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右京区・区民の誇りの木 右京区のみどり

ページ番号22430

2024年7月29日

右京区のみどり

 平成13年度に区制70周年を迎えた右京区では、記念式典やイベントの開催をはじめとする様々な取組が行なわれています。

 桂川左岸に開けたこの地域は、平安京の造営以前に秦氏によって開拓された先進地域です。歴史と自然に恵まれた嵐山界隈は、平安京の奥座敷として繁栄しました。今日では、天龍寺や大覚寺、仁和寺などの有名社寺が数多く点在し、双ケ丘や広沢池などの景勝地とともに世界的な観光地として知られています。

歴史的風土とともに年輪を刻む大木

 右京区の「区民の誇りの木」に選ばれた樹木は、歴史の長い社寺に育つものが多く、選定された75件のうち、33件を占めています。歴史的風土特別保存地区に指定されている大覚寺境内や大沢池周辺に育つカシやシイの巨木などは、周囲の風景にほどよく溶け込んでいます。なかでもタカオカエデの名称の由来になった高雄地域のイロハモミジの紅葉は見事です。

 クロマツやムクノキなどは、京都を代表する観光地である嵐山の景観をつくるうえで、欠かせない存在です。「区民の誇りの木」に選定された桂川沿いのクロマツは、堤や街道の景観の一部として古くから親しまれてきたもので、この景観を次の世代に残そうと願う人たちによって、大切に手入れされています。嵯峨公園のケヤキや嵯峨野一帯に分布する竹林は、観光コ-スの一部になっていて、優れた景観を演出しています。

 

大沢池をめぐる散策路の写真

大沢池をめぐる散策路

産業がはぐくむ樹木

 秦氏に始まると言われる養蚕などの繊維産業は、この地域を代表する産業の一つです。「蚕の社」はそのゆかりで、近くには工芸繊維大学の繊維学部も立地しています。太秦小学校の校庭に育つクワは、こうした歴史を学ぶための教材でもあったと推測されます。

 木嶋神社の境内は緑が豊富で、クスノキやシラカシが「区民の誇りの木」に選ばれています。このほかにも斎宮神社のムクノキや梅宮大社のゴヨウマツなど、個性的な樹木が数多く選ばれています。小学校には、サクラを中心に多くの樹木が育っています。それぞれに由来があり、地域の人たちに安らぎを与えています。

京都の造園業界を支える土地

 造園業が盛んであることも、右京区の特徴の一つです。山越地域を中心にたくさんの栽培畑が点在し、地域の貴重な緑を形成しています。

 この地域は円山公園の祇園枝垂の故郷です。民家の庭にもサクラ類が植えられて、大切に育てられています。京福電鉄嵐山線の線路沿いのサクラ並木も有名で、サクラが咲き誇る風景は、観光客に親しまれています。

 右京区北部の越畑地域には、大きさや樹齢において注目すべき貴重な樹木がたくさんあります。なかでも幹周が5メートルを超える四所神社のイチョウの巨木は、見るものを圧倒します。樹齢数百年を誇るサザンカやシラカシなどの古木も、一見の価値があります。

 

高雄山のタカオカエデの写真

高雄山のタカオカエデ

お問い合わせ先

京都市 建設局みどり政策推進室

電話:075-222-4114

ファックス:075-212-8704

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