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悪質商法あの手この手 ~お年寄り編~

ページ番号4517

2007年10月1日

民江さん


*民江さん*
当年とって65歳。
子供たちもすっかり独立して,今はご主人と2人で年金暮らしをしています。
お隣りに住む活子さんとお茶飲み友達です。

○SF(催眠)商法

催眠商法のイメージ図

活子さんが「今日2時に御池マンションの2階へ行ったら,いろんなもんタダでくれはるらしいで。一緒に行こう。」と誘いに来ました。会場では,進行役がおもしろおかしく話を進めて,「これ欲しい人は手を上げて」と言われて「ハイ」というだけで洗剤などをたくさんもらい民江さんは得した気分になりました。その後,「今日の超おすすめ品,肩凝りによく効く磁気マットレスが今日だけ特別サービスで50万円。明日からは80万円だよ。ハイ,欲しい人は手を上げて」と言われて思わず手を上げてしまいました。

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このような商法は,熱狂的な雰囲気を盛り上げて商品を買わせるので「催眠商法」,又は最初にこの商法を展開した「新製品普及会」の頭文字を取って「SF商法」とも呼ばれています。特設会場に客を集めたうえで,販売員が巧みな話術で場を盛り上げながら,日用品を次々に無料で配布して興奮状態に陥れ,「もらわねば損,買わねば損」という一種の催眠状態を作り出し,最終的に本来の販売目的である高額な商品を販売するというものです。羽毛ぶとんや磁気マットレスなどの商品が多く,契約当事者も50歳以上の女性が大半を占めています。「ただ」という言葉や無料の日用品につられて雰囲気にのまれてしまうと,不必要なものまで契約してしまうことになります。SF商法は特定商取引法が適用され,クーリング・オフができます。

○かたり商法

カタリ商法のイメージ図

民江さんの家に作業服を来た人がやってきて,消防団に頼まれて消火器を売りに歩いていますと言うので,家に消火器がないことだし,消防団の紹介なら間違いないわと思って買うことにしました。でも,後で消防団に入っている活子さんの息子さんに聞いてみると,消防団とは全く無関係の業者でまた,値段も市場価格より随分,高いことがわかりました。

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「文部省の委託で」とかたって幼児用教材を売り付けたり,「保健所からの衛生指導で」とかたって避妊具を勧めるなど公的機関や有名企業を装って商品を売り付ける商法を「かたり商法」といいます。相手の服装や話し振りに惑わされず,身元をきっちり確かめるようにしましょう。かたり商法は特定商取引法が適用され,クーリング・オフができます。

○点検商法

点検商法のイメージ図

民江さんの家に白アリ駆除の業者がやって来て,無料で床下を点検していると言います。建築後10年が経っており,白アリは気になっていたので,とりあえず見てもらうことにしました。床下にもぐりこんで,しばらくすると,「お宅の床下に白アリがむしばんだ木片がありました。このまま放っておくと家が倒れるかもしれませんよ」と言われ,怖くなってしまい,白アリ駆除サービスを80万円で契約しました。

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「無料点検」餌に販売目的を告げずに近付いてきます。この事例のほかに「水道水の点検に来た」と言って浄水器を売り付けたり,「布団やカーペットのクリーニングはどうか」と上がり込み,「よく見ると,ダニがいる。子供のアトピーの原因にもなる」などと高額な掃除機を勧める業者もいます。
消費者にとって好ましくない点検結果を伝え,心理的不安をあおることが手口です。必要がないなら,点検はキッパリと断ることが肝心です。このような場合,特定商取引法が適用され,クーリング・オフができます。

お問い合わせ先

京都市 文化市民局くらし安全推進部消費生活総合センター

電話:075-366-2250

ファックス:075-366-2259

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