令和6年東山区民消防表彰式、防火講演会を開催
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2024年3月22日
東山消防署では、令和6年3月9日(土曜日)、令和5年中に地域の防火・防災活動の推進に貢献された区民や事業所の消防表彰式を開催しました。
式典後は、清水寺貫主 森 清範氏をお招きし、「寛永の大火 助けられた絵馬」との題目で文化財防火の講演を行っていただきました。講演の中で森氏は、寛永6年(1629)の大火災によって清水寺の建物のほとんどが全焼したものの、重要文化財である絵馬「朝比奈草摺曳図」(長谷川 久蔵作)については寺関係者による必死の搬出のおかげで現存していることに触れられ、「火災など災害から大切な文化財を守り、未来へ引き継ぐことが現代に生きる我々の役目です。」と聴講者に呼び掛けられました。
森氏の講演後、清水寺学芸員の坂井 輝久氏に明治期の消防体制を描く絵馬「下京第二十二組学校火消図」について講話を行っていただきました。当絵馬は明治時代に清水寺へ奉納されたもので、下京第二十二組学校は、現在の東山区安井金比羅宮辺りに立地し、絵馬を通じてうかがい知ることのできる当時の消防組織や町づくりなどについて詳しく説明がありました。
講演会は受賞者のほか、署団員や自主防災会長等も聴講し、講演後はお二人に大きな拍手が送られ、防火啓発の貴重な機会となりました。
文化財防火について講演を行う森貫主
町火消(総勢32名)が、旗や纏を先頭に隊列をなし、出動する姿を描く。龍吐水やガス灯なども描かれ、左上に清水寺本堂を仰ぎ見る構図になっている。
「下京第二十二組学校火消図」について講話を行う坂井氏
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