第4回京都映画賞の決定、表彰式・上映会の開催~12月は京都映画月間~
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2025年11月14日
京都市では、「日本映画発祥の地・京都」の映画文化の更なる振興や持続可能な担い手の育成に寄与するため、令和4年9月に「京都映画賞」を創設しました。
この度、第4回京都映画賞「作品賞」及び「優秀スタッフ賞」を授与することを決定し、表彰式を開催します。表彰式には、ゲストプレゼンターとして、京都映画賞名誉会員で俳優の名取裕子氏が登壇されます。
1 「作品賞」受賞作品の決定について
京都映画賞会員の投票の結果、第4回京都映画賞「作品賞」受賞作品を、『室町無頼』に決定しました。
受賞作品には、トロフィー及び副賞として賞金10万円を贈呈します。
『室町無頼』(令和7年1月17日公開)
⑴ 監督
入江悠
⑵ 主なキャスト
大泉洋 長尾謙杜 堤真一 柄本明 北村一輝 松本若菜
⑶ あらすじ
己の腕と才覚だけで混沌の世を生きる自由人・蓮田兵衛が、並外れた武術の才能を秘めた青年・才蔵とともに、巨大な権力に向けて暴動を仕掛ける。
【決定方法】
令和6年10月から令和7年8月に1週間以上有料劇場公開された劇映画等の長編(概ね60分以上)作品のうち、京都が題材、舞台、撮影、ロケ地となるなど、京都に所縁のある16作品から、京都映画賞会員の投票(投票期間:令和7年9月1日~令和7年10月31日、投票総数1996票)により決定。
2 「優秀スタッフ賞」受賞者の決定について
映画等の映像制作に関わる優秀なスタッフ及び京都の映画文化、映画産業の振興に顕著な御功績のある方で、京都に所縁のある方のうち、京都映画賞実行委員会参画団体から推薦された候補者を審査委員会において選考し、以下3名の受賞者を決定しました。
受賞者には、トロフィー及び副賞として賞金10万円を贈呈します。
【受賞者一覧】※50音順。敬称略。年齢は受賞日(令和7年12月21日)時点
・清家 三彦(せいけ みつひこ) <殺陣師・擬斗> 68歳
大学卒業後、放送機器メーカーの営業職に就職するが、「時代劇」の想いが捨てきれず、昭和57年、東映京都撮影所の門を叩き、殺陣技師集団「東映剣会」の殺陣師・上野隆三に弟子入り。その後8年間殺陣技術の鍛錬と「大部屋俳優=斬られ役」として、様々な映画・テレビ時代劇の現場で経験を積んだ後、平成3年本格的に殺陣師の道に進む。
平成28年から現在に至るまで、東映剣会・会長を歴任。映画では、「多十郎殉愛記」(中島貞夫監督)、「太秦ライムライト」(落合賢監督)、ドラマでは「鬼平犯科帳」や「三屋清左衛門残日録」シリーズ等、映画・テレビドラマ作品はもちろん、商業演劇・宝塚歌劇をはじめとした舞台・ミュージカル等のジャンルの枠を超えて「殺陣師」の第一人者として活躍を続けている。
・原田 哲男(はらだ てつお) <美術> 60歳
昭和60年、テレビドラマの小道具としてキャリアを開始。平成6年からは、京都映画株式会社(現:松竹撮影所)と契約し、拠点を京都に移す。テレビ時代劇の美術助手を経て、「雲霧仁左衛門」(フジテレビ)第5話から、美術デザイナーとしてデビュー。
「必殺」シリーズ、「鬼平犯科帳」スペシャル、「くノ一」モノやヤクザモノ等、テレビドラマを担当するだけでなく、「さくや妖怪伝」(原口智生監督)、「武士の献立」(朝原雄三監督)等、映画作品も多数手がける。第35回日本アカデミー賞最優秀美術賞(「最後の忠臣蔵」杉田成道監督、西岡善信氏と連名受賞)、第45回同賞最優秀美術賞(「燃えよ剣」原田眞人監督)を受賞する等、京都で培った時代劇の知見と高いデザイン力により、数多くの作品に携わる京都を代表する美術監督である。
・峰 蘭太郎(みね らんたろう) <時代劇所作指導・講師> 77歳
昭和39年、故・大川橋蔵に弟子入り。同年、テレビドラマ「忍びの者」(森蘭丸役)で俳優デビュー。
昭和46年、東映京都撮影所・専属演技者となり、「斬られ役」として活躍する傍ら、殺陣技師集団「東映剣会」の役員・会長を歴任。平成24年退会後も、俳優活動と並行して後進の指導に尽力しており、東映京都撮影所が運営する「東映俳優養成所」でも常任講師を務めている。
近年では、その実績と経験を乞われ、映画「THE LEGEND & BUTTERFLY」やドラマ「大奥」等、映画・テレビドラマを問わず時代劇作品における所作指導として、若手出演者への指導・撮影現場への参加要請も多く、京都の時代劇制作現場では欠かせない存在である。
3 第4回京都映画賞表彰式及び上映会の開催について
(1)日程
令和7年12月21日(日曜日) 午後0時30分から(午後4時終了予定)
(受付開始:午前11時30分/開場:正午)
(2)場所
京都文化博物館 3階フィルムシアター
(〒604-8183 京都市中京区高倉通り三条上る東片町623−1)
(3)ゲストプレゼンター
「優秀スタッフ賞」のプレゼンターとして、京都映画賞名誉会員で俳優の名取裕子氏に御登壇いただきます!
(4)次第
・主催者挨拶
・来賓祝辞
・作品賞、優秀スタッフ賞の授与
・「作品賞」受賞作品『室町無頼』の上映
(5)参加方法
表彰式・上映会に、京都映画賞会員の方を御招待します。
ア 応募方法
以下の応募フォームから御応募ください。
(表彰式応募フォーム)
https://filmaward.kyoto/ceremony-entry/![]()
※会員限定イベントのため、会員登録がまだの方は登録後、御応募ください。
(京都映画賞会員登録フォーム)
https://filmaward.kyoto/members/![]()
イ 申込期間
令和7年11月17日(月曜日)から12月7日(日曜日)午後6時まで
ウ 結果連絡
令和7年12月12日(金曜日)以降に、応募者全員にメールで通知します。
(応募多数の場合抽選)
(6)主催等
ア 主催
京都映画賞実行委員会
イ 共催(「作品賞」受賞作品の上映のみ)
京都文化博物館
参考:京都映画賞
令和4年度、京都の映画文化の継承・振興、京都での映画制作につなげるため、「京都映画賞」を創設。京都映画賞は、1.「見る人」の裾野を広げる、2.「支える人」の仕事を広く伝える、3.「作る人」を次世代に繋ぐの3点をコンセプトに掲げ取組を実施。
京都映画賞の公式ホームページはこちら
から御確認ください。
京都映画賞のイベント及び「12月は京都映画月間」関連イベントについては、こちらから御確認ください。
<歴代作品賞受賞作品>
第1回(令和4年度)『映画 太陽の子』
第2回(令和5年度)『わたしの幸せな結婚』
第3回(令和6年度)『碁盤斬り』
<歴代優秀スタッフ賞受賞者>
第1回(令和4年度)
江原祥二氏(撮影)、大村弘二氏(かつら・美術)、森脇清隆氏(映像文化振興・学芸員)
第2回(令和5年度)
石原興氏(撮影監督)、太田米男氏(映画復元・保存)、杉本祟氏(照明)
第3回(令和6年度)
井上充氏(小道具・持道具)、安田淳一氏(監督・編集他)、山下智彦氏(監督)
報道発表資料
発表日
令和7年11月14日
担当課
文化市民局(文化芸術企画課 電話:222-3119)
報道発表資料

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お問い合わせ先
京都市 文化市民局文化芸術都市推進室文化芸術企画課
電話:075-222-3119、075-222-3128 (京都芸大担当)、075-222-4200(政策連携担当)
ファックス:075-213-3181








