京都消防OBによる職員研修会を開催!!
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2015年10月19日
OB職員による研修会「10月9日( 金 )」
今回の研修会は、西京消防署の「平成27年度マネジメントプラン」に基づき、3回開催する初回でした。
第1回研修会は、平成26年3月に上京消防署長を最後に御退職された、濱田康寛氏をお招きし、「西京消防署の若い皆さんへ」と題して講演をしていただきました。
濱田氏は現職時代,現場一筋に仕事をされ,とりわけ救助隊長を長年経験されました。平成7年阪神・淡路大震災や平成11年に発災した台湾中部地震にも国際救助隊員(IRT)として派遣されるなど,国内外の多くの災害現場を経験されており,平成17年には全国で初の試みとして創設されたスーパーコマンドチーム(本部指揮救助隊)の初代隊長に就任されました。
消防学校の初任科生時代 心に残った言葉

京町屋火災について
講演では,御自身の経験に基づき,京町屋の火災現場ついて,お話しをしていただきました。また,災害現場活動以外でも,常からの訓練の大切さや,災害対応のマネジメントサイクルの大切さを訴えられました。

長年の救助隊の経験から



今回の研修を受けて,職員から感想が寄せられました。
ご講演で印象に残っているのは,災害対応マネジメントサイクルについてのお話です。
災害対応マネジメントサイクルは,品質管理の手法であるPDCAサイクルと同じだと感じました。我々がより良い市民サービスを提供するにあたって,その質の向上を図るのは当然です。
私は,過去の災害事例の検証や,他の職員から情報を得るなど様々な方法によって,浅い現場経験を補い,能力の向上につなげること。そして,その技術や方法を後輩職員に伝えていくことが私の消防士長としての役割であると考えます。(消防隊員,24歳)
今回の職員研修では,今後の消防人生で,とてもプラスになるお話を聞くことができました。
私は,現場では細心の注意を払うようにしていますが,どうしても視野が狭くなってしまうことがあります。そういった時に「胆大心小」という言葉を思い出し,視野が狭まらないようにしていきたいと思います。
次に,一つひとつの災害現場を繰り返し振り返っていくことが大切という話がありました。そういった繰り返しの中で,判らないことや,失敗したことを上司や先輩に聞くことで,信頼関係が築いていけると思いますし,次の現場でのミスなどを減らすことにもつながるので,今後は積極的にいかしていきたいと思います。(消防隊員,23歳)
今回,貴重な話を聞くことができ,とても有意義な時間となりました。
京町屋火災の恐ろしさ,また活動時の留意点や検討したデータ等,初めて知ったことが多くありました。
また,近年は昔に比べ,若手職員は経験が少ないと言われますが,少ない経験を反芻し,いかにひとつの現場に向き合うかが大切という話を聞き,今まで何気なく行っていた現場検討を見直す必要があると感じました。今回のご講演で得た知識を,これから35年以上ある消防人生に生かすことができるよう自分の胸に刻み,現場活動では,「胆大心小」を心掛け邁進していきます。(救助隊員,22歳)
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