中京みらい図鑑　第5弾「ポストコロナ社会に対応した柔軟で開かれた地域組織づくり」編を開催しました！

　中京区役所では、第3期中京区基本計画の推進に努めており、計画の目標について広く区民の皆さんと共有し、一緒に取り組んでいくため、「中京みらい図鑑」と題し、シンポジウムやワークショップを実施しています。

　令和5年9月9日土曜日に「中京みらい図鑑　第5弾『ポストコロナ社会に対応した柔軟で開かれた地域組織づくり』編」を開催しました！「地域活動におけるICTの活用」をテーマにした今回は、50名近くの方々にご参加いただきました。

　基調講演では、中京区基本計画推進会議の座長で花園大学 社会福祉学部社会福祉学科 准教授の深川 光耀先生から、地域組織の社会資源としての重要性とそこに内包されている課題、そしてデジタル化などを通して地域活動をアップデートしていくことの必要性をお話しいただきました。

　意見交流ワークショップでは、事務局から地域活動の中でのICT活用事例などを紹介した後、それぞれのテーマに分かれて地域活動の課題や今後の活動運営のアイデアについて活発な意見交換が行われました。

★意見交換の記録（一部抜粋）

・スマホを持っていても使えていない高齢者は多い。
・高齢者もスマホを使いこなしたいというモチベーションをもってもらうことが重要（孫の写真・動画を見たい！）。
・独居の高齢者の見守りにICTを使えないだろうか。
・デジタル回覧板と紙の回覧板を併用し、将来的には紙を減らしていきたい。
・地域に気軽に参加できるスマホ教室がほしい。
・スマホ教室の講師としてなど、学生のような若者が継続的に地域に入る仕組みが必要。
・オンライン会議を導入することで、参加のハードルを下げて担い手を増やしたい。
・オンライン決済を自治会費等の集金に活用したい。
・アナログとデジタルの併用による柔軟な対応が求められる。

・若者の意見が聞けたことが良かったです。

・若い世代も地域への貢献の意識が強いことがわかり目からうろこでした。

・同じ悩みを持っている人がいるのがわかり力づけられました。

・自治会加入者と非加入者・若者の間で交流できる機会をつくり、それを通して参加者を増やしていきたい。

・ICTとまちづくりという新しい視点から物事を考えることができました。

・町内会の役員不足に苦労しているのでICTを活用して解決したいです。

・自治会活性化に向けて、従来のリアルの活動・つながりと別に、SNS等によるゆるやかなつながりを持った体制を考えていきたい。

令和5年9月9日（土曜日）午後2時～午後4時（受付：午後1時半～）

中京区役所4階 第1会議室
（〒604-8588　中京区西堀川通御池下る西三坊堀川町521）

講師：花園大学 社会福祉学部社会福祉学科 准教授　深川 光耀 氏

自治会、町内会等の地域コミュニティに関する現在の全国的な潮流や課題について話題提供いただくとともに、地域活動の中でのICTの活用事例等を御紹介いただきました。

新しい地域活動のあり方や各自の町内での取組、学生等の若者が持続可能な地域活動のために貢献できることなどについて、テーマごとの小グループに分かれて意見交換を行っていただきました。

　中京区は、地域住民が主体的にまちづくりに取り組むという自治意識を脈々と受け継いできました。しかし、近年は、ひととひとのつながりが希薄になりつつあり、地域コミュニティ活動への参加が減少している傾向にあります。また、コロナ禍を機に新しい地域活動のあり方が模索されています。

　中京区の住民自治の歴史と伝統のなかで培われた「地域力」を未来に引き継いでいくために、自治会・町内会の活動を支援し、地域コミュニティの活性化を推進していきます。