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基調報告

ページ番号47607

2011年11月22日

職住共存まちづくりシンポジウム「都心・交流・まちづくり」

2基調報告

「交流・うるおいの地区計画」

修徳まちづくり委員会 委員長 平井常夫氏

 

 ただ今ご紹介を頂きました修徳まちづくり委員会の平井です。

 

 まずは「地区の計画」というように言われておりますが,極めてこれは難しい表現でして,私どもの学区では「まちづくり目標の計画」というように呼んでおります。どうしてこういう計画が必要になったか,ということをまず最初に申し上げたいと思います。そして次に,これをどのような経緯で策定していったかというプロセスをお話をさせていただきたいと思います。これについては私どもの学区の90%近い学区民の賛成を得て成立したわけです。その内容につきましては参考資料の9ページから15ページに載っておりますので,概要についてはこれをお読み頂きましてご理解を賜りたいと思います。ちなみに,町内会においてマンションが建設されるということで,これは困ったと地区計画を策定されたというのは,これまでで2,3件あるようですが,複数の町内からなる学区でこの地区計画が作成され,市の審議会で承認をされたというのは京都市では修徳が初めてということですので,私の出番が回ってきたのではないかと思っております。

 

 ご存知の通り修徳は南は五条通,北は松原通,西は西洞院通,東は東洞院通という横に細長い学区です。南には五条通,1号線が走っておりますし,東のほうには烏丸通という広い幹線道路が走っております。町内会は21町内ございまして,世帯数は1,100世帯,人口は2,140人,この前の平成12年の国勢調査による数字です。

 

 修徳は日本で一番早く,地域の篤志家の寄付によりまして創設されました小学校です。大体区内は呉服卸売商,繊維製品の卸売商,そして西本願寺,東本願寺がございますので仏具屋さん,組紐屋さん,畳屋さんといったお商売が大変多い学区です。そして職と住が共存した地域であります。

 

 まずこの地区の計画がどうして必要になったかということですが,今,回覧式に防災マップというのをお回しさせて頂いておりますが,それは一度作ればよいというものではございませんで,町内で変更してまいりますので,毎年変更した情報を本部に頂いて修正しておる訳ですが,これがものすごい変更なんです。いわゆる,空家が出来る,そうすると壊される,今流行の100円駐車場になる,あるいは少し大きな家ですと必ずマンションになるということで,そして倒産等によりましても本当に建物がどんどんと壊されている。ところが壊されるのは良いのですが,一体誰の所有で何になるのかというのがお隣同士でも全く分からない状態なんです。その防災マップを修正しようにも報告の仕様がないということをおっしゃる訳です。そういうことで今,色々な問題が言われていますが,伝統的な町家,あるいは町内の共同意識といったものがどんどん薄れてまいります。隣は一体どんな人なのかといった状態では,絶対に地区に住む愛着や誇り,あるいは助け合い,そういったものがどんどんと無くなっていく,これはえらいことだということで,今回の地区計画を策定しようじゃないかということになった次第です。

 

 ではどういうプロセスを通じて策定されたかということです。それには私どもの学区では4つの要因があったと思います。その1つと申しますのは平成7年に発生いたしました阪神・淡路大震災です。私は丁度あるボランティア団体に所属していて,長田区の方にボランティアに参りまして,小さな公園でしたがテントに避難されておられる方と色々話合いをしました。そして町内会と言いますか横の繋がりというのは大事だなとつくづく思って帰ってまいりまして,町内会長さんに集まって頂いて神戸の事情をお話して,京都も何時そういった地震が起こるか分からない,そういった場合の為に防災マップを作ろうではないかとお話しましたら,全員にそれは良いことだと賛成を頂きました。そしてそれに取りかかりました。

 

 ところがこれを作るためには,町内の代表の方は自分のご町内の一軒一軒を訪問して,地図をまず書いてもらわなくてはなりません。そうした中で,例えば独居老人の家なのか,あるいはお年寄りのみでお住まいの家なのか,あるいは体が不自由な方々がいらっしゃらないか,そういったことをプライバシーに差し障りのない程度で調べていただき,そして防災マップが出来上がったわけです。今思いますと,そうして一軒一軒回られた時にすでにまちづくりが始まっていたというように思います。

 

 もう1つは,私どもの修徳小学校が取り壊されまして,特別養護老人ホーム,デイサービスセンター,下京図書館,児童館,4階が非常に立派な地域ホール,それがもうすでに完成しております。それと前の小学校のグランドがございます。かなり小さくなりましたが,それを修徳公園ということで,今もう7割8割完成しておりますが,来月の15日に竣工式の予定を致しております。

 

 問題はその公園をどのような公園にするのかということで,町内会あるいは隣地,隣接,階層別,子育てのお母さん方,そして高齢者,各種団体などで十数回に渡りまして夜に会合を持たせて頂いて,どんな公園にしようということで色々と話合いをした訳です。従って今完成しつつある公園に対しては,この公園は私たちが考えて作り上げた私たちの公園であると学区民の方々は非常に誇りを持っていらっしゃいます。例えば30m掘って非常に綺麗な水が出てまいります。その水を流しまして,公園というよりは日本庭園とも言えるような素晴らしい公園が出来ております。今,源氏蛍を育成するように色々勉強して頂いております。

 

 3つめは修徳まちづくりという資料にもありますように広報誌を出しまして,そういった会合には出られないけれども紙面を見て公園作りに参加する,というように学区民の皆さん全員に何らかの形で参加していただいたということです。

 

 終わりに,こういった皆さんの思いをまとめるためにはアンケートを実施しなくてはならないということで,第1回目は小学校が統合されまして即,跡地建設委員会を立ち上げまして,これから修徳はどういう方向に進んでいけばよいだろうかというテーマを作りました。すなわち「社会教育プラザ,花と緑,健康と福祉のまち学区修徳」というふうに名付けました。2番目には私たちの「まちに対する想い」ということでアンケートを実施いたしました。3番目には今回の地区計画の策定及び今後のまちづくりということで,計3回に渡ってアンケートを実施して,まちづくりの実用性を学区民の方々に認識をしていただいたということです。これらの一連の動きの集大成がこの度の修徳学区地区計画であろうと思っております。

 

 今後の概要と致しましては,住民が中心となって建物の高さや規模の内容を検討して,地区整備計画という内容にまで持っていきたい。整備計画というのはかなり法的な制約も出来るそうです。この整備計画に持っていって初めてこの度の地区計画が生かされるのではないかと思っております。

 

 こういう時ですからまだマンションがどんどん建ってまいります。これはどうしようもない訳です。マンションが建設される前に建設業者に対しまして,この周辺はこういう町並だと理解していただく。また業者の方に対しましてももっと地元との話合いの結果を重視して,そして円満解決が出来たら建設許可を下ろすという条件にしてもらいたいと行政に働きかけていきたいと思っております。そして双方が合意出来たら,マンションを縦に見ずに横に見る考え方,新しい皆さんと一緒にやっていこうという相互理解の精神が大切ではないだろうかと思っております。

 

 まとめと致しまして,「まち」という形を作ることよりも「人」という心作りが誠のまちづくりであると感じた次第です。以上をもちまして基調報告と致します。ありがとうございました。

 

「住みたい・育てたい・働きたいまちを目指して」

本能まちづくり委員会委員長 西嶋 直和氏

 

 本能まちづくり委員会の西嶋です。暑い中ご苦労様です。少しの間私ども委員会の活動を報告させていただきます。

 

 私たち本能まちづくり委員会は,平成11年12月1日に設立させていただきました。色々と準備委員会等で話合いを進めてまいりました。和装産業の衰退に伴いまして職人さんが減り,また昔からのお店が減っていったにも関わらずマンションが増え,ガレージが沢山増えてきた。まちの様子も様変わりをしてきたということで,ではどうしていけばよいのか。しかし我々は本能学区が好きで,まだまだこれからも住み続けていきたいといった想いが皆さんにあります。また我々の地区は和装産業の中でも染めの文化,染めに携わる職人さんが多く居られる町であります。その染めの文化によって築きあげられた色々な資源がございます。そういった資源をもう一度我々で再発見し,今後の21世紀に何とかつなげていくことが出来ないだろうかということで,自治連合会の,よその学区の方も多分同じだと思いますけど,連合会の組織と申しましたらと町内会と各種団体で構成されていると思いますけど,その自治連合会の中の委員会として設立させていただきました。ですからお手元の資料の中に本能ニュースも入っておりますが,そういったニュースも各町内会を通じて各ご家庭にお配りさせて頂いております。我々委員のメンバーは30名ほどですが,色々と協議をし,色々と活動させてもらったことを速やかに各町内にお知らせさせて頂いておるといったところです。

 

 その中で,1年半ほどなのですが,部会を設けるようになってまいりました。まちなみ部会,交流促進部会,という2つの部会を設けさせていただいております。まちなみ部会では再発見,色々な地域を見て歩いて色々な資源をもう一度再確認していこうといったことをやっております。また前回のニュースでは,我々の地域で改築なり増築をされるお宅がありましたら,我々委員のメンバーの中に建築の専門職の方もおられますので,京都に相応しい,また本能学区に相応しいような町並みを少しでも残していくためにどうしていったらいいかということを一緒に話し合いをしようという場も出来ております。

 

 また促進部会では,先ほど修徳さんも防災マップをお出しになったようですが,我々も,新しく我々の地域に来られた方々に地域の中だけでなく色々な公共機関をお知らせする便利マップを作りました。何とか新しく来られた方々と我々旧住民とが接点を持っていきたいなと色々活動しております。

 

 その中で昨年から,今までは体育振興会が中心となって行っていた夏祭りで,我々委員会も何とかその中で協力して,子ども達だけではなく新しく来られた方々も一緒に入ってきて頂いて,一緒に本能学区の雰囲気を味わってもらい,活動に参加してもらえるきっかけになれば良いのではないかということで,地域の人達が楽しく集まれる場,また大人も子どもも共に楽しめる場作りをやらせていただいた。その夏祭りといいますのは,どこのご町内も子どもの数が減ってきてなかなか町内単位で色々な子どもたちが喜ぶ行事をしていくというのが難しい時代になってきて,それなら体育振興会が夜店を出して,地域の子どもたち皆に夕方になったら学校に来てもらってお好み焼きを食べたり,カキ氷を食べたりして一緒に遊ぼうじゃないか,といったことで十数年前からやっていただいているものですが,今年は自治連合会の主催ということになりまして,まちづくり委員会の副委員長が実行委員長になりまして,より多くの方々のご協力を得て盛大にやっていこうと準備を進めている次第です。

 

 それと昨年ですが,委員会の活動の中で11月,京都市が全国の20都市の中で指定を受けました「歩いて暮らせる街づくり」という中で,11月17,18,19日の3日間の「まちなかを歩く日」の中で,我々本能学区で何か特色を出して皆さんに喜んでもらえるように考えようということで,「おいでやす染めのまち本能」として学校の講堂をお借りして実演コーナーを設けたり,また業界の団体の方々が家紋をお配りをし,また明倫学区の吉田先生に江戸時代の小袖,草履など十数点お借りすることが出来まして,作法室で展示をさせていただきました。同じ染めの町ならうちも染めの町だということで,城巽学区の連合会長さんがひとつうちも協力したいと,小旗を我々が作ったのですが,その小旗を城巽学区の方々も協力していただきまして,城巽学区,本能学区と一緒に小旗を飾りました。また龍池学区の方々には,吉田先生からお借りしたものは何かあれば困るようなものですので,その管理をお願いいたしました。4学区が協力し合って出来たのではないかなと思っております。また今年も「まちなかを歩く日」を設定されたそうですが,より4学区が繋がりを深くして一緒にやっていけるようなことを考えていきたいと思っております。

 

 それでは私たちまちづくり委員会と致しましては,どのように今後進めていったらよいかと申しますと,「住みたい町,育てたい町,働きたい町本能」ということを目指しまして,色々と今,活動させて頂いております。また修徳さんがされました地区計画というものも昨年度より進めております。その中で今現在,まちづくりアンケート調査を各ご家庭にお願いして,その取りまとめ作業をしております。またもう1つはマンションの実態調査を,我々委員が各ご町内のマンションの方にお願いしまして調査させていただきました。まだ中間報告になるわけですが,少し私がそのマンションの問題で感じた点をご報告させていただきたいと思います。

 

 中京下京に関わらずどこの学区も同じだと思うのですが,我々の地域も昨年まで自治連合会の把握しているところによりますと,一戸建が640所帯,マンションがワンルームもファミリーも含めて900所帯,合計1540所帯というのが去年の段階であったわけです。このマンション調査を進めてまいりまして,ワンルーム・ファミリーを含め,マンションの棟数というのが56軒ありました。まだまだこれから増えていく予定となっておりますけど,その中で戸数としましては1,332所帯お世話になっております。我々が調査しました中,自治連合会の把握している中においても,ほぼ50%増しの数字がマンションの戸数としてあがってきております。この中でこの5年間,震災以後ということになると思いますけど,マンション56軒のうち30%がこの5年の間に建っております。その中で世帯を考えてみますと,この5年間に55%世帯が増えております。また世帯だけを見ますと,この1年半ほどで36.8%世帯が増えている訳です。またファミリーとワンルームの割合,5年前まではワンルームの割合が多かったのですが,ここ1,2年におきましてファミリーの割合が50%に達してきておるのが現状なんです。ですからファミリーということは,そこに根付いてお住まいになるといったお気持ちで来られている方が沢山居られるわけですから,その方々と我々とが今後どう地域活動をしていくか,また地域に溶け込んでもらうかということをまちづくり委員会でも協議していき,また自治会でも考えていくべきではないかなと思っております。

 

 その中で一番の問題点は何かと言いますと,やはりお住まいになられて,自治連合会と直接つながるということは考えられない。やはりまず近所付き合いがあって,町内会があって,はじめて自治連合会があるのではなかろうかと思います。そのためにはやはり近所付き合いをして頂いて,また町内会も町内会費だけをもらうのではなく,色々な行事に参加してもらい,また色々な意見を出してもらえるような町内会になっていってもらいたいなと思っております。我々委員会また自治連合会としましては,そういった町内会に対して,今後マンションにお住まいの方々,新しく来られた方々とどうより良い地域づくりをするために活動していったらよいかということを,町内会と一緒に考えていくべきではないかなと思っております。

 

 最後になりましたが,まちづくりの活動は終着駅のない活動だと思っております。どこまで行ってもより良いものを求めて活動していくのではないかなと思っておりますし,結果を求めるのではなくて,そのプロセスを大切に今後も活動していきたいと思っております。どうか今後とも色々なご意見がございましたら,我々も参考とさせて頂きたいと思いますので,よろしくお願いを申し上げます。

「地域からの情報発信」

格致自治連合会 副会長 中井 敏男氏

 

 今日は格致自治連合会の副会長ということですが,それとは別に私は昨年町内の役員会をしておりまして,私の町内は小さな町内で戸数20戸,そこに今年中に2軒のマンションが出来まして,100世帯入居されるということで,去年1年間に役員として右往左往したことを申し上げる予定ですが,その前に格致学区の特色を申し上げたいと思います。

 

 格致学区は昔から本能学区同様に染物の町と言われておりました。私の家の前の通りは醒ヶ井通と言いまして昔の醒ヶ井の井戸がありまして,また化粧水という名水があったそうで現在石碑が建っております。非常に恵まれた染色に適した地下水が流れておりまして,学区内の半数以上が和装関連産業のお宅で,典型的な職と住の町でございまして,仕事と日常生活が密着しております。

 

 やはり昔から一番協力的なのは向かい3軒両隣で,お互い様の精神がずっと培われてきたのでありますが,町内に大きなマンションが出来ますとお互い様とは言い難くて,非常に町内の人々は迷惑しています。

 

 うちの自治連合会も活発な活動をしておりまして,格致小学校のPTAの役員さんが卒業されますと,ほとんど自治連合会の各団体の会長や団体長になられまして,非常に縦と横のつながりの多い団体でございまして,主な団体が約20団体ございますが,そのうちの15団体がPTAの役員さんが団体長をされておりまして,非常に地域社会に密着して,地域社会に持つ共通力というのは非常に高くてございます。体育振興会におきましても,私も昔担当しておりましたが,未だにこちらからも挨拶しますし,向こうからもこんにちはと言ってくれます。

 

 色々と活動を活発にしておりますが,丁度10年前になりますけれども,小学校が統廃合されて通学地域が大きくなりますと,人の顔が見えにくくなると申しますか,我々が掌握しにくい状態になりまして,各団体でも若い人の発掘が非常にし難いというのが現在のうちの学区の特徴であります。しかしふれあい事業をみましても連合会で約120名が集まっておりますし,また夏祭りを8月の最終日曜日に考えております。冬のとんどなど色々と活発に行っております。

 

 この格致学区も約50年の間に平成3年で1000世帯になりましたが,現在1600世帯,先ほど申し上げましたようにマンションが出来てまいります。特に和装産業の衰退などで商売を廃業されますと,すぐに地上げされてあっという間に大きなマンションが建ちまして,それで人口が増えてきた次第です。

 

 私の町内では昨年度,急に和装やさんが廃業されまして,その跡地と,多分相続税の関係で酒屋さんの土地に2軒のマンションが出来るということで右往左往しましたが,いくら町内でマンション業者に申しましても一切基本計画を変えない。マンションの話合いもしましたが,きちんと法律に則ってやっているといった返事ばかりで,例えば3.8mしかない醒ヶ井通に43mの14階建てが30cmの幅をおいて真っ直ぐ立ち上がるんです。どう考えても3.8mの道路に何故43mかと思うのですが,それが堀川通りにも面しておりまして,堀川の基準で建てますと醒ヶ井通にも43mの真四角なビルが建つ訳です。

 

 町内と致しましても,ベランダから物が落ちた場合にマンションの敷地内に落ちるようにセットバックして欲しいと何度も申し入れましたが全く聞き入れてもらえず,最終的には180cmあったベランダを10cm下げましょう,ということで終いです。そんな風にやっていると,町内の人とマンション業者が非常に険悪な関係になる訳です。町内の人がマンション反対と言ってもマンションは建ってしまう。そうなってきますとマンションに入ってくる住民の方に対しても感情が悪くなって,非常に困ったことだと。我々の町内も高齢化してきまして,後10年後,20年後には高齢化社会となります。そうなるとマンション住民を町内に取り入れて,将来的に町内の発展につなげていきたいということで,町内会長さんと何とかして町内を説得して,マンション住民を町内に取り入れようと,昨年は右往左往致しておりまして,マンションの入居者も一緒だということで説得いたしまして,皆さんのお手元にございます協定書の締結までこぎつけた次第です。

 

 その後,マンションに来られる方にどう我々の学区や町内の情報を伝えるかということが問題となってまいりまして,従来ですと我々の学区,町内では大概回覧版やポスターで情報を発信しているのですが,最近住民の住み方のバリエーションが増えてまいりまして,従来の方法では無理ではないかということで,情報の改革の必要があると色々考えまして,ホームページを最近作成いたしました。これはうちの後援委員会がやりだしまして,格物致知,これは格致の町の由来ですが,というホームページを立ち上げました。まだまだ浸透しておりませんが,マンションの販売会社にもこのことを伝えまして,出来るだけマンションに入られる方に見ていただけるようにお願いいたしました。最近大分アクセスが増えてきまして,今日現在で約900近くになっていると思います。これで若い人に対しても我々の地域社会を良く知ってもらいたいということで作った訳です。郷に入れば郷に従えと言いますが,やはり郷に入りやすい体制作りが必要で,町内を説得して我々の地域社会はいい学区,いい地域だということを広報してもらいました。

 

 どのような方が入ってこられるか分かりませんが,町内会として10対100では町内の運営はとても出来ませんので,当然町規約の改正もございました。また入居者とどのようにして関わりを持つか,例えばマンションが出来る時に町内に報奨金をもらいましたので,それを一部残しておきまして,2軒のマンションの住民が入居された時に歓迎会をやろうかということになりました。もちろん町内で使おうという意見もありましたが,無理にお願いしましてウェルカムパーティーを計画しております。

 

 各町内のマンション問題はやはりその町内で解決してもらうのが筋でございまして,連合会が町内のマンションに対して口出しも出来ませんし,うちの学区も21町ございますが,町内会長が毎年変わられますと,非常に熱心な町会長さんやそうでない町会長さんがいらしてマンションに対する対応が変わってまいりますので,うちの町内の事例が成功しましたらこれを今後の事業指針として連合会に示して,格致学区の繁栄を進めていきたいなと思って現在町内で取り組んでいる訳です。

 

 始めにも言いましたように,20所帯の古い町内に100所帯が入ってくることになった時はまるで異民族が来るみたいだと思いましたが,どう反対してもどうにもならないということで,何とか20世帯がまとまって新しい町内会を作っていこうということです。またこれが成功しましたらホームページにアップしますので,見て頂けますようによろしくお願い申し上げて終わらせていただきます。

 

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