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伝統産業を継承・発展させる取組

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2022年12月22日


京くみひもの製作(京都の伝統産業のひとつ)

 京都の伝統産業は、千年以上に亘る歴史の中で、人々の生活用具として、また宗教の儀式用品、趣味や遊びの用具として、それぞれの時代の作り手と使い手が刺激し合うことで一層磨き上げられて発展し続け、今なお多くの伝統産業製品が作られています。現在、京都には74の伝統産業があり、うち17は、国から伝統的工芸品の指定も受けています。京都で企画され,生産される伝統産業製品は,「京もの」と称され,高い評価を受けてきました。「京もの」は,各地から集めた良質な原材料を使い,分業組織によって築き上げられた高度な技術や技法,長い歴史の中で磨き上げられた優れた感性と美意識を駆使して製造・加工され,京都の町衆のみならず,全国の目利きから支持されてきました。

 そうして生み出された多種多様な製品は、茶道、華道、香道、能・狂言をはじめとする伝統文化を支えるとともに、衣食住など市民生活のあらゆる場面に溶け込み、京都の豊かな生活文化を形成しています。さらに現代においては、その精緻な技が先端産業などにも活かされ、京都はもちろん日本の文化、産業の発展に欠かせない役割を果たしてきました。また、ただ単純な功利の追求に終わるのではなく、茶道、華道、能楽などの芸術から精神的な影響を受け、先人の伝統を守り受け継ぐ一方で、進取の気風に富む京都は、数多くの日本を代表する起業家を輩出するとともに、世界的な経済人にもインスピレーションを与えています。

kimono

 我々京都市は、このような京都の伝統産業を守り、発展させるため、意欲的な若手職人の更なる飛躍に向け、伝統産業のイノベーションを創出する取組、観光を切り口に伝統産業の価値を再構築し,その魅力を再発見する機会を創出する取組や、京都ならではの「和」の暮らしを次世代に引き継ぐため,子どもたちが伝統産業に慣れ親しむための取組などを進めています。

 日本全体で少子高齢化が急速に進展し、伝統産業の担い手が高齢化・減少するとともに、人々の生活様式が変化し、伝統産業が日常から遠ざかり、伝統産業製品の出荷額が年々減少するなど、厳しい状況に直面しています。伝統産業を支える高度な技術、精神は、一度失われると取り戻すことは困難です。我々京都市は、日本の文化や産業の源泉として、京都の伝統産業やそこから生まれた精神を十年、百年と次世代に継承していきたいと思っています。このためには、より多くの方々の支援が必要です。京都の伝統産業の技術や精神、その担い手を支えていくために、皆様からの温かいご支援をお待ちしています。

How to donate

いただいた寄付は、以下の取組に使用します。

伝統産業の未来の構築

 京都市では、世界に誇る京都の伝統産業を未来に継承・発展させ、持続可能な社会を構築していくため、意欲的な若手職人の更なる飛躍に向け、従来の枠組みに捉われない新たな価値の創造に向けた取組を支援し,伝統産業のイノベーションを創出する取組、伝統産業の担い手が、現代のライフスタイルに合わせたものづくり、海外におけるライフスタイルや嗜好に合った新商品の開発、販路開拓、設備改修を支援する取組、観光を切り口として,伝統産業の価値を再構築し,その魅力を再発見する機会を創出する取組や、京都ならではの「和」の暮らしを未来に引き継ぐため,子どもたちが伝統産業に慣れ親しみ,感性や目利き力を養い,将来の「京もの」の使い手を育成する取組などを進めています。


製菓の技法をテーマに、パリの漆芸家とコラボして制作された京焼・清水焼のアート作品「KISEKI」

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問い合わせ先

京都市役所 総合企画局総合政策室京都創生担当

メール:[email protected]

電話:+81-75-222-3375 (※日本語のみの対応となります)

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