森京都 村人のつぶやき1
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2013年3月18日
村人のつぶやき (平成17年1月11日更新)
広河原の小松華功さん(陶芸家・本名 小松 功さん)
土を生かす焼き物を
いちめんに立ち込めていた乳白色の朝霧が薄らいでくると,色づき始めた木々が朝日を浴びて黄金色に輝く。広河原能見。能見川と山の合間のわずかな平地に数軒の萱葺き民家が点在している。いちばん近いバス停からでも歩いて30分。冬は豪雪に悩まされる。
ふるさとの長野県辰野から京都へ来たのは30数年前。知人のあっせんでここに窯を開いて20数年になります。蕗が生い茂っていたので蕗窯と名付けました。この地域でなければという思いはありませんでしたが,今では能見のこの適当に狭い空間が好きです。
御所に建設中の京都迎賓館の庭に飾る大皿の製作を仕上げたところです。直径1メートル30センチほどの大皿です。絵柄は御所にちなんで枝垂桜など。知り合いの日本画家が描きました。
作る人の内面を映し出したものが焼き物本来の姿。自分を表現せず技巧に走る作品には不満です。人に媚びず好いものを作ろうという気持ちが必要。それには肩書きに左右されず裸の目でものを見ることが大事ではないでしょうか。
土にこだわる。土を生かしたい。そのため土探しに走り回っています。土によっていろいろな手触りや肌合いの焼き物が出来るから。
ふるさとの土で焼いてみたい。それが,今一番思っていることです。
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