五山送り火（鳥居形）の消防警備を実施！

　右京消防署、右京消防団及び嵯峨消防分団では、令和5年8月16日（水曜日）に五山送り火の消防警備を実施しました。右京消防署、右京消防団及び嵯峨消防分団は、五山の最も西の端、嵯峨鳥居本、曼荼羅山（まんだらやま）の鳥居形を担当し、山林への火災危険を防止するため、消防警備を実施しています。

　当日は、午後5時30分頃から山林への延焼防止のため、鳥居形の斜面や周囲の山林に事前放水を行い、消防団については、ジェットシューターの準備を行うなど、万が一の火災に備え、万全の態勢で臨みました。

　午後8時20分に太鼓の合図で、保存会の皆さんが6箇所の親火床で松明に点火し、その松明を持って108ある鉄製の火床全てに火を灯し、真夏の夜空に綺麗な鳥居形が点灯しました。

　午後8時45分に消火の号令で保存会の方が各火床に一斉に水を掛けて消火が実施されました。その後に、消防署員と消防団員が合同で、事前に延長していたホースで鳥居形の斜面及び周囲の山林への放水を実施するとともに、ジェットシューター等を活用して各火床の残火を1基ずつ確実に消火し、消防警備を終了しました。

　前日の台風7号による雨等の影響が心配されましたが、当日は好天に恵まれ予定どおりの実施となり、山林への延焼等もなく、無事に終えることができました。今後も京都市無形民俗文化財に登録される五山の送り火が安全に安心して実施できるよう消防署員・団員で協力して警備を続けていきます。