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京都市消防局

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火災から命を守る避難の指針

ページ番号267003

2021年12月24日

火災から命を守る避難の指針

 京都市消防局では、令和元年7月に多数の死傷者が発生した伏見区桃山町の火災を踏まえ、「火災から命を守る避難の指針」を策定しました。

 当局では、火災から避難された方々への聴き取りや、消防庁消防研究センターと共同で作成した火災シミュレーションを基に、本火災における出火直後の建物内での避難行動について分析・検証を行いました。

 本指針は、これまでから当局が示してきた避難行動のあり方に、この分析・検証結果から得た新たな対策を組み込んだもので、通常の火災に加え、避難経路や避難時間が限定された火災に遭遇した際に命を守ってもらうための避難行動の指針となっています。

 事業所へは査察、訓練指導等、また、市民や入洛者の皆様には、イベント、防災訓練、市民防災センター等において広く周知し、そして、全国において本指針に掲げる避難対策、避難行動がスタンダードとなるよう、広く発信します。

火災人命危険レベル

 火災発生時における避難者の火災人命危険レベルを、建物内の煙の状況に応じて、1~3に区分したもの。避難者に迫る煙の危機の状況に応じ、取るべき避難行動が変わることから、その行動をより分かりやすく理解するため、新たに区分したもので、避難者は、自らが置かれたレベルを、そのときの状況から判断し、レベルに応じた避難行動を取ることが求められます。

【 火災人命危険レベルと選択する主な避難行動 】

火災人命危険レベル

火災人命危険状況主な避難行動の例

レベル1

階段に煙がなく使用可能な状況階段を利用して地上、下階へ避難
〇 階段が複数ある場合は、煙が流入していない階段を選択して避難

レベル2

階段が煙により使用できない状況

階段以外からの避難等
〇 窓、ベランダ等、外気に触れる場所への避難(救助を求める)
〇 窓、ベランダ等から避難器具での避難
〇 一時避難スペースへの避難、待機(救助を求める)

レベル3

階段及びフロア全体に煙が流入し、避難者自身が煙に覆われ危機的な状況

煙に覆われた状態からの脱出
〇 身を低くして最小限の呼吸で、冷静に避難
〇 光や壁を頼りに窓、ベランダ又は直近の一時避難スペースを検索、避難
階段以外からの避難等
〇 窓、ベランダ等から避難器具での避難
〇 一時避難スペースへの避難、待機(救助を求める)
〇 窓、ベランダ等から、ぶら下がり避難(2階に限る)

火災から命を守る避難の指針


 ※【  】内は、火災人命危険レベル


「火事だぁ~」と大声で叫ぶ!


貴重品に気を取られない!


       ダック・ウォーク避難



飛び下りるのではなく
ぶら下がって下りる




テープ、ティッシュ等で
ドアの隙間に目張りを行う



「くの字」で外気呼吸


    四つ這い避難(クローリング)

火災最盛期の建物内の状況と避難行動(例)


【煙や炎の状況】

・ 煙は天井面を流れ、上昇し、上階から順に蓄積する。

・ 煙の広がる速さは、無風時、廊下など横方向へは毎秒0.5m~1.0m、階段など縦方向へは毎秒3.0m~5.0mとされている。

・ 下階の炎が、上階の窓から侵入することもある。

【避難行動(例)】

・ 姿勢を低くし、息を止めずに浅めの呼吸をしながら避難する。

・ ベランダ等からの避難(避難器具がないとき)は、飛び下りず、ぶら下がって避難する。

・ 一時避難スペースに避難したら、テープやティッシュで目張りを行い煙の侵入を防ぐ。

火災から命を守る避難の指針

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火災から命を守る避難~動画・パンフレット~

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お問い合わせ先

京都市 消防局予防部予防課

電話:075-212-6672

ファックス:075-252-2076