夏場に火災多発!低圧進相コンデンサの火災の危険についてあなたは知っていますか?
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2022年7月6日
熱中症予防と併せて火災予防を!!
7月に入り、暑い日が続いています。
こまめな水分補給など熱中症予防に取り組んでいただいていると思いますが、それと共に火災予防にも御協力をお願いします!
このページでは、夏場によく発生する低圧進相コンデンサが原因となる火災について紹介します。
その他の電気火災についてはこちらを御覧ください。
低圧進相コンデンサとは?
低圧進相コンデンサは、工作機械や業務用冷蔵庫などのモーター等で稼働する電気機器に必要な電力の効率をよくするための機器で、主に店舗や作業所の配電盤に設置されています。
以前作業場として使用していた住宅にも設置されていることがあります。
長期間使用している低圧進相コンデンサから出火することがあります。

〇出火した配電盤内の低圧進相コンデンサ

〇破裂し、出火した低圧進相コンデンサ
- 正常なコンデンサと焼損したコンデンサ
一般社団法人 日本電機工業会作成
1 どのようなときに出火する?
長年使用され、コンデンサの絶縁が劣化したことが原因で発熱し発火します。
内部で絶縁破壊が進んだコンデンサは、異常に膨らみ、破裂します。その破裂に伴い絶縁油が噴出し、ガス化した絶縁油が発火します。

〇破裂したコンデンサの内部
低圧進相コンデンサの発火事故は、毎年、梅雨の季節から暑さが続く9月にかけて発生しています。
夏場の気温上昇とともに、コンデンサ本体の温度が上昇し、絶縁劣化が進むことが理由と考えられています。
2 古い低圧進相コンデンサが危険!
過去10年間に発生した低圧進相コンデンサの発火事案で、多くのものが1975年(昭和50年)以前に製造された古いコンデンサでした。
※1975年(昭和50年)以前に製造の低圧進相コンデンサには、異常が生じた際に、コンデンサを電源から切り離す保安装置が内蔵されていないため、出火の危険が高くなります。
3 低圧進相コンデンサ火災を防ぐために・・・
機器を使用していないときでも発火する危険があるので、機器を使用しない時は、ブレーカーを切り、コンデンサに電圧がかからないようにしてください
1975年(昭和50年)以前に製造された低圧進相コンデンサが設置されている場合は、保安装置の内蔵された新しいコンデンサへ交換してください!
設置後10年以上経過したコンデンサについても早めに交換又は専門業者による点検を受けてください!
※製造年についてはコンデンサの銘板に記載されていますので確認してください。
お問い合わせ先
京都市 消防局予防部予防課
電話:075-212-6672 ※「消防用設備等に関する相談等」は、消防指導センターにお問い合わせください。 (075-212-6925(第一係)左京・下京担当)(075-212-6926(第二係)北・上京・伏見担当)(075-212-6927(第三係)中京・山科・右京担当)(075-212-6928(第四係)東山・南・西京担当)
ファックス:075-252-2076