NASA開発の防火カーテン

　東山消防署では、令和5年夏の文化財防火運動において、泉涌寺塔頭である戒光寺で文化財防火研修会を実施しました。

　戒光寺の渡辺住職から、同寺の成り立ち等について講話をいただいた後、本堂内陣に設置のNASA（アメリカ航空宇宙局）が開発した防火カーテン延焼防止システム（世界唯一のもので、素材は宇宙服と同様、約800℃の耐熱性能を有します。）の作動確認を行いました。これは、同寺に安置の重要文化財である木造釈迦如来立像を火災から守るため設置されています。当システムは40年以上前に開発されたものですが、考案した先人の知恵と技術に感服するとともに、研修会参加者一同、大切な文化財を後世に引き継ぐ決意を新たにしました。