夏の文化財防火運動の取組について
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2023年8月4日
夏の文化財防火運動の取組について
中京消防署(署長:澤熊 輝力)では、先人から受け継いだかけがえのない文化財を火災などの災害から守るため、令和5年度の「夏の文化財防火運動」を実施し、市民の皆様に文化財の防火・防災に関する意識の高揚と愛護精神の普及を呼び掛けました。
夏の文化財防火運動について
期間
令和5年7月12日(水曜日)から同月18日(火曜日)まで
スローガン
『みんなで文化財を火災からまもろう』

中京消防署玄関での啓発用懸垂幕(画像の一部を加工しています。)
文化財から火災を発生させないための取組の推進
1 文化財建造物、京都遺産特定地域等内の所在する防火対象物等に対する指導
文化財として指定されている建造物、京都遺産特定地域等内(※)に所在する防火対象物の関係者に対して、消防職員が立入検査を実施。防火管理、灯明及び喫煙などの火気管理の徹底並びに消火器などの防災施設の維持管理を指導、火災の発生防止及び災害発生時の対応について指導しました。さらに、文化財が所在する建造物の周辺地域の高齢者等世帯に訪問し、火気管理などの防火安全指導を行いました。
※ 京都遺産特定地域・・・令和元年7月8日に発生した東山区での火災を受け、京都らしい、歴史的な町並みを火災から守るため、京都市内23地域が位置づけられており、中京区では「先斗町地域」、「三条通地域」、「姉小路地域」及び「中京職住共存地域」の4地域が指定されている。
重要有形民俗文化財である祇園祭山鉾を火災から守るため、すべての山鉾を飾る駒形提灯などの電気配線等を関西電力送配電株式会社の御協力をいただき、点検を実施しました。

山鉾の電線検査(画像の一部を加工しています。)

山鉾の電線検査(画像の一部を加工しています。)

山鉾の駒形提灯の電線実装検査(画像の一部を加工しています。)

駒形提灯の電線実装検査(画像の一部を加工しています。)
祇園祭期間中で開設される露店の防火担当者及び火気を使用する露店開設者に対して、「火気及び危険物の取扱い」、「火災発生時の初期消火、通報、避難誘導などの初期行動」、「消火器の取扱い」などの事前講習を実施し、更に開設露店への現地指導を行いました。

露店開設者への指導(画像の一部を加工しています。)

露店開設者による消火訓練(画像の一部を加工しています。)
火災が発生した場合に備え、山鉾関係者による初期消火、通報、避難誘導の訓練及び公設消防隊との情報共有できる体制の確認を実施しました。

山鉾関係者(鷹山)による消火訓練(画像の一部を加工しています。)

山鉾関係者(山伏山)による消火訓練(画像の一部を加工しています。)
火災等の災害に備えた取組の推進
運動期間中に実施された防火対象物での消防訓練及び防火研修会等の機会を通じ、文化財を火災から守る取組について指導を行いました。
壬生寺消防訓練(画像の一部を加工しています。)

壬生寺文化財市民レスキュー組織の消火訓練(画像の一部を加工しています。)
文化財が所在する地域住民の皆様で組織されている文化財市民レスキュー体制の消防訓練を実施し、住民の皆様と一緒に防火・防災の意識の高揚を図りました。
お問い合わせ先
京都市 消防局中京消防署
電話:075-841-6333
ファックス:075-802-1999