飲食店からの火災増加を受け緊急対策を実施中!!
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2023年10月13日
飲食店での火災が増加しています!!
市内の火災発生状況
今年に入り、京都市内において飲食店の火災が増加しています。
令和5年中に飲食店で発生した火災は、過去25年間で最多の21件(9月30日時点)となっています。
このことを受け、10月2日から10月15日まで、市内の飲食店に対し、消防職員・団員等が防火指導等を実施しています。
火災予防を心掛けてください。


飲食店における火災の原因について
飲食店における火災は、過去10年間(平成25年~令和4年)で合計153件発生していますが、火災原因の1位はこんろで39件、2位は天ぷらなべで31件でした。
令和5年の飲食店火災の原因は、「天ぷらなべ火災」が21件中6件と最も多く発生し、全体の約30%を占めています。

飲食店関係者及び市民の皆様にも知っていただきたい火災予防の3つのポイント
ポイント1 こんろ使用時の従業員等による常時監視と初期消火方法について
・こんろ使用時は常時監視をお願いします。
一般的に飲食店等に設置されている業務用のこんろ等は、一般家庭で使用するものとは異なり、過熱防止装置等が設けられたSiセンサーコンロではありません。 調理油過熱防止装置や立ち消え安全装置等の機能はありませんので、常時監視の徹底をお願いします。
・天ぷらなべから出火した場合、絶対に水を掛けないでください。
天ぷらなべから出火した際、水を掛けると周りに火の付いた油が飛び散り、火災が拡大したり、消火した方が負傷(やけど)することがあります。消火器を使い、安全に消火してください。
ポイント2 こんろ等の厨房設備やダクトと可燃物との離隔距離の確保について
・低温出火にご注意ください。

木材は、一般的に260~400℃を超えるくらい加熱しないと自ら発火しませんが、木製の壁面等を金属材料等で覆っていても、長期間熱を受け続ける(伝導過熱)と木材の水分などが蒸発し、木材に小さな穴が多数できます。
その穴に酸素が入り込み、酸化熱が蓄積されて、内部の木材が炭化状態になり、低温(100℃程度)の状態でも木材に着火するのが低温出火です。
低温出火は、煮込み用の寸胴鍋や、調理鍋等、大きな鍋を使用し、長時間の煮炊きをする調理において発生しやすくなっています。
壁が黒く変色している場合は低温出火する危険がありますので、こんろと壁との距離を十分にとるようにしてください。
・着衣着火にご注意ください。
調理中は衣服にこんろの火が燃え移らないように、ゆったりした衣類や袖、裾の広がった衣類は着用しないようにしましょう。(防炎品のエプロン等の着用をお勧めします。)
ポイント3 ダクト、フード、換気扇の適切な清掃及び維持管理について
・ダクト、フード、換気扇等が清掃されていない場合、火災が拡大するおそれがあります。
定期的に、ダクト、フード、換気扇等の清掃に努めてください。ただし、ダクトの清掃については、手が届きにくいため、専門業者へ依頼することが効果的です。
ダクトについて
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お問い合わせ先
京都市 消防局予防部予防課
電話:075-212-6672
ファックス:075-252-2076