京の旬野菜推奨事業
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2024年7月24日
京都市では、古くから多種多様な野菜がその土と気候で育まれ受け継がれてきており、栄養的にも優れたこれらの野菜は、「京野菜」として京の食文化を支える重要な食材となっています。
しかし、近年は周年供給の体制が整備され、遠隔地や海外から大量の野菜が入り、消費者が野菜の旬を意識する機会が薄れている状況にあります。
古来、旬の季節のその土地で穫れるものを食するのが理にかなっていて健康に良いといわれています。
旬の季節のものを食べることは、自然の摂理に従い、我々人間を始めとする生物全体への影響はもちろん、エネルギー消費の面からも環境に優しい農業の推進につながります。
そこで、このような原点に立ち返り、市内で生産される旬の野菜を市民の方々に供給する体制を整備し、京都市内産野菜の伝統を守り、さらに発展させていくための事業が京の旬野菜推奨事業です。
本事業の取組の一つとして、京都府が主催する「おいしおすえ京野菜キャンペーン実行委員会」の一員として、京野菜の販売促進PRを行う「京野菜マルシェ」に取り組んでいます。
旬について
「今が旬!」野菜や鮮魚の売り場でよく見かけるキャッチフレーズ(人間でも、「今が旬の歌姫○○○○」なんて使われています)、その言葉に惹かれて買ってしまいますが、果たして旬とは何でしょうか?
本来「旬」は、野菜が育つのに最も適した時期で、野菜を食べるのに最も良い季節のことをいいます。
では旬のものを選ぶことは良いことなのでしょうか?
もちろん良いことです。
特に野菜に関していえば、旬のものは
季節外れのものに比べ栄養価も高く(健康に良い)、
各々の野菜に合った作り方をするので農薬等も少なく(環境に良い)、
数が穫れるので価格も安定しています(家計に良い)。
御覧のとおり、良いことずくめです。
しかし、最近は周年供給体制が整い、本当の旬の時期がわからなくなっています。
みなさん、今一度『旬』を見直しましょう。
京野菜って?
「京野菜とはどんなものがあるのですか?」とか「京野菜のことを聞きたいのですが」との問い合わせがよくあります。
皆さんは京野菜といえば何を思い浮かべますか?賀茂なす、鹿ヶ谷かぼちゃ、堀川ごぼう・・・・。
おそらく「京の伝統野菜」を思い浮かべると思います。しかし、京都市内で作られた野菜はすべて京野菜だといえます。
あまり知られてませんが、京都市は府内最大の野菜の生産地であります。伝統野菜に限らず、多くの種類の野菜が市内の農家さんの手によって、丹精に作られています。ぜひ市内で穫れた栄養ある京野菜に手をのばしてみてください。
「京の旬野菜」の特徴
・「京の旬野菜」は、京都市が認定した優秀な農家が生産しています。
京の旬野菜認定農家は、農薬をできる限り減らし、京都市が示す一定の栽培基準を守って栽培していますから、安心してお求めいただけます。
・「京の旬野菜」は、一般家庭の食卓にあがる身近な京野菜を主な対象としています。もちろん、九条ねぎなど伝統野菜も一部含まれています。
・「京の旬野菜」は、京都市内産の野菜のみを対象にしていますから、地元で取れたての新鮮な野菜です。
・「京の旬野菜」では対象品目に対し、旬の時期を定めています。
・「京の旬野菜」には京都市認証マークが表示してあります。
なお、認証マークは旬の時期にしか表示できません。
京都市認証マーク(登録商標)
・「京の旬野菜」は、認証マーク、統一デザインの値札、のぼり等を目印に、市内各地の小売店、公設小売市場、スーパーマーケットそして直売所等でお求めください。
京の旬野菜GAP
GAPって何?
GAPとは「Good Agricultural Practice」の略称であり 、直訳すれば「良い農業の実践」 を意味します。
具体的には、生産工程ごとにあらかじめ定められた規範を守ることで安心安全な農作物の生産や、農業における環境保全に繋げる取組のことです。
京の旬野菜GAPとは?
GAPには国際水準の規格から自治体、JAが規格を定めるものまで、取組水準に応じて様々なGAPがあります。
その中で、京都市が京の旬野菜農家の方々に取組を推奨しているのが「京の旬野菜GAP」です。
どなたでも比較的容易にGAPに取り組めるよう、京都市独自の点検項目(43項目)を設け、自己点検をお薦めしています。
詳細は下記PDFを御覧ください。
GAPを取り入れて、安心・安全な農産物を生産しよう!京の旬野菜GAPのススメ
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