地下鉄のつくり方-パイプルーフ工法
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2014年7月2日
路面電車を運行させながら道路下に構造物を構築する場合や,大規模重要地下埋設物の下に構造物を構築する場合等に有効で,その名前の通りパイプで屋根(ルーフ)を作りその下を掘削,構築し地下空間を確保する工法です。
パイプルーフ施工手順
地下鉄東西線御陵駅工区の場合です。この工区では,府道四ノ宮四ツ塚線および京津線日ノ岡~御陵間(京都市山科区)の道路部,軌道部3.5~7.5mの深さに3階立ての駅舎約300mを構築する工事です。
1.現状 | 中央に京阪電鉄京津線が運行していて,両側に幅2mの歩道があり幅3.5mの車線が1車線ずつある 総幅17.5mの道路下に駅を構築します。 |
2.路上杭打設・立坑掘削坑 | 道路脇の民地に土留杭を打設し,掘削し発進立坑と到達立坑をつくります。 |
3.横断パイプルーフ圧入工(道路と交差する方向) | 発進立坑から押し込み装置によりφ600のスチールパイプを圧入します。 |
4.縦断パイプルーフ圧入工(道路と平行方向) | 発進立坑から押し込み装置によりφ800のスチールパイプを圧入します。 |
5.本体立体同時施工 | パイプルーフ圧入後,全断面にて掘削し, 2m毎に仮支保工をハンドリングマシンにて組立ます。 |
6.構築完成 | 側壁及び上床版を構築して完成です。 |
縦断パイプルーフ先端部
路下仮志保工(全断面掘削)作業中の様子
"ハンドリングマシン
縦横断路下空間から本体土留杭及び縦横断パイプルーフ支持杭を施工します。"
路下杭工(路下MACH工法)作業中の様子
"超低空頭路下杭打機
本受桁設置後,地下1階の床版から順々に地下2階,地下3階とコンクリート打設を行い築造します"
立体同時施工(B1スラブ打設)作業風景
お問い合わせ先
交通局 高速鉄道部 技術監理課
電話: 075-863-5216
ファックス:075-863-5239