京都市図書館における居心地の良い空間創出事業 POP-UP LIBRARY KYOTO & BOOKS
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2025年9月9日
京都市図書館の新しい図書館構想策定を見据え、社会実験として図書館内に仮設空間を創出し、効果検証を行う事業として「POP-UPLIBRARY KYOTO &BOOKS」を実施します。
本事業では組み立て式の家具などを用いてPOP-UP空間を創出し、令和7年10月18日(土曜日)~令和8年2月20日(金曜日)の期間で左京図書館、中央図書館、右京中央図書館の3館を巡回するとともに、創出したPOP-UP空間において、様々なイベントを実施しながら市民ニーズを把握し、課題解決に向けた検証を進めていきます。

【背景と目的】
京都市の図書館については、昨年度末に策定しました「新京都戦略」において、公共空間をまちに開くパブリック「テラス」プロジェクトをリーディング・プロジェクトに位置付け、図書館の多機能化・サードプレイス化を掲げております。
一方で、現在の京都市図書館は、狭隘かつ古い造りにより、座席に余裕がなく、とりわけ中央図書館の施設規模は政令市の中で最も小さく、さらに20館のうち13館が築年数30年を超えるなど、図書館をサードプレイスとするためには、様々な課題がある状態です。また、利用者登録率も23.8%と市民の1/4未満に止まり、利用者の世代も高齢者や子育て世代に偏っている状況にあります。
これらの課題解決に向けた取組の一つとして、本事業を実施いたします。
【事業概要】
■左京図書館(〒606-8103京都市左京区高野西開町5左京合同福祉センター2階)
令和7年10月18日(土曜日)~令和7年11月21日(金曜日)
■中央図書館(〒604-8401京都市中京区聚楽廻松下町9-2)
令和7年11月22日(土曜日)~令和8年1月16日(金曜日)
■右京中央図書館(〒616-8104京都市右京区太秦下刑部町12サンサ右京3階)
令和8年1月17日(土曜日)~令和8年2月20日(金曜日)
●各図書館におけるテーマ及び関連イベント
■テーマ 「BREAK&BOOKS コーヒーと本を楽しむひととき」
■関連イベント:コーヒーの淹れ方ワークショップ
ボードゲームパーティー
日時:10月18日(土曜日)午前10時30分~正午/午後2時~3時30分
内容:参加者は美味しいコーヒーのレクチャーを受け、淹れたてのコーヒーを片手に読書を楽しんでいただけます。
<中央図書館>
■テーマ 「FIND&BOOKS 本とくつろぐ、新たな発見につながる」
■関連イベント1:キッチンカーがやってくる!/みんなのオススメ近隣MAPを作ろう!
日時:11月22日(土曜日)午前11時~午後4時(予定)
内容:ピロティに1日限定のPOP-UP空間を創り、キッチンカーを呼び、併せてイベント参加者や司書による図書館周辺のお薦め場所をまとめた近隣マップを作成し、周辺の新たな魅力発見につなげます。
■関連イベント2:本でつながる「物々交換の本棚」の開設!
日時:11月22日(土曜日)
内容:参加者が不用になった本を包装し、メッセージコメントだけ添えて本棚に並べ、気になる本と交換する「物々交換の本棚」を開設します。
■関連イベント3:中高生限定の自習空間「リブスタ」開設!
日時:11月26日(水曜日)~12月8日(月曜日)のうち、平日の午後5時15分~8時
内容:平日17時に閉まる1階の児童書コーナーを活用し、定期テスト前となる期間に、中高生限定の自習空間「リブスタ」を開設します。個人やグループで利用してもらい、今後の課題を検証していきます。
<右京中央図書館>
■テーマ 「MEET&BOOKS 本と出会う、多世代と交流する」
■関連イベント1:ZINE(ジン)制作ワークショップ
日時:1月17日(土曜日)午後1時~5時
内容:サンサ右京の4階ラウンジやテラスを活用して、ZINE(ジン)※1制作ワークショップを開催します。自分の好きなことを自由に表現する図書館で初の試みです。
※1 ZINE(ジン)とは、自分の思いや表現を自由にまとめた個人制作の小冊子のことです。
■関連イベント2:図書館カフェの開設
日時:日程調整中
内容:「気ままおやじ会右京」の協力により社会実験として図書館カフェを開設し、利用者や司書の声を基に効果や課題を検証していきます。
■関連イベント3:コミュニケーションライブラリーの実施
日時:日程調整中
内容:ホワイトボードを活用したコミュニケーションライブラリーを実施し、図書館内でのコミュニケーションを広げていきます。この企画はSFC未来構想キャンプ※2から生まれた高校生のアイデア活用し企画しました。
※2 SFC未来構想キャンプとは、慶應義塾大学SFC(大学湘南藤沢キャンパス)による、高校生に自由闊達な議論等を通じて、大学における知的活動の本質を体験してもらうワークショップイベントです。令和7年8月4日(月曜日)~5日(火曜日)に「公共施設・公共空間のひらき方」をテーマに、京都市内で開催され、右京中央図書館等でフィールドワークが行われました。
●効果検証~報告について
イベント開催時にアンケート調査を行い、利用者のニーズを把握します。
また、利用者だけでなく、図書館司書・現場職員にもアンケート調査を実施し、空間創出や各種イベントにおける効果、課題の検証及び新しい図書館構想に向けたエビデンスとしていきます。
●広報について
チラシや特設WEBサイトおよびInstagram等様々な媒体でリアルタイムに情報を発信していきます。
<Instagramによる広報>
メインターゲットとなる現役世代、中高生、大学生に対する広報媒体としてInstagramを新たに開設し、関連するイベントも含めて、情報を発信していきます。
<特設サイトによる広報>
事業実施にあたり、イベント情報の発信や、イベント参加申し込みなどを行える特設サイトを開設します。
<ロゴマークを活用した広報>
チラシ・Instagramなどの広報活動で活用するロゴマークを作成しました。座って本を読んでいる人にみえるようなデザインとなっております。

ロゴマーク
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京都市教育委員会 生涯学習部施設運営担当
電話:075-801-8822
報道発表資料
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