南区・区民の誇りの木　はじめに

　この度、南区「区民の誇りの木」が選定され、写真集が発刊されるに当たりまして、御応募いただきました多くの皆様に厚く御礼申し上げますとともに、選定に御協力いただきました選定委員の皆様に心から感謝申し上げます。

　南区は、平安京以来、京都の南の玄関口として重要な役割を果たして参りました。その立地条件から、京都きっての工業地域を形成する一方、羅城門跡や西寺跡等の遺跡や史跡、東寺等の文化財を数多く有し、名木や巨木、また、九条ネギをはじめとする京野菜など緑が豊富な地域であります。

　南区「区民の誇りの木」は、区民の皆様から、次世代に引き継いでいきたい私たちのまちの誇りの木として御推薦いただき、区民の皆様の代表と専門家の方々等で構成された委員会で選定いただいたものであり、皆様の温かい心で末永く大切にしていただければ幸いに存じます。

　さて、本市におきましては、市民の皆様の英知の結集であります「京都市基本構想」を具体化した「京都市基本計画」、「南区基本計画」を策定し、21世紀においても光り輝く、安らぎと華やぎのある京都のまちづくりに全力を傾注しております。

　とりわけ、「水と緑を生かしたまちづくり」は、潤いある都市空間づくりに必須のものであり、市民の皆様との揺るぎないパートナーシップの下、緑化に向けた取組を一層進め、京都の「緑の文化」を広めて参る所存であります。皆様方には、一層の御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げます。

　結びに、この「区民の誇りの木」の選定を機に、南区が緑にあふれ、21世紀において、ますます発展して参りますことを心から念願致します。

　平成13年4月

　京都市長