伏見消防署

　伏見区は、市内最大となる約27万人の市民が暮らす行政区です。区内には歴史ある社寺や城下町、門前町及び港町等の街並みが残っています。また、かつて「伏水」と表されたように、清らかで良質な地下水が豊富なところとして知られ、この地下水を生かした、日本有数の生産量を誇る酒造業は、伏見の代表的産業となっています。近年では、最先端の技術を有する企業が多数所在するなど、歴史や文化、産業が調和する魅力のある地域です。
　昨年、伏見区内では38件の火災が発生しました。一昨年と比べて3件減少しましたが、京都市全体の火災の約5分の1が伏見区で発生しており、伏見区で火災を防ぐことが、市内全体の火災件数を減少させるといっても過言ではありません。
　火災だけでなく地震や水災害などの自然災害も、近年は規模が大きくなる傾向があり、甚大な被害の発生が懸念されるところです。
　伏見消防署では、自然災害や火災などの災害による被害の軽減と焼死者ゼロを目指し、各行政機関とはもとより、伏見区自主防災会連絡会及び伏見消防団をはじめとした地域の皆様と手を携え、地域特性に応じた防火防災の取組を進めてまいります。そして、より安全で安心なまち伏見の構築に向けて署員一丸となって全力で取り組んでまいりますので、御理解と御協力をよろしくお願いいたします。
　
　伏見消防署長　藤川　久夫