平成22年12月京のあぜ道・京のやま道
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2016年6月6日
京のあぜ道・京のやま道
平成22年12月20日
ご存じですか?「松ヶ崎浮菜かぶ」「茎だいこん」「堀川ごぼう」
「京の伝統野菜」とはよく聞きますが,いったいどんな野菜のことなのか皆さんはご存じでしょうか?
京都市内には多くの伝統野菜がありますが,中には消費者の嗜好合わないために市場で流通しなくなり,生産が減少の一途をたどっているものがあります。
京都市では数少なくなった生産者に御協力いただき,京都の歴史と文化が詰まったこの伝統野菜の種子等の保存に取り組んでおります。

●松ヶ崎浮菜かぶ●

●茎だいこん●

●堀川ごぼう●
これらは,スーパー等ではなかなか目にしなくなってしまった,京都市北区,左京区で保存されている11月~12月に収穫期を迎える冬の伝統野菜です。
(北部農業振興センター)
○京の美味しい秋冬旬野菜○
寒さが厳しくなって参りました。みなさん,いかがお過ごしでしょうか。
今回の「京のあぜ道・京のやま道」では今が「旬」の4種類の秋冬野菜を紹介します。
○さといも○

中心のおいもは「おやいも」,周りのおいもは「こいも」と呼ばれ,どちらも食べられます。「おやいも」は「かしらいも」とも呼ばれ,「子孫繁栄」や「出世」を願って,お正月のお雑煮に使われることもあります。煮つけにすると美味しいです。
さといもを使った料理のレシピは「11月の京のあぜ道・京のやま道」に掲載中!
○聖護院かぶら○
左の写真の手前が一般的な西洋にんじん,右の写真の手前が金時にんじん。にんじんはカレー,シチューなど,冬に体のあったまるお料理によく登場します。また,西洋にんじんにはビタミンAの原料であるカロテン,金時にんじんには生活習慣病の予防に役立つリコピンを含んでおり,体に良い秋冬野菜です。にんじんケーキにしても美味しいですよ!
○みず菜○

京都市内で栽培されている大株のみず菜。スーパーなどで見かけるみず菜とはボリュームが全然違いますね!このことからも分かるとおり,近年は小束のものが多く出回っています。料理法としては,以前は「はりはり鍋」が有名でしたが,最近はサラダにもよく使われています。
○蕪,にんじん,みず菜を使ったレシピ○
紹介した旬野菜を使ったお料理のレシピです。
・蕪のみぞれ汁(4~6人分)

・材料
聖護院かぶら 2分の1個
金時にんじん 70g
くず粉 大さじ2分の1
カニ缶ほぐし身 適宜
水菜 少々(おつゆの色取り分)
生姜しぼり汁 大1
だし汁 1ℓ
酒 大さじ2
みりん 小さじ2
塩 小さじ3分の2
薄口しょうゆ 少々
・作り方
1 聖護院かぶらの皮を分厚くむく。3分の1を1.5cmの角切りにする。3分の2はすりおろし用となる。
2 金時にんじんは1cm角に切ってやわらかく茹でておく。
3 水菜はさっと湯通しして1cmの長さに切る。
4 だし汁に角切りの聖護院かぶらを入れて煮立てる。酒,みりんを入れ,あくを取りながらやわらかくなるまで煮た後,塩を入れる。
5 聖護院かぶらの3分の2をすりおろしてザルにとり,おろし汁を軽く切る。
6 4 に 5 と 2 を入れ沸騰させ,水溶きくず粉をまわし入れ,カニ缶を入れて再度煮立てる。
7 薄口しょうゆで味を加減し,水菜をちらし,生姜のしぼり汁を入れて仕上げる。
・コツなど
聖護院かぶら,金時にんじんの代わりに小かぶ,西洋にんじんを使っても美味しくできます。
聖護院かぶらや金時にんじん等の他にも,京都市内にある「京の旬野菜直売所」「時待ち食直売所」において,色々な京の「旬野菜」が手に入ります。
美味しくて,体にも良い「京の旬野菜」,みなさん是非召し上がってください!!

「京の旬野菜直売所」「時待ち食直売所」の地図のダウンロードはこちら。
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お問い合わせ先
産業観光局 農林振興室