スマートフォン表示用の情報をスキップ

京都市上下水道局

言語選択を表示する

検索を表示する

スマートフォン表示用の情報をスキップ

琵琶湖疏水のご紹介

ページ番号7153

2022年10月12日


■わたしたちの生活に欠かすことのできない水道の原水は,琵琶湖から疏水によって運ばれています。

琵琶湖疏水のご紹介

琵琶湖疏水合流点

琵琶湖疏水合流点




 京都にとって琵琶湖の水を引くことは昔からの夢でした。第3代京都府知事となった北垣国道は,明治維新による東京遷都のため沈みきった京都に活力を呼び戻すため,琵琶湖疏水の建設を取り上げました。疏水の水力で新しい工場を興し,舟で物資の行き来を盛んにしようという計画です。
 福島県の安積疏水の主任技師南一郎平に琵琶湖疏水計画の調査を依頼し,大津京都間の測量を島田道生に命じ,東京の工部大学校を卒業したばかりの田邉朔郎を土木技師に採用するなどの準備を進めました。

 

 予算の原案は当時のお金で60万円でしたが,政府からもっと念入りな工事をするようにとの意見が出て,工事予算は125万円になりました。議会は市民に税金を掛けてでも計画を進めると決定し,明治18(1885)年に着工しました。
 第1トンネルは長さが2,436メートルもあり,完成を危ぶむ人が多く難工事でした。わが国で初めて竪坑利用による工法を採用し,れんが,材木も直営で生産し,ほとんど人力だけで工事をしました。
 琵琶湖疏水は着工から5年後の明治23(1890)年に完成しましたが,水力発電を採用したおかげで,新しい工場が生まれ,路面電車も走り出し,京都は活力を取り戻しました。それから20年後,更に豊かな水を求めて第2疏水を建設し,同時に水道と市営電車を開業したことで,今日の京都のまちづくりの基礎ができあがったのです。
 琵琶湖疏水は今も京都に琵琶湖の水を供給し続けています。
 琵琶湖疏水はまさしく京都に命の水をもたらしてくれているのです。

 

 

現在の疏水全体図はこちら


クリックすると拡大した画像をご覧いただけます。

琵琶湖疏水記念館

 ■琵琶湖疏水について,もっと詳しく知りたい方は,ぜひ琵琶湖疏水記念館外部サイトへリンクしますにおこしください。琵琶湖疏水の意義や明治の先人たちの偉業を思い返しながら,疏水に関する展示や資料などをご覧になれます。

  • 琵琶湖疏水記念館公式ウェブサイト

びわ湖疏水船

 ■約70年の時を経て復活したびわ湖疏水船外部サイトへリンクしますでは,歴史の偉業を語り続けるトンネルを抜け,桜や新緑,紅葉に彩られる琵琶湖疏水の美しい景観を船の上からお楽しみいただけます。

  • びわ湖疏水船公式ウェブサイト

琵琶湖疏水マップ

360度VR疏水沿線名所散策

琵琶湖疏水周辺の多くの見所を高精細な360度VRでご覧いただけます。
古地図と切り替えながら,散策をお楽しみください。

琵琶湖疏水年表

琵琶湖疏水年表
明治14(1881)年 2月北垣国道京都府知事が着任
   16(1883)年 2月大津・京都間の測量を完了
            11月琵琶湖疏水起工伺を国に提出
   18(1885)年 1月起工許可
             6月起工式を行う
   22(1889)年 4月京都市制施行
   23(1890)年 4月竣工式を行う
             6月鴨川運河起工許可
   24(1891)年 5月蹴上発電所完成
   25(1892)年11月鴨川運河着工
   27(1894)年 9月鴨川運河完成
   28(1895)年 2月京都電気鉄道伏見線開業
   35(1902)年 4月第2疏水計画を府に出願
   38(1905)年 9月第2疏水計画を滋賀県にも出願
   39(1906)年 4月第2疏水計画許可
   41(1908)年10月大津・京都間の測量を完了
   42(1909)年 5月水道創設事業に着手
   45(1912)年 3月第2疏水・蹴上浄水場完成
             6月市電開業・三大事業竣工式
大正 3(1914)年 3月夷川発電所完成
             5月伏見(墨染)発電所完成
昭和 6(1931)年 4月伏見閘門完成
昭和17(1942)年 4月電気事業を関西配電株式会社に出資
昭和26(1951)年12月疏水分線鴨川以西を市長部局に移管
昭和36(1961)年 8月疏水分線白川道以北を市長部局に移管
昭和45(1970)年 5月諸羽トンネル完成
昭和47(1972)年 3月哲学の道開通式
昭和49(1974)年 5月大津・蹴上間整備事業竣工
昭和51(1976)年 4月六勝寺の小道整備完了
昭和52(1977)年 5月蹴上インクライン復元
昭和53(1978)年 2月冷泉〜塩小路間の改築に着工
             3月山科地区疏水沿線を東山自然緑地公園に整備
昭和54(1979)年10月塩小路下流の改修に着工
昭和58(1983)年 7月南禅寺水路閣と蹴上インクラインを市の文化財に指定
昭和59(1984)年 2月伏見地区疏水の歩行者専用道路建設に着手
             6月哲学の道をゲンジボタルの生息地として市の文化財に登録
昭和63(1988)年 3月塩小路下流の改修完了
             4月冷泉〜塩小路間の改築疏水通水開始
平成 元(1989)年 8月琵琶湖疏水記念館開館
平成 2(1990)年 4月北垣国道知事銅像復元
             4月琵琶湖疏水竣工百周年記念式を拳行
平成 3(1991)年 8月第2疏水連絡トンネル着工
平成 8(1996)年 6月琵琶湖第1疏水(インクライン,水路閣等12か所)が国の史跡に指定
平成11(1999)年12月第2疏水連絡トンネル竣工式

お問い合わせ先

上下水道局 総務部 総務課
電話: 075-672-7709 ファックス: 075-682-2711