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京都市北区

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3章 ライフステージや属性に応じた取組

ページ番号288699

2021年8月31日

1 あらゆる世代と共に基本計画を推進するために

 北区は,各学区における意欲的な地域交流行事,医療・介護機関,銀行等が連携した高齢者の見守り活動,若手の方々による地域活性化を目指した取組,地域住民による子ども食堂や子育てサロンの開設等,様々な領域で活発な地域活動が行われるなど,地域コミュニティが持つ“つながり”が強いことに特色があります。
 前章に掲げる「まちの将来像を実現するための13の目標」に向けて,“つながり”を大切にしながら,区民,各種機関,商店街,企業,大学,行政等多様な主体が一体となった取組が進んでいます。
 一方,全国的には,ライフスタイルや価値観の多様化などにより,地域活動との関わりが少ない方々も一定数見られます。“つながり”が強い北区においても,例外ではありません。
 こうした中においても,北区がこれからも暮らしやすく,魅力的なまちであり続けるためには,より多くの区民の皆様が自分ごとと
してまちとの関わりを持つ,“つながり”の力によるまちづくりが重要な役割を果たします。

 そこで,本計画では,より多くの区民の皆様がまちとの“つながり”を身近に感じ,まちづくりに参加してもらえるよう,あらゆる区民の皆様を包含する10のライフステージや属性(以下「ライフステージ等」といいます。)ごとに「13の目標」の実現に向けた取組を再整理。これまでに皆様からいただいた, 1,000件にも上る取組アイデアを10のライフステージ等ごとに集約し,具体的なアクションとして示しています。この計画を見たあらゆる世代の方々に興味・関心を持っていただき,自発的,自然発生的に本計画の推進が促進されるよう取り組んでいきます。

※3章で扱う「まち」とは,北区を範囲とした,そこに住む様々な人,社会福祉協議会や北青少年活動センターなどの機関,商店街,企業,大学,行政も含めた多様な主体の相互の関係により生み出される,まちを育む「緩やかな連帯の場(ネットワーク)」を指すものであり,インフラなどの都市基盤を指すものではありません。

<10のライフステージや属性>

ライフステージ

1 子ども世代

2 若者世代

3 働き世代

4 高齢世代1

5 高齢世代2

属性

6 大学生

7 子育てする人

8 北部山間地に暮らす人

9 障害のある人

10 外国から来た人

2 まちは手を取り合ってこんなことに取り組みます 10のライフステージ等ごとの取組アイデア

子ども世代

家族のかたちや暮らしの変化,学業や習い事などの忙しさから,異なる世代の人と関わる機会が減っているが,成長していく中で未来に多くの可能性を秘めている世代

子ども時代の思い出を地元でたくさんつくってほしい。北区の様々な人と出会い,色んな価値観に触れてほしい。まちはそんな風に考えています。

 

<”つながり”が生まれると>

学校や年齢を問わない知り合いが増えるかも

まちでの楽しい思い出が増えるかも

まちに子どもの姿が多く見られるようになり,活気が生まれるかも

北区を好きになり,大人になってからもまちに愛着を持ってくれる子どもが増えるかも

 

<まちは手を取り合ってこんなことに取り組みます>

様々な価値観と出会えるように,北区の多様な人や場所,歴史,文化等に触れ合う機会をつくります。

action01 公園などを活用しながら,地域と子どもが関わることができる機会をつくります

・公園,寺社等を遊びの場所として活用するなど,地域の資源をいかし,子どもが集まるきっかけをつくります。

・地蔵盆や夏祭りなどで,子どもが企画したことをまちで実現できる環境をつくります。

action02 子どもたちが多世代と共に安心して過ごすことのできる居場所をつくります

・児童館や地域で行われている子育てサロン,子ども食堂など,子どもが安心して集える居場所を増やします。

action03 子どもたちが北区の様々な人,仕事や暮らし,文化に触れる機会をつくります

・文化的・歴史的な背景が違うことによる価値観や特性,環境の違いに触れる機会をつくります。
・ 地域企業や農林業など,北区にある身近な職業を体験できる機会をつくります。
・ 北区に住む文化人などが講師となり,生活文化も含めた「ほんまもん」の文化や芸術を分かりやすく紹介したり体験できる講座を子ども向けに開催します。

 

<まちで既に取り組んでいること>

北区内の子ども食堂

北区には,商店街,飲食店,教会,大学,社会福祉施設,地域の各種団体等様々な主体が開催する子ども食堂があります。どのような環境に置かれた子どもでも優しく迎えてくれる子どもの居場所が育まれています。

『新春上賀茂神社 子ども書初め』上賀茂神社新春書道奉納実行委員会

子どもたちに伝統文化である書道をより身近に感じてもらうことを目的に,上賀茂神社において,書初めが行われています。また,字の上達を願って「書道上達願い納め」も実施されます。

若者世代

就職などで地域との関わりが薄れることも多いが,社会での新たな出会いや経験を積み重ね,自分の可能性を模索している世代

新たな出会いや経験から生まれるアイデアを多くの人と共有してほしい。新しい情報やツール等をいかして,まちを楽しんでほしい。まちはそんな風に考えています。

 

<”つながり”が生まれると>

様々な人とのつながりの中で,アイデアが生まれたり,それを実現する機会が増えるかも

自分の得意なことが人の役に立つ経験ができるかも

新しいアイデアを通じて,まちが元気になるかも

若い世代の流行を通じて,新しいまちの魅力発信ができるかも

 

<まちは手を取り合ってこんなことに取り組みます>

情報や流行に敏感な若者が出会い,そこで生まれるアイデアが実現できるよう,同世代が集える機会をつくります。また,北区でのライフスタイルを知る機会をつくります。

action01 若者のアイデアを地域で共有し実践する機会をつくります

・ 若者に向けて情報をSNS※や各種メディアを活用して発信します。
・ 学区や神社のお祭などで,若者のアイデアや企画を実現できる環境をつくります。
・ 地域への愛着の基礎となる,同級生同士のつながりの継続や,趣味や興味を通じた新たなつながりづくりなどを支援します。
・ 地域でこんなことしたい!」を起点に,アイデアを集め,実践につなげる仕組みをつくります。

action02 若者が安心して過ごすことのできる居場所をつくります

・地域の行事等を身近に感じ,安心して参加してもらうため,同年代の参加者の声を紹介します。

action03 北区に住み,働く人の暮らし方や仕事を知る機会をつくります

・地域企業や農林業など,北区にある身近な職業を知る機会をつくります。
・北区内の多様な事業所や北区内でいきいきと働いている人のライフスタイルを紹介し,就職先候補を増やします。


 

<まちで既に取り組んでいること>

『ユースワーカーによる相談窓口』 北青少年活動センター 

若者が将来に向けて自分自身の力で歩み出せるように,ユースワーカー(センターのスタッフ)が日頃から関係をつくり,話しやすい存在として様々な相談に耳を傾け,サポートされています。

『パトラン(パトロール・ランニング)』 チームKUSABI

赤色のTシャツが目を引く,若者を中心に構成されるランニンググループ。全国で走りながら地域の見守りに取り組まれています。令和元年夏には,北区内初のグループが大将軍学区で発足。楽しみながら,緩やかにまちづくりに貢献できる好事例です。

働き世代

社会での経験を積み重ね,多様なスキルや趣味,特技などを身に付けているが,人生の様々な転機や責任,忙しさなどからストレスを抱えることも多い世代

地域や人とのつながりを通じて,まちでの楽しさや役割を見出してほしい。将来に向けて,豊かな生き方のヒントを見つけてほしい。まちはそんな風に考えています。

 

<”つながり”が生まれると>

まちでの活動を通じて,仕事等のストレスから解放され,ワクワク過ごせる時間ができるかも

自分の得意なことが人に役立つ経験ができるかも

将来的に,まちに関わってくれるまちづくりの仲間(担い手)が増えるかも

様々なスキルや趣味を持つ人とつながることで,地域活動の幅が広がり,まちの魅力が高まるかも

 

<まちは手を取り合ってこんなことに取り組みます>

充実した生活を送れるように,楽しみながら関わることができる,仕事や家庭以外のコミュニティを提案します。

action01 これまでに培われてきた多様な経験やスキルまちづくりや社会貢献につなげる仕組みをつくります

・地域の会議や活動などの時間短縮や役割の分散化など地域活動への負担を軽減し,多くの人が参加しやすい環境をつくります。
・SNSや各種メディアを活用し,地域の文化やまちづくりなどに関する情報を分かりやすく発信します。
・趣味や特技をいかしながら地域の課題解決を図るような,気軽に楽しく参加できるまちづくり活動を推進します。
・働き世代のアイデアを活用し,地域企業等が事業を通じて地域と共に発展し,地域コミュニティの中でビジネスアイデアが生まれるような機会をつくります。

action02 楽しく健康であり続けるために,まちでの学びや交流を育む機会をつくります

・大学や文化施設等での講座やイベントを通じ,生涯にわたる学びや交流の機会をつくります。

action03 北区に住み,働く人の暮らし方や仕事を知る機会をつくります

・地域企業や農林業など,北区にある身近な職業や,そこで働く人の暮らし方を知り,視野を広げる機会をつくります。

 

<まちで既に取り組んでいること>

『北区 文化に親しむ交流会』 日本の文化に親しむ会

地域の有志が北区の茶道宗家(速水流家元)と共に北区の様々な資源とコラボし,北区が誇る「ほんまもん」を伝えるお茶会を開催。誰もが伝統文化との距離感を縮め,地域に誇りを持って,心豊かに暮らせるまちづくりを目指されています。

『もとまちもっちーチャンネル』 元町まつり実行委員会

 「元町全員がお友達!」をテーマに,元町学区の地域力を高める活動を実施。令和2年度は,コロナ禍で開催できなかった元町まつりに代えて,地域住民の皆様から集めた様々な動画やクイズを動画共有サービスで公開し,次年度のまつりに向けて想いを温められています。

高齢世代1

仕事や子育ても一段落し,自分のために使う時間が増えてくる一方で,生活基盤の変化や介護などに悩むこともある世代

これからも健康的な生活を送るために,趣味を楽しみながら元気に過ごしてほしい。特技や経験をいかしながら,新たな出会いを楽しんでほしい。まちはそんな風に考えています。

 

<”つながり”が生まれると>

健康でいきいきとした生活が維持できるかも

まちに新たな居場所や仲間ができるかも

趣味や特技を楽しむ元気なシニアが増えて,まちが元気になるかも

様々なスキルや趣味を持つ人とつながることで,地域活動の幅が広がり,まちの魅力が高まるかも

 

<まちは手を取り合ってこんなことに取り組みます>

これまでの社会での経験や特技をいかした出会いを育めるように,新たな居場所をつくります。

action01 地域活動に関する豊富な知識や経験を次世代に伝える機会をつくります

・自身の長年にわたる社会での経験や趣味,特技をいかせるよう,NPO・ボランティア団体の活動を紹介したり,地域活動に参加したくなるようなプログラムや仕組みをつくります。
・地域活動の経験を次の世代に伝えるためのサポートを行います。
・地形や危険箇所など,地域に長く住み続けていることで知り得る情報を集積し,地域の防災力を高めます。

action02 多世代で対話する機会をつくります

・生活上の様々な不安や悩みを和らげる交流の機会やネットワークづくりを進めます。
・個食の解消を目指した多世代が集う居場所(みんな食堂)を増やします。

action03 これまでの経験や地域に根付く歴史・文化を次世代に伝える機会をつくります

・自身の長年にわたる経験や地域に根付く歴史・文化についての知識等を次世代に伝える機会をつくります。

 

<まちで既に取り組んでいること>

『食をテーマとした学びと憩いの場づくり』 ぐーたん

 北区役所が主催する,「北区つながるワークショップ」から平成27年度に生まれた団体。地域の高齢者と若者が料理づくりや食事を共にしながら, 交流することを通じて地域で安心して暮らし続ける環境づくりを目指されています。

『紫竹ローマンクラブ』 紫竹自治連合会

これまでの経験や趣味をいかせず,孤立しがちな退職後の男性を対象に学区内でゴルフ,麻雀,料理など様々な趣味を通
じた交流の促進を図り,地域活動に携わるきっかけをつくられています。

高齢世代2

健康面への不安から,外出する機会や他人との接点が少なくなることもあるが,豊かな経験や知識を次世代に継承する世代

心身の健康のために,多くの人と関わる機会を持ってほしい。もしものときに,本人も家族も安心して過ごせるように,ご近所の方と交流する機会を増やしてほしい。まちはそんな風に考えています。

 

<”つながり”が生まれると>

外出や人付き合いが増えて,生活がより楽しくなるかも

もしもの時(災害時など)にも地域の支えがあって不安なく過ごせるかも

元気な高齢者が増えて,まちが元気になるかも

災害時に円滑な避難行動ができるようになり,更に安心して暮らせるまちになるかも

 

<まちは手を取り合ってこんなことに取り組みます>

心身の健康のために多くの人と関わり,まちで安心して暮らせるように,外出のきっかけづくりや災害等の有事の際にも安心できる体制をつくります。

action01 住み慣れた地域で安心して暮らすことができるようサポートを充実します

・外出する機会が減ってしまった高齢者が,近所に出かけたくなるきっかけづくりや,安心して出かけられる環境をつくります。
・スマートフォンの使い方教室などを開催し,高齢者もオンラインを活用して家族や地域と交流する機会を増やします。
・身体が不自由な人などが,災害時でも安心して避難生活を送るための避難所の備えを充実します。

・ 災害時の情報が伝わりにくい高齢者が安心して避難できるような体制を構築します。

action02 地域の身近な場所で,元気に暮らすためのきっかけづくりを行います

・個食の解消を目指した多世代が集う居場所(みんな食堂)を増やします。
・気軽に通える場所で,スポーツや文化活動を通じた交流の機会を増やすなど,地域に安心できる居場所を増やします。

action03 これまでの経験や地域に根付く歴史・文化の知識等を次の世代に伝える機会をつくります

・自身の長年にわたる経験や地域に根付く歴史・文化についての知識等を次世代に伝える機会をつくります。

 

<まちで既に取り組んでいること>

『認知症サポーター養成講座』 京都市紫竹包括支援センター

 認知症に関する正しい知識と理解を持って,地域や職場などで認知症の人やその家族に対してできる範囲で手助けをする認知症サポーターを養成する講座を開催されています。

『健康ふれあいクラブ』 中川社会福祉協議会・中川民生児童委員協議会

月に1度,学区の高齢者を対象にした健康教室が開催されています。新型コロナの状況を鑑み,中川学区と介護予防推進センターや大学などをつないで,リモート(遠隔)で脳トレや体操を行われています。

大学生

大学生活の中で学問や研究・アルバイト等の経験を重ねる一方,大学周辺の地域や北区について知る機会が少ない人たち

北区の様々な人と交流し,学びや経験を深めてほしい。大学卒業後も,北区との関わりを持ち続けてほしい。まちはそんな風に考えています。

 

<”つながり”が生まれると>

色々な世代や分野の人との交流が生まれ,大学での学びが深まり実践に発展するかも

様々な出会いや体験ができ,第二の故郷と思えるようなまちになるかも

全国に北区の魅力を発信できる機会が生まれるかも

将来的に北区に住んでくれる人が増えるかも

 

<まちは手を取り合ってこんなことに取り組みます>

在学中に北区の様々な人と交流し,北区に愛着を感じられるように,大学生と共に取り組む活動を充実させるとともに,北区に住み,働く機会につながる情報を伝えます。

action01 地域との交流により,大学生にまちへの愛着を感じてもらえる機会をつくります

・地蔵盆や夏祭り,学園祭などのイベントに,大学生と地域がお互いに参加できる機会をつくります。
・SNSや大学の広報などを用いて,地域活動や防災情報に触れる機会をつくります。
・夏祭りや地域のサロンなどに,サークルによるパフォーマンス等の機会を設けます。

・企業や地域が提供する課題に大学の授業で取り組むPBL(プロジェクトベースドラーニング)などを通じて,学生,大学,地域,企業,行政等の多様な主体が,互いの課題や資源を共有できる場をつくります。

action02 学外で,持続可能なまちを目指した取組に参加できる機会をつくります

・生活に身近な公園や道路等の美化活動を楽しみながら行い,まちを知る機会を増やします。
・山間地域の持続可能性確保に向け,北山の緑や賀茂川の水辺環境等の豊かな自然環境を共に守る活動を通じて,環境保全への意識の向上を図る機会をつくります。

action03 北区の元気な事業所やいきいきと働いている人のライフスタイルなどを知る機会をつくります

・地域企業や農林業など,北区にある身近な職業を体験する仕組みをつくるとともに,いきいきと働いている人のライフスタイルなどを紹介し,北区での就業につなげます。
・シェアハウス※1やコワーキングスペース※2の充実など,北区に住み働きやすくするための,環境づくりを進めます。

※1「 シェアハウス」…複数人で共有して住むことを目的とした住宅 

※2「 コワーキングスペース」…働く場所・空間を共有し,コミュニケーションを図りながら,互いに情報と知恵を共有するための施設

 

<まちで既に取り組んでいること>

『立命館大学AVA』

立命館大学運動部のグラウンドがある,金閣学区の原谷地域や柊野学区で運動部の学生の皆様が地域のお祭での神輿担ぎや地域清掃活動の手伝い,福祉施設への訪問等を通じて,地域の方々と交流を深められています。

『佛教大学FAST』

地域防災の担い⼿である消防団の若⼿団員が不⾜する中,将来の地域防災人材を育成することを目的に結成された,学⽣による消防防災サークル。京都市北消防団・楽只分団との防火・防災パトロール等の活動が⾏われています。

『課題解決型授業 PBL(プロジェクトベースドラーニング)』 京都産業大学

学生が企業等から提供された課題を解決することを通じて,実社会で必要となる能力や心構えを身につけることを目的とした授業。“新大宮商店街にある空き家の有効活用”“市バス・地下鉄利用促進”などをテーマに実施されています。

子育てする人

子育てを通じた新たな経験から,悩みごとや困りごとが増え,時間的にも余裕を持ちづらい一方で,子育ての楽しさや経験を通じた,新しい視点を持つことも多い人たち

悩みや困りごとを抱え込まず,まちでの様々な機会を通じてリフレッシュしてほしい。子育ての喜びや苦労を多くの人と分かち合ってほしい。まちはそんな風に考えています。

 

<”つながり”が生まれると>

子育ての悩みや困りごとなどを共有できる仲間が増え,孤立や不安が少なくなるかも

子どもを通じて,地域の新たな魅力を知る機会が増えるかも

まちとの関わりが持ちにくい人への対応に取り組むことで,従来の地域活動の効率化が進むかも

地域全体の子育て意識が向上し,子育てに優しいまちを実現することで,北区で子育てしたい人が増えるかも

 

<まちは手を取り合ってこんなことに取り組みます>

子育てする人が悩みを共有でき,楽しく集えるような場所を増やせるように,まちに関わりたいと思える環境をつくります。

action01 子どもを連れて地域活動に参画できる環境をつくります

・急な用事への対応や息抜きの機会を確保できるよう,一時預かりなど地域で子育てをサポートする仕組みを充実します。
・初めての人も地域の様々な行事に参加しやすいよう,既存の地域活動の内容を分かりやすく発信します。
・地域の会議や活動の時間短縮や子どもが遊べるスペースの設置など,親子でも参加しやすい工夫をします。

action02 子育てなどの悩みを共有できる機会や,持続可能なまちについて考える機会をつくります

・子育てによる不安や悩みを和らげるための交流の機会やネットワークづくりを進めます。
・大学や自然活動団体等と連携した,子どもが学べる生き物観察会,昆虫採集教室などを開催します。
・賀茂川や山間部などの豊かな自然を,親子で体験し自然の大切さを実感できる教室やイベント等を実施します。

action03 自然や歴史・文化資源を楽しく学べる場をつくります

・北区に住む文化人などが講師となり,生活文化も含めた「ほんまもん」の文化や芸術を分かりやすく紹介したり体験できる講座を親子向けに開催します。
・北区での農業体験を通じて自然に触れる機会をつくるとともに,収穫した野菜の販売等を通じて,地産地消を促進します。

 

<まちで既に取り組んでいること>

『サロン・ド・ママ』 京都市紫野児童館

お母さんたちが自主的に集まり,クッキングやものづくりなどの活動を通じてお母さん同士や子どもたち,地域の人たちと交流する場。意見やアイデアを出し合い様々なことにチャレンジされています。

『紫野小フェス』 紫野小学校区イベント実行委員会

紫野小学校おやじの会等の若手メンバーを中心に,老若男女が気軽に楽しめるハロウィンフェスティバルなどが行われています。令和2年度は,ウィズコロナ・新しい生活様式を踏まえたイベントが開催されました。

北部山間地に暮らす人

まちなかから近く,豊かな自然に囲まれた暮らしを送る一方,急激な人口減少が進みつつある北部山間地に暮らす人たち

自然と調和した文化や暮らしなど,北部山間地の多様な魅力を伝えてほしい。地域外の人たちも北部山間地に関わる機会をたくさん持ってほしい。まちはそんな風に考えています。

 

<”つながり”が生まれると>

移住や観光など,持続可能な地域の実現に向けた交流が増えるかも

北部山間地に関心のある誰もが共に取り組む新たな地域活動が生まれるかも

豊かな自然や暮らし,人の温もりなどに触れ,新たなライフスタイルをつくれるかも

身近なエリアで山間地のまちおこしに協力する機会が増えるかも

 

<まちは手を取り合ってこんなことに取り組みます>

地域内外の交流が円滑に行われるよう多くの人に北部山間地へ足を運んでもらう機会を創出し,地域の魅力を発信します。

action01 地域外の人と関わりながら,改めて地域の良さを実感してもらえる機会をつくります

・北部山間地以外に住む人が参加しやすいイベントなどを実施し,関係人口を増やします。
・地域外に住んでいる家族や友人などに地域の様々な情報を共有し,交流や参加の機会を増やします。

action02 豊かな自然環境を地域の財産として大切に守り育てる取組を進めます

・大学や自然活動団体等と連携するなど,自然と人の関わりや山村の暮らしを学び,体験できるようなイベントを実施します。
・休校中の学校や地域内にある拠点を活用し,自然体験学習の機会をつくります。

action03 北部山間地の暮らしの様々な場面を共有し,地域の持続可能性の確保に向けた取組を進めます

・地域住民にとって関心が高い,防災やコミュニティ活性化などについて,地域を越えた情報交換の機会をつくります。
・空き家や休耕田,山林の新たな可能性を検討し,移住者の受け入れを促進します。
・北部山間地でつくったものなどを広めるため,朝市などを開催します。
・自然と共存したライフスタイルの実践など北部山間地で実現できる地域の魅力を発信します。

 

<まちで既に取り組んでいること>

『雲ケ畑森の文化祭』 山仕事サークル杉良太郎(すぎよしたろう)

京都大学の学生を中心とした有志で設立されたサークル。雲ケ畑学区で,枝打ちや間伐などの山仕事のお手伝いをすることを通じて,山主の方との交流を深められています。また,毎年11月に開催される「雲ケ畑森の文化祭」で雲ケ畑の魅力を地域内外に発信されています。

『小野郷スマホ教室』 小野郷学区自治会

休校中の小野郷小学校を使い,「LINEの使い方」,「アプリの取得の仕方」,「ブログの書き方」などをテーマにスマホ教室が開校されました。参加者を中心に,地域の中でお互いに操作方法を相談し合うなど,スマホ教室から広がった人と人とのつながりが深まっています。

『and house.』 大谷大学

中川学区の住民と大谷大学の学生が交流しながら,地域活性化に取り組んでいます。令和元年度からは,地域に昔から自生する「まんま茶」を使用したビール「京都・中川まんまビーア!」の製造・販売を通じ,中川の新たな魅力を創出・発信されています。

障害のある人

障害について,人と共有する機会が少なく,苦労を重ねつつも,様々な課題を乗り越えて暮らす人たち

ご近所の方との交流の機会を増やしてほしい。生活する上での苦労や様々な経験を多くの人と共有し,支え合いながら暮らしてほしい。まちはそんな風に考えています。

 

<”つながり”が生まれると>

人々の障害への理解が進み,生活しやすくなるかも

困ったときに助けてくれる人が増えるかも

障害のある人への理解や配慮を通じて,更に住みやすいまちになるかも

災害時に円滑な避難行動ができるようになり,更に安心して暮らせるまちになるかも

 

<まちは手を取り合ってこんなことに取り組みます>

障害のある人が抱える生活の中での不安が軽減されるように,様々な機会を通じて交流を生み,地域での対話の機会を増やします。

action01 災害時に障害に対応した避難ができるように普段からの備えを充実します

・日々の生活の中で,地域に住んでいる障害のある人に気軽に話しかけ,サポートができる雰囲気をつくります。
・障害のある人が学区の夏祭りや運動会,学園祭等へ参画しやすい環境を整えます。
・障害のある人の避難行動や避難生活に対応できるよう,障害のある人も参画した防災計画づくりや防災訓練を実施します。
・障害のある人が多く参加するイベントに,防災ブースを設置します。

action02 障害のある人と出会う機会をつくります

・京都ライトハウスや障害者福祉施設,京都府立盲学校等の取組や,障害のある人の活躍等を知る機会を増やします。

action03 障害のある人とない人が互いに理解を深めながら,交流できる環境をつくります

・障害者福祉施設と地域が連携し,施設の活動に地域が参画できる機会を増やします。
・障害のある人の家族の不安や悩み等を和らげる交流の機会やネットワークづくりを進めます。

 

<まちで既に取り組んでいること>

『視覚支援 あいあい教室』 京都ライトハウス

 京都ライトハウスは,視覚障害の方を支援する総合福祉施設。その中にある「視覚支援 あいあい教室」は,視覚発達に不安を感じていたり,視覚に障害がある子どもとその保護者のための教室です。視覚に関すること,子どもの発達や子育てに関すること,おもちゃの選び方や遊び方など,保護者の様々な相談に応じ,サポートされています。また,児童発達支援事業(0歳~就学前)・放課後等デイサービス(小学生~高校生)や訪問指導なども行われています。

『放課後等デイサービス そらいろチルドレン』

新大宮商店街に拠点を置き,障害のある子どもたちや,発達に特性のある子どもたちが放課後や夏休みを過ごす居場所として運営されています。工作や手づくりおやつ,商店街でのお買い物,ゲストを招いてのアート,体験,お出掛けなど,楽しいイベントも企画されています。

外国から来た人

観光や仕事,留学などで日本に来訪し,多様な文化的背景を持ちあわせているが,言葉や文化等の違いから,地域や人との接点が少ないことで不安もある人たち

言葉や文化,生活習慣などの様々な違いを楽しんでほしい。北区での経験を通じて,日本や京都を好きになってほしい。まちはそんな風に考えています。

 

<”つながり”が生まれると>

また訪れたいと思える場所ができるかも

自分の国とは違う文化や生活,人々をよりよく知ることができる機会が増えるかも

海外に向けて,まちの魅力を発信できるかも

外国から来た人との交流を通して異なる国の文化を知るだけでなく北区の魅力や文化に新たな発見があるかも

 

<まちは手を取り合ってこんなことに取り組みます>

互いの文化を理解し尊重し合えるように,イベント等を通じた,参加や交流を促す工夫をします

action01 北区での滞在や暮らしを快適で豊かにするためのネットワークづくりを進めます

・地域に住む外国から来た人等が困りごとを気軽に相談できるように,外国語を話せる日本人や日本語が話せる外国人の情報を共有します。
・外国人同士のネットワークと地域の接点をつくります。
・外国から来た人に避難場所や災害時の対応を分かりやすく伝えます。

action02 北区の魅力を感じながら楽しく過ごしてもらえる取組を進めます

・大学や地域企業などと連携し,外国から来た人が,地域のお祭やイベントなどへ参加しやすくするための工夫や仕掛けをつくります。

action03 外国から来た人に北区を知ってもらうだけでなく,区民が外国の文化にも触れられる機会をつくります

・「 食」や「伝統産業」などをテーマに文化や生活習慣等を紹介するイベントを実施します。
・大学,日本語学校,地域企業など外国から来た人が通う施設と連携しながら,日本と外国の文化をお互いに紹介するような機会をつくり,異文化交流を促進します。

 

<まちで既に取り組んでいること>

『外国人留学生の生活支援』 株式会社フラットエージェンシー

大学卒業後の外国人留学生がスタッフとして採用され,新しく日本に来た留学生の部屋を探すサポートをはじめ,自身の経験に基づく,日本での暮らし方や地域とのコミュニケーションの取り方等の相談やアドバイス等が行われています。

『留学生と地域住民の皆様との国際交流イベント』 立命館大学衣笠キャンパス インターナショナルハウス大将軍

 留学生と地域の皆様との交流イベントを開催。近隣に住む子どもたちによる和太鼓,世界のクイズ,世界のダンス体験など,国際色豊かな企画を通じ,地域コミュニティの国際化や多文化交流を推進されています。この取組をきっかけに,地域のお祭や餅つきにも留学生が参加し,交流が深まっています。

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お問い合わせ先

京都市 北区役所地域力推進室総務・防災担当

電話:庶務担当:075-432-1197、地域防災担当:075-432-1199、統計調査担当:075-432-1199、企画担当:075-432-1199

ファックス:075-432-0388