山科消防団ラッパ隊の練習風景を激撮!
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2023年8月18日
フランス人映像クリエイターからの取材依頼?
ある日、こんな依頼が京都市消防局本部からラッパ隊に舞い込んできました。
・フランス人映像クリエイターが映像制作のために日本に来ている。
・消防団の活動に興味を持っている。
・京都市消防団総合査閲で見たラッパ隊に興味を持ち、取材したい。
普通ならば、それは誰ですか?なぜフランスの方から依頼が来たのですか?と不思議に感じるところですが、山科消防団ラッパ隊は一味違います。
ラッパ隊隊長「任せてください、世界に羽ばたくときが来ました。」
と、二つ返事で取材を受けることになりました。
山科消防団ラッパ隊とは
山科消防団出初式や京都市消防団総合査閲で活躍する、「山科消防団ラッパ隊」を紹介します。
〇 山科消防団ラッパ隊
総勢13名。全員が、火災があれば練習中でも現場へ駆けつける、山科消防団の各分団員です。
音楽経験がある隊員は、ほとんどいません。
〇 練習時間
19時30分から(演奏に納得するまで)
〇 ラッパ隊練習場所山科区にある「大石神社」の社務所です。元消防団員である宮司さんの御厚意を受けて、神聖な場所で訓練しています。
※「大石神社」
大石内蔵助(おおいしくらのすけ)ら「赤穂浪士」と呼ばれる四十七士をまつる神社です。
大石神社の外観です。
左手奥の社務所で練習します。
社務所内の様子です。
フランス人映像クリエイター到着。取材開始
フランス人映像クリエイター(以下「クリエイター」)2名が大石神社に到着すると、「ボンジュール」と簡単な挨拶の後は、通訳さんを通じて打合せしました。
クリエイター2名は、早速、大石神社の外観から撮影を始めると、突然、「ここで演奏してほしい」とリクエスト。経験豊富なラッパ隊は、快諾してさっと境内の階段に整列し、数曲披露しました。
大石神社の外観を撮影するフランス人の映像クリエイター
手短かに境内での撮影を終えると、いつもの練習場所である社務所の中へ。
クリエイター2名が撮影したい背景を希望し、大きなカメラの位置や長いマイクを手早く設定すると、撮影を開始!
ラッパ隊の練習は広報訓練であり、消防団活動の一環です。
いったん始まれば、真剣そのもの。ラッパ隊隊長指揮の下、時折笑顔を見せながらも、何回も何回も指摘と演奏を繰り返します。
取材中もカメラ目線なし。
隊員は指揮者(隊長)しか見ていません。
室内ですが、移動や動きのある訓練もしっかり。
取材と練習を終えて
ラッパ隊の訓練終了後、クリエイターの方のリクエストで、ラッパ隊隊員一人一人が自分の職業を順番に紹介し、和やかな雰囲気で撮影が終了しました。
後に、消防局本部から、クリエイターの皆さんは、大変満足して喜んでいた、感謝を伝えてほしいと連絡がありました。
ラッパ隊は、熱い消防団魂と楽しさを忘れずに、災害出動、訓練や予防活動等の日頃の消防団活動を第一としつつ、このような広報訓練も頑張っています。
フランスからの映像取材を受けてグローバルに活躍する(予定の)隊員達を、これからも応援よろしくお願いします。
実はラッパ隊長は、学生時代フランス語専攻!?
手紙やプレゼントを渡す等、しっかり勉強して来られました。
クリエイターのお二人と通訳の方も一緒に記念写真
この楽しい雰囲気が、ラッパ隊人気の秘密です。
フランス人のカンタン・クロン氏とオンブリーヌ・レイ氏が、日本での初めてのコラボレーションで、少子化問題をテーマとした作品を制作中。両名が、左京区で訓練中の消防団員を偶然見かけたことがきっかけとなり、左京消防署を通じて京都市消防局に撮影等の協力依頼があったものです。
両名は、このほか、京都市消防団総合査閲、左京消防署、消防局指令センター、山科消防団ラッパ隊等の撮影を実施されました。
〇カンタン・クロン氏
ドキュメンタリー、ビデオやサウンドクリエーションを手掛ける。
〇オンブリーヌ・レイ氏
造形作家、ミュージシャンにして映画監督
お問い合わせ先
京都市 消防局山科消防署
電話:075-592-9755
ファックス:075-591-1999