柏野小・翔鸞小学校の統合について

　北区の柏野小学校（令和4年度児童数110名）は児童数の減少を受け、隣接する上京区の翔鸞小学校（令和4年度児童数186名）との統合について、これまで両校PTA及び両学区で協議を進められてきました（両校ともに衣笠中学校区）。

　令和4年11月、令和7年4月から柏野小学校を翔鸞小学校へ統合する（翔鸞小学校の校名変更はしない）ことを柏野・翔鸞両学区で合意され、令和4年12月20日に、両学区及び両校PTA、学校関係者で構成する「柏野・翔鸞小学校統合準備委員会」から教育委員会に統合要望書が提出されました。

　教育委員会では、統合要望書の提出を受け、令和7年4月に学校統合を実現するための具体的な諸準備を進めていきます。

(1)柏野小学校では、児童数の減少を受け、平成24年度からPTAにおいて、子どもたちのより良い教育環境について検討を重ねられ、平成29年2月に「学校統合の実現に向けた取組を推進すること」をPTA臨時総会で決議されました。平成29年5月の柏野小学校学校運営協議会では、柏野小学校PTAが決議内容を報告、学校運営協議会はPTA決議に賛成され、その旨住民に周知されました。

(2)翔鸞小学校PTAは、柏野小学校PTAから統合検討の依頼を受け、協議を重ねた結果、平成31年3月に「柏野小学校との統合について前向きに両校で話し合いを始めること」をPTA総会で決議されました。

(3)平成31年4月から両校PTA代表者で協議された結果、令和元年10月に「柏野小学校と翔鸞小学校の学校統合が望ましい」という方向性を確認されました。令和2年2月には両校の統合について、翔鸞小学校PTAから翔鸞地域での検討を依頼されましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により継続的な協議が困難となりました。

(4)令和4年度になり両地域で協議を進められ、翔鸞住民福祉協議会とPTA代表者からなる翔鸞小学校統合問題検討委員会では7月に、柏野学区自治連合福祉協議会では9月に、両校の統合推進の方向性を確認され、その旨住民に周知されました。

(5)10月には、両地域と両校PTAの代表者及び学校関係者からなる「柏野・翔鸞小学校統合準備委員会」を発足され、11月の第2回会議において、これまでの地域での議論やPTA決議を踏まえ、「令和7年4月に、柏野小学校を翔鸞小学校へ校名変更することなく統合する」ことを最終合意されました。

〇令和7年4月から、柏野小学校を翔鸞小学校へ、校名を変更することなく統合していただきたい。

〇統合にあたっては、両校の教育内容を融合し再構築を図るなど、教育活動の充実に努めていただくとともに、翔鸞小学校において必要な施設を改修し、子どもたちがいきいきと活動できる教育環境を整備していただきたい。

〇子どもたちや保護者が戸惑うことなく、安心して統合の日が迎えられるよう、十分な教育的配慮のもと、両小学校児童による事前交流など統合準備の取組を進めていただきたい。

〇通学路が変更となる柏野小学校区児童の通学安全対策については、地元や保護者はもとより関係機関とも十分連携して、万全を期していただきたい。

〇閉校となる柏野小学校については、地元の自治活動による利用に配慮するとともに、跡地活用については、地元の意向を反映して進めていただきたい。

「柏野・翔鸞小学校統合準備委員会」が検討状況を地域に周知するために発行し、両地域の各家庭に配布されました。

　円滑な統合を目指し具体的な取組を進めるため、統合準備委員会の組織を引き継ぐ「柏野・翔鸞小学校統合推進委員会」が令和5年5月17日に発足。統合に向けた諸課題について協議が進められています。

　令和5年5月29日には、京都市会において小学校条例が改正され、令和7年4月の学校統合が正式に決定しました。

　統合時のPTA組織や、保護者や児童の関わりの深い事項を協議する「柏野・翔鸞小PTA代表者会」が令和5年7月12日に発足。新しいPTA規約等についての協議が進められています。

　令和7年4月の学校統合に向け、地域・保護者・学校・行政が一体となって、両校・両学区の良さを融合した新しい翔鸞小学校となるよう、取り組んでまいります。

「柏野・翔鸞小学校統合推進委員会」が検討状況を地域に周知するために発行し、両地域の各家庭に配布されました。