
計 | 2 |
(平成27年4月1日現在)
(4) 関連事業者
市長の許可を受け,買出人を中心とする市場入場者を対象に,市場で取り扱う品目以外の補完的品目の卸売を行う加工食料品卸販売業者や,食料品及び日用品等物品販売業,倉庫業,運送業,飲食業,金融業など市場の業務に関連する業務を営む業者をいいます。
業 種 | 業者数 | 保証金の額 | |
加工食料品卸販売業者 |
13 | 年間売上金額 10億円未満 40万円 | |
10億円以上 20億円未満 70万円 | |||
20億円以上 100万円 | |||
第一種 関 連 事業者 | 物品販売業(食料品) | 32 | 使用料月額の2倍に相当する額。その額が100万円を超えるときは,100万円とし,1万円未満のときは,1万円とする。 |
倉庫業 |
0 | ||
運送業 | 5 | ||
第二種 関 連 事業者 | 物品販売業(日用品その他) |
23 | |
飲食・喫茶業 |
16 | ||
金融業 | 1 | ||
その他 |
8 | ||
計 | 98 |
(平成27年4月1日現在)
(5) 公共機関
京都市保健福祉局保健衛生推進室衛生環境研究所第一検査室,交番などが設置されています。
(6) 関係団体
生鮮食料品の流通機構が1箇所に集中している中央卸売市場には,この流通機構に関係するすべての業種,業態にわたって,それぞれ組合,団体を組織しており,その事務所などが置かれています。
8 買 出 人
中央卸売市場における流通機構の最終段階に位置するもので,市場で買入れた商品を再分荷し,販売する小売業者,量販店(スーパーマーケット,百貨店など),買入れた物品を原料として食料品を加工販売する加工業者,飲食業者,買入れた物品を自ら消費する大口消費者の5形態に分類することができます。これらの買出人の数は日々3,000~4,000 人に達するものとみられ,その範囲は京都市を中心として,近隣府県に及んでいます。
9 施 設 整 備
(1) 施設整備の沿革と計画
中央卸売市場開設以前は,京都市内各所に12の民営市場が分散していましたが,都市化の進展によって生鮮食料品の需要が急激に高まり,流通機構の改革と価格の安定,公正な取引を図るため,中央卸売市場法公布2年前の大正10年2月16日に,すでに市会において中央卸売市場建設が議決され,我が国における中央卸売市場制度の先鞭をつけました。
大正13年3月14日に至り,建設費起債を議決し,同14年6月2日開設認可を得て,経費約420万円をもって同年12月24日建設に着手しました。
以降,2箇年の歳月を費やし,昭和2年4月20日に諸施設が竣工し,同年12月11日水産物部などが開市,翌3年1月16日青果部が開市,我が国最初の中央卸売市場として発足しました。
昭和16年からの第二次世界大戦下における非常事態の統制令により,その機能が一時中断されましたが,集分荷配給機関としての市場は継続維持され,昭和25年4月統制令の解除とともに市場機能は自由経済のもとに復活して次第に活発化し,市内及びその周辺における戦後の生鮮食料品供給に大きく貢献しました。
昭和30年代に至り,我が国の経済情勢は次第に高度成長の途をたどり始め,これに伴い生鮮食料品の流通をめぐる諸条件も流通機構の中核である中央卸売市場を中心に大きく変化し,市場取扱数量及び出入車両の増加など,大都市特有の集散市場的性格が次第に顕著になるに従い,これらの諸要因に対応すべく施設の狭あい打開策が望まれてきました。
このため,京都市では,市場機能の充実強化を基本方針として,昭和37年から昭和45年に至るまでの間,18億円の経費を投じ,駐車場用地の取得,卸売場,仲卸売場の拡張整備事業を実施しました。
しかし,近年における生産,流通及び消費形態の多様化,高度化が, 取扱量の増大と買出人車両の著しい増加により,本市場においても,さらに抜本的な施設整備が必要となってきたため,昭和46年から昭和50年に至る間,市場拡張用地として市場隣接用地約30,000㎡を取得したほか,現地再開発を基本方針とした第2次施設整備事業基本計画を策定しました。
また,第2次施設整備事業では,昭和51年度を初年度とした概ね10箇年事業として計画され,その前期5箇年計画事業である青果部新施設が昭和56年5月に完成しました。
更には,昭和56年度から水産物部の施設整備に取り掛かり,58年度までに,生鮮水産物関係の第一期工事を終え,昭和59年度からは加工水産物関係の施設を主体にした水産物部第二期工事に取り組み,昭和61年4月20日に完成しました。
引き続き,昭和61年度から3箇年事業で関連施設棟(冷蔵庫,関連商品売場,駐車場)及び中央駐車場等(スロープ棟を含む)の整備事業を実施し,関連商品売場及び駐車場施設等の充実化を図り,この新施設の完成により,本市場は,市民の食生活安定のための市場機能を十分に発揮できる近代的市場に生れ変わりました。
平成3年度から平成6年度においては,国の第5次中央卸売市場整備計画(平成3年度~12年度)に基づいて,情報事務処理施設(市場LAN)の新設や低温販売設備の新設などを実施し,平成8年度以降は,国の第6次中央卸売市場整備計画(平成8年度~17年度)に基づいて青果部,水産物部低温(定温)販売設備などを設置,市場機能の強化,拡充を図るための施設整備を進めました。
平成12年度には,丹波口駅地区土地区画整理事業に伴う減歩に対応するために,青果部買出人用駐車場である五条駐車場の立体化事業を実施。平成16年度には,市場近隣の大京冷蔵庫跡地を取得しました。
平成18年度には,市場の活性化を実現するための重点戦略とその推進に向けた施設整備をまとめた「京都市中央卸売市場第一市場マスタープラン」(計画期間:平成18年度~平成27年度までの10箇年)を策定し,平成22年度には,マスタープランに掲げた施設整備を進めるため,京都市中央卸売市場第一市場第9次整備計画(平成23年度から平成27年度)を策定。平成23年度には,「マスタープラン」策定後5年が経過し,耐震化をはじめとする新たな課題も生じてきたことから,マスタープランの見直しを行いました。
平成24年度には,民間活力により,「すし棟」と「青果配送加工センター」を整備。また,京都の四季を五感で味わい,京都の食文化に親しむをコンセプトとした「京の食文化ミュージアム・あじわい館」を整備しました。
平成25年度には,施設整備による取扱量の回復,施設の老朽化・耐震化への対応,京都駅西部エリアの活性化を目的として,市場関係者や関係機関等と協議を重ね「京都市中央卸売市場第一市場施設整備基本構想」を策定しました。
平成26年度には,先進的な食品流通拠点を目指すことをコンセプトに「京都市中央市場施設整備基本計画」を策定しました。
平成27年度は,整備計画に基づく基本設計に着手いたします。
(2) 主な事業内容及び事業費
主な事業内容及び事業費
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(3) 京の食文化ミュージアム・あじわい館の概要
所在地; 京都市下京区中堂寺南町130番地 京都青果センター3階
開館時間; 午前8時30分~午後5時
入館料; 無料
休館日; 水曜日(祝日を除く)及び年末年始(12月31日~1月4日)
施設概要;食文化に関する展示室及び調理実習室
区 分 | 使 用 料 | ||
午 前 (午前9時~正午) | 午 後 (午後1時~5時) | 夜 間 (午後6時~9時) | |
調理実習室 | 5,140円 | 7,200円 | 8,220円 |
(4) すし市場の概要
平成24年8月に,魚食普及による市場活性化・京都駅西部エリアの活性化に寄与することを目的として,市場の敷地を利用し,京都府寿司生活同業組合及び京都全魚類卸協同組合を事業・整備主体として,場内従業員や市民,観光客も利用できる関連事業者店舗として開業した。
経営主体; 京都府寿司生活同業組合
営業時間; 午前10時30分~午後10時
所在地; 京都市中央卸売市場第一市場内(京都市下京区新千本通七条上ル)
10 市の管理機構
(1)組織図及び職員配置状況(平成27年5月1日現在)
市の管理機構
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(2) 事務分掌
管理課
- 市場の庶務に関すること。
- 市場の運営に関する企画及び立案に関すること。
- 市場施設の使用及び維持管理に関すること。
- 市場施設内の取締りに関すること。
- 使用料,保証金その他の収納金に関すること。
- 中央卸売市場第一市場運営協議会に関すること。
- その他他の課の主管に属しないこと。
業務課
- 市場の活性化に関する施策の企画及び推進に関すること。
- せり人の登録に関すること。
- 仲卸しの業務及び関連事業の許可,相続の認可等に関すること。
- 売買参加者の承認に関すること。
- 卸売業者,仲卸業者,売買参加者及び関連事業者に係る指導,検査,監督等に関すること。ただし,市場整備推進課の所管に属するものを除く。
- 青果及び水産物並びにこれらの加工品の売買取引等に関すること。
- 受託物品の確認及びその証明に関すること。
- 卸売価格等の公表に関すること。
- 中央卸売市場第一市場青果部取引委員会及び中央卸売市場第一市場水産物部取引委員会に関すること。
市場整備推進課
- 市場施設の整備計画に関すること。
- 仲卸業者の経営指導(経営に関わることに限る。)に関すること。
(3) 使用料
区 分 | 単 位 | 使 用 料 (円) | ||||
卸 売 業 者 市 場 使 用 料 | 1月 | 卸売価格の合計額の1,000分の2.5に相当する額 | ||||
仲 卸 業 者 市 場 使 用 料 | 条例第50条第2項の許可を受け,買い入れて販売した物品の売上金額の1,000分の2.5に相当する額 | |||||
加工食料品卸販売 業者市場使用料 | つけ物を取り扱う者 | 売上金額の1,000分の2.5に相当する額 | ||||
鳥類,乾物及びつくだ煮を取り扱う者 | 売上金額の1,000分の2に相当する額 | |||||
鳥卵を取り扱う者 | 売上金額の1,000分の1に相当する額 | |||||
卸 売 業 者 売 場 使 用 料 | 1平方メートルにつき1月 | 401 | ||||
卸売業者低温売場 使用料 | 青果1号棟低温売場 | 781 | ||||
青果3号棟低温売場 | 2,155 | |||||
塩 干 低 温 売 場 | 1,428 | |||||
卸 売 業 者 活 魚 施 設 使 用 料 | 1,437 | |||||
仲卸業者売場 使用料 | 1 階 | 2,396 | ||||
2 階 | 1,916 | |||||
関連事業者店舗 使用料 | 加工食料品卸販売業者店舗 | 関連施設 棟の店舗 | 1 階 | 1,594 | ||
2 階 | 1,274 | |||||
その他の店舗 | 276 | |||||
第1種及び第2種関連事業者店舗 | 関連1号棟,関連5号棟から関連7号棟まで及び関連施設棟の店舗 | 2,396 | ||||
南関連1号棟の店舗 | 553 | |||||
南関連2号棟の店舗 | 456 | |||||
その他の店舗 | 1,371 | |||||
診 療 所 | 2,396 | |||||
浴 場 | 96 | |||||
金 融 業 者 事 務 室 | 956 | |||||
倉 庫 業 者 倉 庫 | 693 | |||||
事務室使用料 | 加工食料品卸販売業者事務室 | 316 | ||||
その他事務室 | 甲 | 548 | ||||
乙 | 947 | |||||
丙 | 1,578 | |||||
倉庫使用料 | 一般倉庫 | 甲 | 486 | |||
乙 | 693 | |||||
丙 | 関連3号棟及び 関連4号棟の倉庫 | 498 | ||||
その他の倉庫 | 1,802 | |||||
地 下 倉 庫 | 207 | |||||
冷蔵庫棟使用料 | 青 果 1 号 棟 冷 蔵 庫 | 1棟につき 1月 | 6,476,500 | |||
青 果 3 号 棟 冷 蔵 庫 | 1,451,855 | |||||
青 果 4 号 棟 冷 蔵 庫 | 1,063,735 | |||||
鮮 魚 冷 蔵 庫 | 4,538,160 | |||||
塩 干 冷 蔵 庫 | 10,109,880 | |||||
い け す 使 用 料 | 451,440 | |||||
構 内 地 使 用 料 | 1平方メートルにつき1月 | 142 | ||||
通過貨物使用料 | 青 果 及 び 水 産 物 | 1 ト ン | 1,045 | |||
その他の物 | 1,176 | |||||
製 氷 棟 使 用 料 | 1棟につき 1月 | 1,663,200 | ||||
電 動 運 搬 車 充 電 所 使 用 料 | 2,314,343 | |||||
加工処理場使用料 | 加工配送棟加工処理場 | 1平方メートルにつき1月 | 2,229 | |||
その他の加工処理場 | 1 階 | 1,148 | ||||
2 階 | 919 | |||||
その他の施設使用料 | ふ ぐ 処 理 場 | 331 | ||||
諸 車 置 場 | 833 | |||||
買 荷 積 込 所 | 776 | |||||
荷 降 場 | 776 | |||||
物 置 場 | 486 |
(平成27年4月1日現在)
備考1 売上金額には,消費税額等相当額を含むものとする。
2 「甲」とは昭和37年3月31日以前に設置した市場施設,「乙」とは同年4月1日
以後昭和54年3月31日以前に設置した市場施設, 「丙」とは同年4月1日以後
に設置した市場施設をいう。
お問い合わせ先
京都市 産業観光局産業企画室中央卸売市場第一市場
電話:075-311-6251
ファックス:075-311-6970