夏期の工場・作業場からの火災危険について
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2020年8月28日
夏期において,長年御使用の「低圧進相コンデンサ」からの発火の危険性があります。
〇 どのようなときに発火の危険があるの?
毎年,梅雨の季節から暑さが続く9月頃にかけて,工場や作業場の分電盤付近に設置されている低圧進相コンデンサからの火災が多発しています。
これは,高温多湿という気象条件からコンデンサ本体の温度が上昇し,絶縁劣化が進むことによるものと考えられています。 コンデンサ内部で絶縁破壊が進んで本体ケースが異常に膨らみ,破裂した際に絶縁油が噴出し,ガス化した絶縁油が空気に触れて燃え上がることがあります。
- 長期間使用している低圧進相コンデンサは出火危険があります。
夏場に火災多発!低圧進相コンデンサについてあなたは知っていますか?
〇 低圧進相コンデンサとは?
低圧進相コンデンサは,動力200Vの業務用冷蔵庫やモーター等を使用する電気機器の電力を効率よく使用するための機器で,主に工場・作業場や店舗の配電盤付近に設置されています。
今は住居として使用していても,以前に作業場等として使用していたときの動力用200V電力がそのまま残っている建物にも設置されていることがありますので御注意ください。
〇 長年,御使用のものは御注意!
1975年(昭和50年)以前に製造された低圧進相コンデンサは,コンデンサ本体に保安装置が内蔵されていないものがあり,火災の危険性が高くなります。
〇 消防署からのお願い
工場・作業場内の分電盤のコンデンサ本体の銘板などの表示を御確認いただき,製品の製造年が昭和50年以前のものや保安装置に関する記述がないものが設置されている場合や異常な膨らみを発見されたときは,できるだけ早期に電気専門業者による点検を受け,機器の状態を確認して交換等の対応を御検討ください。
お問い合わせ先
京都市 消防局南消防署
電話:075-681-0711
ファックス:075-671-1999