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京都市木の文化・森林政策推進本部

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2023年7月24日

京都市木の文化・森林政策推進本部

 本市の面積の約4分の3を占める森林は、木材をはじめとする様々な林産物の供給はもとより、温室効果ガスの吸収源、生物多様性や景観の保全、水源かん養といった多面的な機能を有し、木の文化の源として、人々の暮らしを支え続けています。

 とりわけ近年、SDGsの推進やカーボンニュートラルへの寄与、災害に強いレジリエント・シティの実現などの観点から、その公益的役割がより一層重要となってきており、平成31年4月には、国において、森林を適切に管理するための新たな仕組として「森林経営管理法」が施行されるなど、森林政策の在り方が大きな転換期を迎えています。

 そのような中、全庁を挙げて、木の文化の継承・発展及び森林の有する多面的機能を最大限発揮させることにより、グリーン成長を促進することを目的として、「京都市木の文化・森林政策推進本部」を設置し、木の文化・森林政策を推進していきます。

京都市木の文化・森林政策の指針(四方よし!京都市木の文化・森林活性化SDGs)

設置目的

 全庁挙げて、木の文化の継承・発展及び森林の有する多面的な機能を最大限発揮させることによりグリーン成長(※)を促進します。

※森林の適正な管理と、森林資源の持続的な利用等により、林業・木材産業が内包する持続性を高めながら成長発展させ、人々が森林により発揮される多面的機能の恩恵を享受することを通じて、社会経済生活の向上とカーボンニュートラルに寄与すること。

基本的な考え方

・スピード重視

 課題を明確にし、課題ごとの解決に向け、可能なものから着手(短期・中期の視点)

・柔軟に進化

 本案は柔軟に追加、見直しして進化させる

・発信を重視

 成果が順々に見えるように、随時進捗を原則公開

・主体者、財源ともに、民主導を優先(人、金、事を「つなぐ」)

 課題解決に向けた主体者、財源とも、民間主体に重点

・エリア(地域性)に応じた取組

推進体制

 副市長を推進本部の本部長に、木の文化・森林政策監を副本部長とし、全ての局外監及び各局長、区長を本部員として構成。推進本部の下に、課題ごとに、関係局の課長級・係長級職員を主体とする課題解決ユニットを設置し、必要に応じて関係する民間企業、大学等の参画を得て、実務者レベルで課題解決策の検討、企画立案、事業実施等を行います。

 課題解決ユニットは、「1 林業低迷」「2 担い手不足」「3 獣害」「4 自然災害」「5 人と森の関係の希薄化」の主要5課題ごとに設け、当面は、下記のユニットを設置しています。

 1 林業低迷

  (1)木質バイオマス活用促進 (2)木材利用・流通促進 (3)北山林業の活性化

  (4)チマキザサ再生 (5)竹林再生

 2 担い手不足

  (6)新たな担い手の育成

 3 獣害

  (7)シカ・イノシシ等の活用

 4 自然災害

  (8)倒木の未然防止対策

  (9)森林伐採・開発行為等事務連携

 5 人と森の関係の希薄化

  (10)グリーンツーリズム等による観光の分散化(ウィズ・アフターコロナ時代の観光創出) 

  (11)木育など環境教育・学習の推進 (12)新たな森林利活用促進と応援団づくり

課題解決ユニットの活動状況

木の文化・森林政策推進本部 課題解決ユニットの活動状況(令和5年2月末現在)
ユニット名 検討項目 活動状況
(1)木質バイオマス活用促進 ・木質バイオマス・熱利用事業、地域内エコシステム構築への支援 ・ユニット会議の開催(随時)
・先行事例のヒアリング
・京都市内において小規模な木質バイオマス発電・熱利用事業を検討する事業者との事業計画に関する協議、助言(随時実施)
・森林バイオマス発電設備の導入支援を盛り込んだ「地域脱炭素移行・再エネ推進交付金」事業計画に係る環境省の採択及び支援スキームの構築
(2)市内産木材の活用促進 ・公共建築物及び民間建築物等での木造・木質化の推進
・木づかい運動の推進
・ユニット会議の開催(随時)
・木材利用促進に関する広報活動、各種助成制度の周知
・公共建築物における市内産木材の最大限の活用に向けた仕組みづくりの推進
・都市の成長戦略「『木の文化首都京都』として人や投資を呼び込むプロジェクト」の推進
・木と暮らすデザインKYOTO EXHIBITIONの開催(令和4年7月)
・「京都のステキな木の空間」事例集の募集(令和4年8月)、市民投票の実施(同10月)
・木材利用促進月間における「KYOTO WOOD EXHIBITION2022」の開催、市民しんぶんでの特集記事掲載(令和4年10月)
・「京都市ウッド・チェンジアクション推進会議」の公民19団体での共同設置(令和4年10月)
・「京都市木づかい総合窓口」の開催(令和4年10月)
・第1回「京都市ウッド・チェンジアクション推進会議」の開催(令和5年2月)
(3)林業の成長産業化 ・ウッドショックを契機とした木材サプライチェーンの改革
(4)北山林業の活性化 ・北山杉の販路開拓 ・ユニット会議の開催(随時)
・民間事業者と連携した北山杉の販路拡大に向けた「産地と民間事業者によるプロジェクト」の創成
・民間事業者との連携による「京都から木の文化を考えるシンポジウム」の開催(令和4年3月)
・民間事業者との北山杉の利用促進協定の締結(令和4年8月)
・利用促進協定を締結した民間事業者による「民間サポートチーム」との継続的な協議(随時)
・WOODコレクション2023(東京)への北山杉PRブースの出展(令和5年1月)
(5)チマキザサ再生 ・採取、加工、販売を行う担い手の育成
・販路開拓及びブランド化の推進
・ユニット会議、チマキザサ再生委員会の開催(随時)
・チマキザサの栽培、文化継承、販路開拓等の推進に係る国補助金の活用
・市内小学校でのチマキザサの学習会の実施(随時)
・チマキザサを活用した商品開発・販路開拓に向けた飲食店、食品事業者向け説明会の開催(令和3年10月)
・地域の担い手グループ及びボランティアによるチマキザサ採取・選定作業の実施(令和4年7月~10月)
・保護区等へのチマキザサの移植(令和4年11月、12月)
・採取したチマキザサの飲食店等への初出荷(令和4年12月)
(6)竹林再生 ・竹を活用した商品開発
・放置竹林の整備促進
・ユニット会議の開催(随時)
・竹林管理団体、NPO団体への竹林再生、整備に関するヒアリング、現地調査等(随時実施)
・竹材を活用した新たな商品開発を検討、研究する事業者へのヒアリング(随時実施)
・放置竹林の解消に係る取組充実に向けた特命チームの設置
・公民連携ラボにおける竹林保全・活用モデルの提案受付(令和4年10月)
(7)森林伐採・開発行為等事務連携 ・関係機関による連携体制の構築
・違法行為への厳正な対応
・ユニット会議の開催(随時)
・森林伐採等に関する関係機関による連携体制の構築、盛土規制法(通称)に係る関係機関での情報共有
・違法行為への厳正な対応、現行法では対応が困難な森林内の小規模開発行為への対策の検討
・府市政策連携融合会議における意見交換(令和4年12月)
(8)新たな担い手の育成 ・林業の担い手確保に係る新たな対策 ・ユニット会議の開催(随時)
・令和4年度新規事業「森林経営管理人材育成事業」に基づく、林業の担い手確保に向けた取組推進(森林組合における人材採用及び育成への支援)
・将来の林業人材確保に向けた林業事業者、教育機関等への担い手育成、就職状況等に関するヒアリング(随時実施)
(9)シカ・イノシシ等の活用 ・京北地域の若手猟師等の取組支援
・ジビエの活用及び衛生管理の指導
・ユニット会議の開催(随時)
・猟友会等へのヒアリング、ジビエ実需者とのマッチング(随時実施)
・ウッディー京北におけるジビエ肉の販売開始(令和4年4月)
・市内飲食店での京北産ジビエを活用したメニュー提供開始(令和4年12月)
(10)倒木の未然防止対策 ・重要インフラ施設周辺森林整備事業の拡大実施
・民家裏等の倒木危険個所対策の推進
・ユニット会議の開催(随時)
・山間地域の配電線沿い及び民家裏の倒木被害の未然防止に係る関係機関・団体、インフラ施設管理者等とのモデル事業計画地の選定及び経費負担等に関する協議(随時実施)
・関西電力との「大規模災害時における停電復旧の連携等に関する基本協定」の締結(令和4年5月)
・府市政策連携融合会議における意見交換(令和4年12月)
(11)グリーンツーリズム等による観光の分散化 ・農山村資源を活用したグリーンツーリズム推進策の実施 ・ユニット会議の開催(随時)
・とっておきの京都プロジェクトと連携した北部山間地域等での観光誘客の実施(令和3年10月,11月)
・北部山間地域の関係団体、観光関係団体との協議、現地視察(随時実施)
・指定管理施設の活用や農林業体験、京北テレワーク拠点施設「ことす」と連携したグリーンツーリズムモニターツアーの企画、地域観光資源の情報収集(令和3年12月)
・京北商工会及び京都府旅行業協同組合等と連携した農山村資源情報の一元化及びモニターツアー等の実施(令和4年3月)
・「とっておきの京都プロジェクト」実証事業支援制度の活用による京北エリアのグリーンツーリズムの推進、北部山間かがやき隊との連携による地域資源の発掘、観光人材の育成
・庁内関係部署の取組による北部山間地域でのツアー等の実施、関係部署間の情報共有
(12)木育など環境教育・学習の推進 ・森林環境教育の充実 ・ユニット会議の開催(随時)
・子どもを対象とした新たな木育活動の展開に係る関係団体との協議、ヒアリング、先行事例の収集等(随時実施)
・環境教育に係る全庁の取組状況の調査・分析結果に係る協議
・幼稚園、保育園等への木材利用に係る助成制度の周知
・北桑田高校における中高生向け林業体験ワークショップの開催(令和4年8月)
・京北「ことす」での木工体験教室の開催(随時)
(13)京都ならではの新たな森林サービス産業の創出 ・森林空間を活用した森林サービス産業創出支援
・京北森林公園及び山村都市交流の森の活用
・ユニット会議の開催(随時)
・ウッドデザイン協会への参画及び「木と暮らすデザインKYOTO」の参加者拡大の取組等による事業者間の関係づくりの推進
・森林利活用促進支援事業(令和2年度事業)の活用事業者へのアンケート調査(令和3年8月)
・京北森林公園及び山村都市交流の森の活用に関するサウンディング型市場調査の実施(令和  3年9月)
・山村都市交流の森の今後のあり方に係る関係団体及び地元との協議(随時)
・「京北森林公園の土地等の活用事業者選定委員会」の設置及び活用事業者の募集開始(令和4年6月)
・「京北森林公園」活用事業者の選定(令和4年9月)
・「山村都市交流の森センターエリア等」活用事業者の募集(令和4年10月)
・「京北森林公園」及び「森林文化交流センター」設置条例の廃止(令和4年12月)
・「山村都市交流の森センターエリア等」活用事業者の選定(令和5年1月)
(14)応援団づくり ・「みどりプロジェクト」を発展解消させた新たな森づくり寄付制度の創設 ・ユニット会議の開催(随時)
・森づくりの取組に係る民間企業等の協力要請、協議等(随時実施)
・「みどりプロジェクト」協力企業への寄付の働きかけ(随時実施)
・令和4年度新規事業「森林の応援団づくり事業」に基づく、ガバメントクラウドファンディングを活用した森林資源・森林空間活用事業者の募集開始(令和4年6月)、支援事業者の認定(同8月)
・支援事業者7件のプロジェクトに係るガバメントクラウドファンディングによる寄付募集開始(令和4年9月)
・ガバメントクラウドファンディングにより寄付目標額を達成した5件のプロジェクトに係る補助金交付決定(令和4年11月)
・京都伝統文化の森推進協議会による森林保全活動に係るクラウドファンディングの実施、目標達成(令和5年1月)
・令和5年度「森林の応援団づくり」支援事業者の募集開始(令和5年2月)
各ユニットの活動については、Facebookページ「木になる通信」外部サイトへリンクしますで随時発信しています。

「木になる通信」(Facebookページ)

推進本部会議

 推進本部では年度当初に、本部長である副市長のもと、全ての局外監及び各局長、区長が集まり、森林を取り巻く主要5課題の解決に向けた取組の進捗の共有や当該年度の取組方針について意思決定を行う、推進本部会議を開催しています。

 推進本部会議の概要については下記から御確認ください。

  ■京都市木の文化・森林政策推進本部会議

推進本部幹事会

 推進本部では、課題解決ユニットの取組に関する情報共有や方針決定、課題解決ユニット間の連携及び連絡調整等を図るため、作戦本部となる幹事会を設置しています。副本部長が幹事長となり、局長級、部長級の職員により幹事会を構成しており、概ね4半期ごとに幹事会を開催し、課題解決ユニットの進捗管理と今後の取組方針に係る意思決定等を行っています。

 幹事会会議の概要については下記から御確認ください。

  ■京都市木の文化・森林政策推進本部幹事会

京都市木の文化・森林政策推進本部幹事会名簿

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お問い合わせ先

京都市 産業観光局農林振興室

電話:【農林企画課】075-222-3351【林業振興課】075-222-3346

ファックス:【農林企画課】075-221-1253【林業振興課】075-221-1253

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