水災害に向け 防災関係機関が一致団結!
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2018年3月29日
8月31日【木】,伏見消防署が実施した取組で,区内の防災関係機関が一同に会し,京都大学防災研究所において,水災体験をメインとした防災研修を実施しました。
この研修会は,京都大学 准教授 工学博士の竹林 洋史 先生の御指導のもと,広島県の土砂災害のシミュレーションや,土砂災害のメカニズム,橋の周辺部の危険などの講義を出席者一同,真剣に受けていました。

流水階段を登る体験
実物大の階段模型を使用し,水災害のときに地下空間からの避難の大切さ,難しさを体験しました。
水深が10cm増えるだけで,足に掛かる水圧が何倍にもなり,思っていたよりも歩きにくくなるなど,体験して初めて分かることが多かったと,参加者の感想がありました。

水圧ドアの開放体験
水深さが20cm程度なら,大人の男性が簡単に開けることができますが,水深さが倍の40cmになると,ドアに掛かる水圧が,なんと4倍になるということでした。
40cmの水深の水圧がドアに掛かると開放が困難になりました。
ドアを少し開けて,ドアの手前に水を入れて外側との深さを同じにすれば,簡単にドアを開けることを教えていただき,ドアの隙間に何かをはさんで,ドアの向こう側の水を内側に入れる方法を体験しました。

水没した車両のドア開放体験
アンダーパスなどで,車が水没し動けなくなった場合,車のドアが開けられるかどうかを体験しました。
今回の体験は,運転席に取り付けられているヒンジタイプと,後部席のスライドドアの2つを体験することができました。
運転席や助手席のようなヒンジタイプのドアは,比較的開けやすいが,後部座席のスライドドアは,水圧が掛かると,まず開けられないそうです。スライドドアは,「押してからスライドさせる」という開け方で,ドアに掛かる水圧と,ドアを押せてもスライドさせるときにレールに乗りにくいことが主な原因だそうです。
スライドドアを押すと水圧の掛かっていないドアの上半分は押すことができるが,水圧の掛かっている下半分を押すのが難しいという感想がでていました。

お問い合わせ先
京都市 消防局伏見消防署
電話:075-641-5355
ファックス:075-643-1999