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京都市交通局

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東西線50系車両

ページ番号296678

2022年6月1日

東西線50系車両 ~Subway Tozai Line "Type-50"~


            外観

 地下鉄東西線,六地蔵~太秦天神川間を走る車両として,6両17編成,計102両が在籍しています。

 第1次車両は,平成9年の醍醐~二条間の部分開業時に製造しました。準小型車両ではありますが,21世紀の車両として新たな発想のもとに安全性,快適性を基本に,製作当時の最新技術を駆使して製造した車両です。

 第2次車両は,平成16年の六地蔵~醍醐間の延伸開業時に製造しました。基本的に第1次車両の仕様を踏襲していますが,さらなる快適性の向上のため,防音車輪の採用,連結器緩衝装置の変更などを行っています。

 

デザイン


        外観形状検討スケッチ


            内装

50系車両は,以下の考え方のもと,製造いたしました。

●車両の顔である先頭部の形は,スピード感を強調すると共に,親しみやすさ,優しさを表現する。

●色彩は,京都の伝統やわび,さびを表現するとともに,暖色系の「朱色」 をメインカラー帯として車体に配し,「紫色」 をサブカラーとして配色する。

●室内は,明るさや居住性を考え,天井や壁面は白色系統を採用し,シートは車体のサブカラーである紫色とし,床面は落ち着いた色彩のツートンカラーとする。

 

車体


      軽量ステンレス構造の構体


 前面非常はしごを
  展開した状態

 車体は,軽量ステンレス構造の準小型車両で,前頭形状は,腰部を頂点に上下とも後に傾斜させ,横方向を大きな曲面として構成しています。ガラス窓付の非常扉を配置し,前面窓を縁のない構成とすることで運転視界の向上を図るとともに,車体との一体感を出しています。これにより,スピード感や未来志向,そして京都らしい優美さを感じさせるシャープかつ優しいイメージとしています。

 準小型車両ながら,客室内は天井の高さや窓の面積を大きくとり,圧迫感や閉塞感のないように配慮しています。また,各車両には車椅子スペースと優先席を設けるとともに,出入り口のステップには傾斜を設けて,ホームとの段差を少なくし,車椅子での乗降がスムーズに行えるようにしています。

 

優先席,車椅子スペースおよび車内通報装置


         優先座席エリア


       床貼りシートデザイン


       吊手デザイン

 優先座席を必要とされるお客様に,これまで以上に優先座席を御利用していただきやすくなるよう,また,そうでないお客様には,優先座席であることを明確に認知していただけるよう,平成29年度に優先座席エリアをリニューアルしました。
 床貼りシートの設置,吊手の色と高さの変更,優先座席の位置変更によるエリア化を行っています。

 


         車内通報装置

 客室の車内通報装置の通報スイッチを押すと,乗務員に表示灯とブザーで知らせ,客室と乗務員の間で通話が可能となります。

 


 01~17編成

東西線50系優先席,車椅子スペース及び車内通報装置のアイコン一覧


各車両には,優先席,車椅子スペースおよび車内通報装置を設けています。

 

機器


           床下

 都心の新しい交通網を形成する電車として,乗客へのサービス向上,省エネルギー,そしてメンテナンスフリー化を実現するべく,数々の新技術を導入した車両としています。基本的にはTc,M1,M2の3両で1ユニットを構成しており,M1系にはVVVFインバータ制御装置を主体に主回路機器を,M2系にはSIV補助電源装置などの機器を搭載しています。
 また,先頭車Tc系には,ATC/ATO装置などの保安装置,空気源関係機器を搭載しています。
 準小型車両であることから,各車とも床下機器の配置は,諸条件を検討して工夫しています。

 

台車


           台車

 台車はモノリンク式ボルスタレス台車としています。構造は,Zリンク式けん引装置を用いたボルスタレス方式で,空気ばねは乗り心地のよいものを採用しています。
 基礎ブレーキ装置にはユニットブレーキを採用し,応答性および保守性の向上をはかりました。

 

集電装置


          パンタグラフ

 集電装置は,M1系2両に各2台取り付けています。50系車両では,車両限界と屋根面との差が小さいため,構体の一部を低屋根構造とし,集電装置折りたたみ高さが160㎜の小型のパンタグラフを設置しています。
 パンタグラフの動作方式はバネ上昇空気下降式であり,枠組構成はひし形で,耐食性の良いステンレス製としています。

 

機器の更新

制御装置等の更新


      低圧電源装置(更新後)

 平成9年の東西線の開業から年月が経ち,電気部品が製造中止となり,修理できないものが出始めたことから,車両の安全性を維持するため,制御装置等の更新を行っています。各装置の基本仕様は更新前と同じですが,故障が起こりやすい部位の仕様変更や,保守部門での保守性向上・操作性向上を図っています。

(更新対象の機器)

 制御装置,ブレーキ装置,低圧電源装置,モニタ装置,ATC/ATO装置,IR無線装置,画像伝送装置

 

室内灯のLEDへの更新


           室内灯

 室内灯の蛍光灯具の更新に合わせて,LED化しました。LED化することにより,省エネルギー,省メンテナンス,廃棄物(管球など)の抑制をすることができます。

 

案内表示装置の更新


  車内案内表示器(フルカラー液晶方式)


          正面表示器
        (カラーLED方式)

 機器の更新に合わせて,車内案内表示器を,4箇国語(日・英・中・韓)表示機能付きフルカラー液晶方式に更新しました。あわせて,正面表示器(車外)も,カラーLED方式に更新しました。

 


                     緊急案内の表示例

 緊急時に,上記の例のように車内案内表示器に表示します。(※写真は烏丸線10系第3次~6次車両のものですが,緊急時の表示内容は東西線50系も同様です。)詳細は,下記のリンク先をご覧ください。

  緊急時の車内案内表示器の表示内容(烏丸線10系第3次~6次車両および東西線50系)

 

主要諸元

 

 

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お問い合わせ先

京都市 交通局高速鉄道部高速車両課

電話:075-863-5263

ファックス:075-863-5269