新型コロナウイルス感染症対策に潜む火災危険について
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2020年9月4日
最近、新型コロナウィルス感染症の拡大防止対策の観点から、レジカウンター等への飛沫感染防止用のビニールシート等の設置、アルコール消毒液の設置など各事業所において様々な対策を取られています。
しかし、これらの対策には思いもよらない火災危険が潜んでいます!
飛沫感染防止用のシート
飛沫感染防止用のシートによる火災に注意!
市販されているシートは、燃えやすい素材でできているものが多く、ひとたび着火すると瞬く間に燃焼します。
飛沫感染防止用のシートに係る火災予防上の注意事項
(1) 天井等上部から吊り下げる場合は、次の点に留意し、必要な間隔を確保してください。
・ スプリンクラー設備の散水障害
・ 自動火災報知設備の感知障害
【悪い例】 【良い例】

(2) 火気設備、火気器具及び白熱電球等の熱源から離隔距離を確保してください。
【悪い例】 【良い例】



(3) 避難上の支障とならないよう設置してください。
【悪い例】 【良い例】



(4) その他、火災予防上支障となる状況を回避してください。
防炎規制
消防法では、飲食店、コンビニ、スーパー、百貨店、高さ31メートルを超える建物や地下街等において、カーテン等は防炎物品を用いることが義務付けられています。
天井等上部から吊り下げられている飛沫感染防止用のシートは、防炎規制の対象となる場合があります。
現在、臨時的、一時的に設置されている飛沫感染防止用のシートを取り替えたり、本格的に設置される場合には、最寄りの消防署まで御相談ください。
- 生活に防炎を。
防炎品については,こちらを御覧ください。
飛沫感染防止用のシートに関する消防庁からのお知らせ
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アルコール消毒液
アルコール消毒液による火災に注意!
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、家庭内や職場等において消毒用アルコールを使用する機会が増えています。
一般的なアルコールは、消防法上の危険物(第4類アルコール類)に該当し、燃えやすい性質を持っています。
消毒用として販売されている飲食用アルコールも、危険性は同じですので、取扱いには十分注意が必要です。
アルコール消毒液の火災予防上の注意事項
(1) 詰替えや手指消毒の際に、発生する蒸気に常温で引火します。
(2) 蒸気は空気よりも重いため下方に滞留します。
(3) アルコールを取り扱う場所の付近では、火気の使用は厳禁です。
(4) 詰替えや使用時には、換気を行いましょう。
(5) 手指消毒後は、完全に乾いてから作業を行いましょう。
(6) 万が一に備えて、消火器を準備しましょう。


新型コロナウィルス感染防止対策に関する火災予防のお知らせ
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お問い合わせ先
京都市 消防局予防部指導課
電話:075-212-6924
ファックス:075-212-6930