震災時は通電火災にご注意を!
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2025年2月21日
通電火災について
阪神淡路大震災や東日本大震災で発生した火災の半数以上が、電気による火災と言われています。
震災時に発生する電気火災のひとつに、「通電火災」があります。
震災時には広範囲かつ長時間に及ぶ停電が発生するため、停電復旧後の再通電時に出火する、「通電火災」に注意が必要です。
大規模地震時における火災発生状況
※出火原因が確認されたものに限る。
「大規模地震時の電気火災の発生抑制対策の検討と推進について(報告)」(平成27年3月)を基に作成。
通電火災の原因は?
通電火災が発生する原因として、次のようなものが挙げられます。
・損傷した配線等に再通電し、発熱発火する。
・再通電時に発生した電気的火花が、破損したガス管から漏れ出たガスに引火し、爆発する。
通電火災対策には、感震ブレーカーが効果的です。
通電火災を防ぐためには、避難時にブレーカーを遮断することや、停電中に電気機器の電源プラグをコンセントから抜くこと等が効果的です。
しかし、災害発生時にとっさにそのような行動がとれるとは限りません。
感震ブレーカーは、地震の揺れをセンサーが感知し、ブレーカーやコンセント等の電気を自動的に止める器具です。
感震ブレーカーの設置は、不在時やブレーカーを遮断してから避難する余裕がない場合に出火を防止する有効な手段です。
感震ブレーカーの種類と特徴
感震ブレーカーには以下の種類があり、機能も異なるため、状況によって設置するものを選ぶことが大切です。
分電盤タイプ
分電盤のセンサーが揺れを感知し、ブレーカーを切って電気を遮断します。揺れを感知してからブレーカーが落ちるまでに時間的猶予を持たせているものが多いため、その時間を使って避難を行うことができます。
基本的には全ての電気を遮断するので、ご家庭に電気を使用する医療器具等がある場合等は、設置について注意が必要です。
感震機能が分電盤に内蔵されているタイプと、外付けするタイプがあります。

コンセントタイプ
コンセントに内蔵されたセンサーが揺れを感知し、コンセントから電気を遮断します。個別のコンセントの電気を遮断することができるのが特徴です。
壁面に取り付ける埋込型や、既存のコンセントに差し込んで使うタップ型があります。
簡易タイプ
ばねの作動や重りの落下などによりブレーカーを切って電気を遮断します。ブレーカーに直接取り付けるもので、工事の必要はありません。
おもり玉式やバネ式があります。
- 感震ブレーカー等の模擬実験映像はこちら(外部サイト)
※感震ブレーカーの模擬実験の動画を内閣府「防災情報ページ」で観ることができます。(外部サイト)
日頃からの備え
感震ブレーカーは通電火災対策には非常に有効ですが、地震による火災の原因は通電火災だけではありません。
ガスや油器具による火災等、家庭内でも様々なことに気を付けなければいけません。
日常使用している暖房器具については、転倒OFFスイッチ等の安全装置付きのものを使用することや、地震時にものの落下や転倒を防ぐために、室内の整理整頓や家具等の転倒防止措置を行うことも出火防止には大切です。
- 「大規模地震時における電気対策動画」はこちら(外部サイト)
総務省消防庁作製 「今、備えよう。大規模地震時における電気火災対策動画」
お問い合わせ先
京都市 消防局予防部予防課
電話:075-212-6672 ※「消防用設備等に関する相談等」は、消防指導センターにお問い合わせください。 (075-212-6925(第一係)左京・下京担当)(075-212-6926(第二係)北・上京・伏見担当)(075-212-6927(第三係)中京・山科・右京担当)(075-212-6928(第四係)東山・南・西京担当)
ファックス:075-252-2076