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京都市消防局

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屋外の「水入りペットボトル」に御注意!!

ページ番号317044

2023年9月19日

ペットボトルで火災? 「収れん火災」のこと御存知ですか?

 7月のよく晴れた朝、飲食店の屋外に置かれていたペットボトルが原因で火災が発生しました。

 実は、「収れん火災」と呼ばれる、少し珍しい火災でした。

 この収れん火災、水入りのペットボトルや水晶玉など凸レンズ状の透明な物体、あるいは凹面鏡状の反射物によって、太陽光が一点に集中し、可燃物を発火させることによって起こります。皆さんも子供の頃に経験したと思いますが、虫眼鏡を使って黒い点を燃やしたあれです。

収れん火災を説明したイラスト

出典:消防防災博物館

再現実験をしてみると

 火災現場での調査を終え、後日、晴れた日に火災現場と同じ状況を再現して実験しました。

 火災現場と同じく、水の入ったペットボトルを屋外に置き、そのすぐ後ろに折りたたんだ段ボールを置いて実験したところ、わずか10分ほどで段ボールから煙が出始め、さらにその5分後には炎を出して燃え始めたのです。

火災実験の写真

ペットボトルの後ろの段ボールに屈折した光が集まっています。

火災実験の写真

実験を始めてから約10分後、段ボールから煙が出始めました。

火災実験の写真

実験を始めてから約15分で段ボールが炎を上げて燃え出しました!

どんなものが収れん火災の原因になるの?

 ペットボトルの他にも、太陽の光を反射したり屈折させたりする鏡やガラス玉、ステンレス製のボウルなどが原因になります。また、金魚鉢や車のホイール、車のガラス面に着けた透明の吸盤が火災の原因になったこともあります。

冬場に多く発生する?

 収れん火災は太陽の位置や収れん現象(太陽光が鏡やレンズにより反射・屈折して一点に集まること)を起こす物の向き、燃える物の位置など、様々な条件が重なれば一年中、室内室外を問わず発生する可能性があります。

 特に冬場や春先は太陽の高度が低く、部屋の奥まで光が届くこと、また、空気が乾燥していることなどの理由から多く発生する傾向にあります。

収れん火災を起こさないために注意すること

・ 窓の近くなど、太陽光が差し込む場所に、鏡やガラス玉、水入りペットボトルなどを置かないようにしましょう。

・ 外出するときは太陽光が差し込まないようカーテンを閉めると安心です。

・ 鳥よけの鏡や猫除けの水入りペットボトルなど、屋外でも注意が必要です。

 この火災の怖いところは、全く火の気のないところから火災になるということです。しかも、火災の原因になるものは、皆さんの身の回りにあるものばかりです。

 是非この機会に、収れん火災になる危険がないか、身の回りを点検してみましょう。


◎消費者庁ウェブサイト「鏡やガラス玉で起こる「収れん火災」に注意!」 収れん火災に注意 (caa.go.jp)外部サイトへリンクします 

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京都市 消防局山科消防署

電話:075-592-9755

ファックス:075-591-1999