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京都市消防局

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しょうちゃんとプチのかわあそび

ページ番号244868

2019年6月13日

しょうちゃんとプチのかわあそび(防災紙芝居)

「しょうちゃんとプチのおやくそく ~プチのしっぽがしましまになった理由~」に続く第二弾。

「しょうちゃんとプチのかわあそび」を作成しました。

子供の水辺の事故防止や,水災害・土砂災害の備えに,是非御活用ください。

(実物の裏面には,指導のポイント等も記載しています。)

しょうちゃんとプチのかわあそび(表紙)

しょうちゃんとプチのかわあそび
~たいふうせっきん!!どうなる?どうする?~


僕,しょうちゃん。隣にいるのは,僕の親友「プチ」。

「プチ」は,ダルメシアンっていう種類の,犬のぬいぐるみ。

実は京都の消防士もやっているんだよ。

なんで消防士になったのかは,また別のお話し~。

今日は,夏の思い出をみんなにお話しします。

 



しょうちゃんは4歳の男の子。

お父さんとお母さんと3人で住んでいます。

しょうちゃんの宝物は犬のぬいぐるみの「プチ」。

電池が入っていて,頭をなでると「わん!」と吠えます。

明日は家族と一緒に川へキャンプに行く日。

いとこのお兄ちゃん・お姉ちゃんと久しぶりに遊ぶので,うきうきしてなかなか寝られません。

しょうちゃん「あ~早く明日が来ないかなぁ~。」

その頃,隣の部屋ではお父さんとお母さんが,天気予報を見ていました。

お母さん「台風が来ているようだけど大丈夫かしら?」

お父さん「しょうちゃんが楽しみにしているからな~。行くだけ行ってみよう。」

 



次の日,お日様がキラキラ輝くキャンプ日和。

早速お父さんたちは,お昼ご飯のバーベキューの準備です。

いとこ「うわーすごく気持ちよさそう~。早く水遊びしようよ~」

いとこのお兄ちゃんとお姉ちゃんが川に近付いていきました。

いとこ「大丈夫だって!しょうちゃんも早くおいでよ!」

お兄ちゃんとお姉ちゃんが楽しそうに遊んでいます。

しょうちゃんも早く遊びたくなって,川の中にちょっとだけ足を入れてみました。

しょうちゃん「冷た~い!」

川の水は思った以上に冷たくて,とても気持ちがいいです。

お兄ちゃん,お姉ちゃんのところに行こうとしたそのとき…

しょうちゃん「うわっ!危ない!」

しょうちゃんが石の上でつるっとバランスを崩した瞬間,サンダルが流されてしまいました。

しょうちゃん「あ~どうしよう,僕のサンダル…」

急にプチが「ワンワン」と吠えました。



プチが吠えてくれたおかげで,ご飯の準備をしていたお父さんたちが気付いてくれました。

おじさん「おじさんがとってあげよう。」

水泳の得意なおじさんが川に入っていったけど,あれれ?なんだか様子がおかしい。

もしかして流されている?お父さんが浮き輪を投げて,どうにか岸に上がってくることができました。

おばさん「子どもから目を離した私たちも悪かったけど,子どもだけで川で遊んだら危ないからだめよ。」

おばさんがしょうちゃんたちに優しく言いました。

おばさん「あなた,お酒を飲んでいるのに水に入ったらダメじゃない!溺れて流されたかもしれないのよ!」

おばさんがおじさんに,ものすごーく怒って言いました。



お昼ごはんを食べた後,みんなで楽しく川遊びをしました。

だんだん灰色の雲が出てきて,風が吹いてきました。

遠くで雷もゴロゴロ鳴り出し,向こうの山では雨が降っているようです。

しょうちゃんたちは川遊びをやめて,キャンプ場の建物の中に入ることにしました。

 



雨が降ってきました。

バチバチと屋根や窓をたたく雨の音がします。

ゴロゴロと大きな音で雷が鳴っています。風も強くなってきました。ビュービューと風の音もします。

窓ガラスがガタガタと音を立てて震えています。

昼間に遊んでいた川も,水の量が増えてすごいことになっています。

あんなに透きとおっていた水の色も,土が混じって茶色い色になっています。

テレビのニュースでは,アナウンサーが「大雨による水災害,土砂災害に注意してください。」と話し,台風が近付いていることを伝えています。

いとこ「たーくさん雨が降ったら,川の水が溢れたり,山の土が水でお腹いっぱいになって崩れたりするんだ。しょうちゃんも砂場のお山に水を掛けて遊んだことない?」とお兄ちゃんが教えてくれました。

お母さん「台風が近付いているのがわかっていたから,中止にした方が良かったかもしれないわね…」

お母さん「しょうちゃん,風が強いから何かが飛んできて,窓ガラスが割れるかもしれないわ。危ないからカーテンを閉めて,窓から離れなさい。」とお母さんが言いました。



テレビのニュースでは,アナウンサーが

アナウンサー「避難勧告が発令されました。」と伝えています。

しばらくすると,キャンプ場の人が

キャンプ場の人「まだまだ雨が降るようです。ここも水につかるかもしれないので,念のため近くの頑丈な避難場所へ避難してください!」と言いに来ました。

お父さんとお母さんは

お父さん「しょうちゃん,ここのキャンプ場が水浸しになってからでは逃げられないから,今のうちに,安全なところに行こう。」

と言って,持っていく荷物の準備をしました。



外に出ると水が溜まってきていました。

お父さんが言いました。

お父さん「しょうちゃん,絶対,お父さんの手を放すんじゃないぞ」

しょうちゃん「うん…」

向こうの方では,消防士さんたちが

消防士「ここは危険ですから避難場所へ避難してください。逃げられない人はいませんか?」と,大きな声で呼び掛けています。

お父さんとお母さんは,水の中が危なくないかどうか,棒で確認しながら進みます。

最初は足首だった水の深さが,膝までに…,太ももまでに…と,どんどん増えていっています。

しょうちゃん「うわー,どんどん増えていってるよ~。お尻が冷たいよ~」



しょうちゃん「うわ!」

お尻が冷たい!と思ったしょうちゃん。

実は…

寝る前にスイカ食べ過ぎちゃったね。



紙芝居,どうでしたか?

水遊びは気持ちよくて楽しいけど,気を付けないとけがをしたり流されたりすることがあります。

みんなから見たら,何もないように見えるかもしれないけど,海や川の中に入ったら思っている以上に深かったり,水の流れがきつかったりして,驚くことがあります。

だから,子供だけでは絶対に遊ばない。何か落としたり,流されたりしても,自分だけで取りに行ったら絶対ダメですよ。

あと,台風といってすごくたくさんの雨が降ったり,すごく強い風が吹いたりすることがあります。いつもは少しの水しか流れていないところでも,たくさんの水が流れたりします。

お水でおなかがいっぱいになったお山の土が崩れたりします。

強い風でいろんなものが飛ばされたりすることがあります。外にいると危ないので,用事がなければ外に出掛けないようにしましょう。

  • 雷の対応

    雷が木に落ちることがあります。雷が鳴っているときは,建物の中に入るようにしましょう。

  • 竜巻,暴風の対応

    渦を巻いて動いていくすごい風のことを「竜巻」といいます。この竜巻のときや台風などの強い風が吹いているときは,建物の中に入りましょう。

    危ないので,窓に近付いてお外を見てはいけません。カーテンを閉めて窓から離れたところにいましょう。

  • 水辺の近くでは

    子どもだけでは絶対に近付かないようにしましょう。

    みんな約束できるかな?

    では,このお約束を守る良い子になってくださいね。

   (おわり)

  

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お問い合わせ先

京都市 消防局消防団・自主防災推進室

電話:075-212-6692

ファックス:075-212-6958