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京都市消防局

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消防団防災ハイスクール with 塔南高校

ページ番号234000

2022年10月1日

消防団防災ハイスクール with 塔南高校(令和元年9月6日)

実施日時

令和元年9月6日 午前11時15分~12時15分

実施場所

京都市立塔南高等学校

若き防災ボランティアリーダーたちとの協同活動


 心配していた天候も,暑すぎるくらいの晴天に恵まれた9月6日,京都市立塔南高等学校で今年度初の防災ハイスクールを実施しました。

 今回のタイトルが「防災ハイスクール with 塔南高校」であり,「in 塔南高校」ではないことを説明するには,まず塔南高校の取組について少しお話をする必要があるでしょう。

 塔南高校は,京都府内高校初のコミュニティ・スクールとして,平成31年3月から,地域・企業・行政等の意見交換の場に生徒が積極的に参画する「地域連携事業」の充実を図っておられます。

 その地域連携事業の一環として,今年8月には生徒5名が熊本地震の被災地を訪問し,官民学が一体となって今も活動する被災地の現状を肌で学び,持ち帰った知識を,「防災ボランティアリーダー」として今後は地元京都で発揮し,地域とともに主体的に防災活動を推進していくことになったのです。

 参考:塔南高校の防災の取組(クリックすると別のサイトに移動します)http://cms.edu.city.kyoto.jp/weblog/index.php?id=300902&type=2&category_id=15058外部サイトへリンクします

 そんな,若き防災ボランティアリーダーたちが活動の一つとしてまず選んだのが,南消防団との防災ハイスクール事業を協同で実施し,文化祭の場で自校の生徒に防災啓発をするというものでした。

 南消防団では今まで,高校生を指導することはあっても協同して事業をした経験はなかったのですが,事前に実施した生徒たちと参加分団員との打合せ会議で,生徒たちの真剣な眼差しと,防災啓発に懸ける想いが本物であることが伝わったため,今回のスタイル,つまり,生徒主導の防災行事に,南消防団が補助をするということになりました。

 これが,「防災ハイスクール with 塔南高校(防災ハイスクールを塔南高校とともに)」となった理由です。


 協同活動は塔南高校文化祭の一つのブースとして実施されました。
 参加する生徒たちが集まる前,防災ボランティアリーダーの生徒たちと南消防団員との念入りな最終打合せがあり,生徒が自分たちで考えた進行スケジュールを提示すると,分団員からは安全管理についてアドバイスをするなど,それぞれ意見交換しました。

実施内容と防災ボランティアリーダーたちの想い

 開始時間の11時15分前には,参加者全員が集まりました。

 事前に参加募集をした,1チーム4~6人の生徒たち,8チーム総勢38名が,起震車による「地震体験」,「放水訓練」及び「防災クイズ」を点数化し,順位を競います。

 今回の目標は「楽しむこと」です。

 防災ボランティアリーダーの生徒たちは知っています。実際に被災した人と,そうでない人の間には溝があることを。

 彼らが,この溝を埋めるためにはどうすればいいか議論し,悩んだ結果が,「まずは体験すること。」だったのです。

 彼らが熊本の被災地で学んだことの一つに,「コミュニケーションの大切さ」があったそうです。これは単なる情報のやり取りではなく,気持ちが伝わる距離間であることの大切さ。地域との絆・つながりの重要性です。

 ステレオタイプの押しつけのボランティアでも行かないよりはマシですが,両者の想いに距離があってはお互いに不幸です。

 被災された方々が本当に求めていることは何なのか?その問いかけの答えはなかなか出ないかもしれませんが,少なくともまずはこちらが「知る」ことが大切でしょう。

 防災ボランティアリーダーの生徒たちが実際に熊本で学び,導きだした一つの答えが,催し物などで楽しんでもらう精神的支援であり,それこそが,大人ではない高校生の自分たちに対して被災された方々が望んでいるものなのかもしれないと考えたそうです。

 そうやって,まずは「知る」「体験する」ことから始める大切さ。参加者の生徒たちにとっては,その第一歩が今回の防災ハイスクールとなります。みんなの心の片隅に,楽しかった記憶と一緒に何かが残ってくれて,それぞれの防災意識が次のステップに進んでいってくれることが本当の目標です。

地震体験


 1チーム4人ずつが起震車に乗り込むところから地震体験は始まっています。
 初めはそれぞれ少し寸劇をしてもらったのですが,いつ揺れが始まるかは誰にも分かりません。
 意識しない瞬間に発生する直下型地震の恐怖を体験してもらうと同時に,高校生として知っておくべき地震発生時の行動がしっかりできているかどうか審査しました。

放水訓練


 放水訓練では,消防団の小型動力ポンプからの放水で,4つの標的を倒すタイムを競いました。
 一人ずつ順番に交代して,少しでも早く全ての標的を倒し,そのタイムを計測します。
 参加した高校生たちも大盛り上がり。白熱した楽しいゲームでした。

防災クイズ


 地震体験と放水訓練が終われば,全チーム集まって防災クイズが実施されました。
 ここは防災ボランティアリーダーさんたちの独壇場。
 楽しく防災に関する知識が身に着くクイズに,みんな暑さも忘れて真剣に取り組んでいました。

表彰式


 最後の表彰式では,集計結果の上位3チームが発表され,それぞれ賞品が手渡されました。
 しかしリーダーからの一言,「このゲームは勝ち負けが大事なのではなくて,参加してもらうことが一番大切なので,全員に1位~3位の賞品よりも豪華な参加賞を持って帰ってもらいます!」
という言葉に参加者全員が大喜びしたところで,この催しは幕を閉じました。
 若き防災ボランティアリーダーたちの,終始一貫した想いが伝わる,心地良い一日でした。

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京都市 消防局南消防署

電話:075-681-0711

ファックス:075-671-1999