高齢者の火災予防
ページ番号316128
2023年9月26日
高齢者を住宅火災から守るために
住宅火災による死者のうち約7割が65歳以上の高齢者であり、今後更なる高齢化の進展に伴い、高齢者の死者数の増加が懸念されます。
こうした状況の中で、住宅火災の発生や逃げ遅れを防ぐために、日頃から取り組むべきポイントをご紹介します。
住宅用火災警報器を点検しましょう(逃げ遅れを防ぐために)
住宅火災で死者が発生する要因のうち、火災発見が遅れ、気付いたときには火煙が回り、既に逃げ道がなかったと思われる事例が多く報告されています。
このようなことを防ぎ、火災の発生を早く知るために、現在、京都市では寝室(寝室が2階以上の階にある場合は寝室がある階の階段)、台所に住宅用火災警報器を設置することを義務付けています。
※詳しくは、「住宅用火災警報器について」をご覧ください
この「住宅用火災警報器」の電池は、約10年が寿命とされています。簡単にご家庭で住宅用火災警報器の点検作業ができますので、必ず定期的に点検しましょう。
(点検方法については、「点検ヒモ」を引く又は、「点検ボタン」を押して点検してください。正常「ピーピーピー」「正常です」、異常「ピッピッピッ」「電池切れです」又は反応なし。)
また、10年を経過した住宅用火災警報器は新しい物に交換しましょう。
是非この機会に高齢者の家に設置されている「住宅用火災警報器」を、高齢者の代わりに点検・交換してあげてはどうでしょうか。

住宅用消火器を用意しましょう(火災を小さいうちに消すために)
火災が発生したときに「消火器」で初期消火を行うことは、被害を最小限に食い止めるためにも非常に重要です。ただ「消火器」というと「大きいから置く場所がない」「重くて火事のときにうまく使えるか不安」と思っている方も多いのではないでしょうか。
消火器には、小さくて軽い「住宅用消火器」や、スプレー式で高齢者でも扱いやすい「エアゾール式簡易消火具」といったものも販売されています。
特に高齢者がいるご家庭には、このような器具を備えておくことをお薦めします。
たばこ火災にご注意ください
令和4年、京都市で1番多い火災原因はたばこによるものでした。
寝たばこによる火源が布団に落ちた場合、しばらく無炎燃焼が続き、室内に一酸化炭素などの有毒ガスが充満し、気付いたときには避難行動がとれなくなり命を落とす危険性があります。
また、カップ麺の容器やペットボトルなど、灰皿以外のものを灰皿代わりに使用し、出火する事案や消火不十分な吸い殻をごみ箱に捨て出火した事案が多く発生しているため、吸い殻は確実に消火しましょう!

着衣着火にご注意ください
火が衣服に燃え移る「着衣着火」で亡くなる高齢者もいます。
着衣着火とは、調理中のガスコンロの火や仏壇のろうそくの火などが、着ている服に着火し、すぐに燃え上がる現象のことを言います。
具体的には、ガスコンロの周囲に置かれていた布巾や、魚焼きグリルに付着した油かすに火が付いたなどの理由で燃え上がった炎が、衣服に燃え移ってしまうといったケースが報告されています。
また、中には「よそ見をしていたらいつの間にか袖に火が付いていた」というケースもあります。
<着衣着火を起こさないために>
- 綿・レーヨン素材の服、袖口にボリュームのある服で調理するのを避ける
- コンロの奥に調味料や食器を置かない
- コンロ周りを整理整頓しておく
高齢者がいないご家庭でも日頃から心掛けておきたいですね!

防炎品を使用しましょう
火災による死者を減らすため、枕・布団などの寝具や、パジャマ・エプロンといった衣類に燃えにくく作られた「防炎品」を使用することをお薦めしています。
また、カーテンやじゅうたんなども「防炎品」であれば、万が一火災が発生しても、急激に火炎が拡大するのを防ぐことができます。車やバイクのボディーカバーなども同様に「防炎品」を使用することが、放火による火災の拡大防止に大変有効です。

老人の日・敬老の日

大切なおじいちゃんやおばあちゃんが、火災の被害に遭わないよう、「老人の日・敬老の日」を身近な防火対策を考える日にしてはいかがですか?

高齢者を住宅火災から守るために、みんなで日頃から火災の予防を心掛けましょう!
お問い合わせ先
京都市 消防局予防部予防課
電話:075-212-6672 ※「消防用設備等に関する相談等」は、消防指導センターにお問い合わせください。 (075-212-6925(第一係)左京・下京担当)(075-212-6926(第二係)北・上京・伏見担当)(075-212-6927(第三係)中京・山科・右京担当)(075-212-6928(第四係)東山・南・西京担当)
ファックス:075-252-2076