しょうちゃんとプチのグラグラびっくり
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2019年6月13日
しょうちゃんとプチのグラグラびっくり!(防災紙芝居)
「しょうちゃんとプチのおやくそく ~プチのしっぽがしましまになった理由~」(火遊び防止版),
「しょうちゃんとプチのかわあそび」(水災害・土砂災害版)に続く第3弾!
しょうちゃんとプチが地震を体験します。
地震を初めて知るしょうちゃんとプチは…
地震から身を守る方法や,家族でできる備えも紹介しています。是非御活用ください。
(実物の裏面には,指導のポイント等も記載しています。)
- しょうちゃんとプチのグラグラびっくり!(紙芝居動画)
「しょうちゃんとプチのかわあそび」の紙芝居動画です。 You tubeでご覧になれます。
しょうちゃんとプチのグラグラびっくり!
~じしんはっせい どうなる?どうする?~
ぼくしょうちゃん。4才の男の子。
こっちにいるのは犬のプチ。
プチは消防犬なんだよ。すごいでしょ!
プチが消防犬になったお話は,また別の機会に。
しょうちゃんは,お父さんとお母さんの3人で住んでいます。
しょうちゃんの宝物は,ダルメシアンっていう犬のぬいぐるみで「プチ」という名前です。
電池が入っていて,頭をなでると「ワン!」と鳴きます。
しょうちゃんが,おうちでテレビを見ていたら,テレビから変な音が。
ティロン ティロン!
「緊急地震速報 強い揺れに注意してください。」
しょうちゃん「何だこの音は?」
お母さん「しょうちゃん!机の下に入って!」
と言って,あわてて火を消しました。
二人で机の下にもぐった時です。
ドスン!
グラグラグラ~
しょうちゃん「お母さん(涙)」
お母さん「しょうちゃん,大丈夫?今のが地震って言うのよ。
地面がグラグラ揺れて,今日のはまだ小さかったけれど,大きくなるとテレビやテンスが倒れてきたり,おうちがつぶれたりするの」
しょうちゃん「怖かった~」
お母さん「しょうちゃんは,今まで地震にあったことがなかったわね。
そうだ!今度のお休みの日に,市民防災センターに行ってみようか。
お母さんも行ったことがなくって,一度行ってみたかったんだ~」
次の日曜日,さっそく,家族みんなで京都市市民防災センターに行きました。
もちろんプチも一緒です。
消防のヘリコプターに乗ってみたり,台風のような風を体験してみたり,しょうちゃんもプチも大はしゃぎ。
そして,地震体験コーナーの順番になりました。
インストラクター「これから,震度5の揺れを体験してもらいます。」
防災センターのお姉さんが,説明してくれました。
しょうちゃん「しんど5?」
お父さん「地震の揺れの大きさを表しているんだよ。
しょうちゃんが生まれるかなり前に起きた阪神淡路大震災は,震度7でとても大きく揺れて,おうちやビルがつぶれたんだ。
たくさんの人が亡くなったり,けがをしたりしたんだよ。」
お父さんが教えてくれました。
お母さん「地震の後には,火事も起こって,町全体に広がってしまったの。
お母さんも,まだ小さい時だったけど,ニュースで見て,とても怖くなったのを覚えているわ。
しょうちゃん「そんなに大きな地震があったんだ!
でも,僕は,プチがいるから,どんな地震が起きてもへっちゃらだよ」
インストラクター「それでは始めます。」
ティロン ティロン!
お父さん「しょうちゃん!『緊急地震速報』って言って,この音は,地震が起こるかもしれないって合図なんだ。
だから,この音がしたら,すぐに机の下にもぐったり,頭の上に何かをかぶって,上から物が落ちてきてもケガをしないようにするんだよ。」
お父さんは,しょうちゃんに説明しながら,お母さんと一緒に,ストーブの火を消したり,キッチンの火を消していました。
ゴー
大きく揺れ始めると,3人とプチで机の下にもぐりましたが,あまりの揺れにしょうちゃんは机の脚を持てません。
しょうちゃん「プチ,怖いよ…」
プチ「消防犬でも,地震はどうにもできないんだわん…」
インストラクター「プチは,しっかりとしょうちゃんを支えてくれるわよ。
しょうちゃん,地震は止めることはできないけれど,地震が来るまえに準備しておくことで,ちょっとでも大丈夫になることがあるのよ。」
おうちに帰ったしょうちゃんたちは,家族のルールを考えました。
しょうちゃん「おうちにいるときじゃなくて,ぼくが,公園で遊んでいる時に地震があったら,どうしたらいい?」
お母さん「だんごむしみたいなポーズをして,頭を守ってね。
それに,倒れてきた物の下敷きになったり,落ちてくる物でケガをしないように,ブロック塀や建物からは,離れてね。」
お父さん「お父さんはお仕事に行ってるから,お父さんとお母さんの連絡は,伝言ダイヤルを使うよ。
お母さん「今度ある,町内の訓練にも参加してみましょう。」
さっそく,しょうちゃんとお母さんは,非常持出品を作り始めました。
しょうちゃんの好きなカレーも入っています。
しょうちゃん「今,食べたいなぁ…」
お母さん「消費期限が切れたり,必要な物が変わってきたりするから,毎年いちどは非常持出品の中身を点検して,入れ替えるといいわね。
カレーはそのときのお楽しみね。」
なんだかいいにおいがしてきました。
あれれ~
お父さんが,焼き鳥の缶詰を開けて,ビールを飲んでいます。
お母さん「こら!
いざというときに,食べるものがなくなるじゃないの!」
しょうちゃん「ずる~い」
― おしまい ―
「しょうちゃんとプチのグラグラびっくり!」はどうでしたか?
お話の中にもありましたが,地震はいつ起こるかわかりません。
緊急地震速報の音を聞いたり,揺れを感じたら,すぐに頭を守るポーズをしてください。
・ 机の下にもぐる
・ だんご虫のポーズを取らせる
など,実際に体を動かせて印象に残るようにしてください。
お問い合わせ先
京都市 消防局消防団・自主防災推進室
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