地下鉄のつくり方-山岳トンネル工法
ページ番号6917
2014年7月2日
この工法は,山の中の岩盤を掘進するのに適した工法です。環境条件等を考慮して全て機械により掘削しました。現在では,山岳工法の中でもNATM(New Austrian Tunnelling Method)が主流です。
NATMとは,掘削後早期に,掘削した岩盤の緩みが大きくならない内に,コンクリートを吹き付け,鋼製支保工を建て込み,ロックボルトを打設して,トンネル周辺の岩盤のアーチアクションも期待して構造物を安定させ構築する工法です。
1 | 上半部施工 | 断面の上半分を先行して施工します。 |
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2 | 上半部掘削 | ロードヘッダーS200という機械で掘削します。 |
3 | ずり出し | 掘削した岩ずりを坑内運搬し,立坑内で地上へ持揚げ,指定処分地へ搬出します。 |
4 | 一次吹付 | 吹付ロボットでコンクリートを吹付けます。 |
5 | 鋼製支保工 | トンネルの形に曲げたH型鋼を建込みます。 |
6 | 二次吹付 | 鋼製支保工ごと吹付けロボットでコンクリートを吹付けます。 |
7 | ロックボルト | ロックボルトという鉄筋のような棒をジャンボで打込みます。 |
8 | 下半部施工 | 断面の下半分を後続施工します。 |
9 | 下半部施工 | ロードヘッダーS200やブレーカで掘削します。 |
10 | ずり出し | 掘削した岩ずりを坑内運搬し,立坑内で地上へ持揚げ,指定処分地へ搬出します。 |
11 | 一次吹付 | 吹付ロボットでコンクリートを吹付けます。 |
12 | 鋼製支保工 | トンネルの形に曲げたH型鋼を建込みます。 |
13 | 二次吹付 | 鋼製支保工ごと吹付けロボットでコンクリートを吹付けます。 |
14 | ロックボルト | ロックボルトという鉄筋のような棒をジャンボで打込みます。 |
15 | インバート(底部分)施工 | トンネルの底部分の施工します。 |
16 | インバート掘削 | ブレーカやこそく用バックホウで掘削します。 |
17 | ずり出し | 掘削した岩ずりを坑内運搬し,立坑内で地上へ持揚げ,指定処分地へ搬出します。 |
18 | インバート吹付 | 吹付ロボットでコンクリートを吹付けます。 |
19 | 防水シート張り | 防水シートを張ります。 |
20 | インバートコンクリート | 鉄筋を組立てコンクリートを打設します。 |
21 | 中埋めコンクリート | コンクリートを詰めます。 |
22 | 防水シート張り | 上下半部分の防水シートを張ります。 |
23 | 覆工コンクリート施工 | 覆工セントル(鋼製移動式型枠)によって上下半部分のコンクリートを打設します。 |
上の図は,地下鉄東西線安朱工区(山科・御陵間:京都市山科区)の山科疎水が流れる山の下に構築した,単線並列のNATMの支保パターンです。
お問い合わせ先
交通局 高速鉄道部 技術監理課
電話: 075-863-5216
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